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(2767)
霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 06 満悦 第六章満悦〔一五三一〕 大空は一点の雲翳もなく天津日の神は煌々としてアヅモス山の霊地を照臨したまひ、梢を渡る夏風は颯々として清涼の気をおくる。中空には無声の音楽聞え渡り、芳香薫じ、地上には、諸々の楽器の一度に鳴り渡る声、梢には百鳥の、千代の祥瑞を囀る美声、天地人三才合一のこの瑞祥は、神前に備へまつれる曼陀羅華の妙色に現はれて居る。バラモン軍に永く仕へ、キャプテンの職にあつてキヨの関守を兼ね、相当に暴威を振ひたるチルテルは、其妻チルナ姫を初め、カンナ、ヘール其他の部下を率ゐて大宮の前に恭しく拝礼し、曼陀羅華を手に捧げ、歌ひ始めた。 チルテル『天は清浄地清浄六根清浄懺悔の花の咲き満ちし 今日の喜び永久に神の御前に謹みて 吾人共に村肝の心の限り身の限り 感謝の涙に咽かへる仰いで空を眺むれば 天津御空は蒼々と際限もなく静に広くいや高し 伏して地上を眺むれば牡丹芍薬、ダリヤを初め 所まんだら咲き乱れ雑色微妙の蝶は舞ひ 万木万草いや茂る夏野に遊び戯るる 其瑞祥を目のあたり眺むる吾こそ嬉しけれ この聖場に群集る人の面を眺むれば 老若男女の分ちなく皆紅に面照りて 宛然天女の如くなり天の造りし此天地 真善美愛の実状をいと広らかに安らかに 示させたまふ尊さよ朝日は輝く月は照る 星は閃めく天津空北極星座の動きなく 七剣星が其周囲朝な夕なに撓みなく 廻るが如く里人のこれの宮居に集まりて 歓ぎ楽しみ宮の辺を廻りて遊ぶ目出たさよ ハルナの都に現れませる大黒主の神司 いかに心を配りまし神の御国を地の上に 弥永久に築かむと焦らせ給へど如何にして 三五教を守ります神の功に及ばむや 遠き近きの隔てなく神の御稜威を恋ひ慕ひ 集まり来る人の数百千万はまだ愚か 追々寄り来る潮の勢ひ又霊界を調ぶれば 天男天女を初めとし万の人の神霊や 鳥獣や虫けらの御霊も先を争ひて 吾もわしもと集ひ来る其光景は高天原の 天の岩戸の開けし如くあな面白やあなさやけをけ 目出度さ嬉しさ胸にみち身もたなしらに神業に 仕へまつるぞ有難きあゝ惟神々々 大国治立大御神御伴の神と仕へます 大国彦の大神の御前に謹み畏みて バラモン軍のキャプテンが茲に赤心披瀝して 畏み畏み願ぎまつる三千世界の梅の花 一度に開く曼陀羅華常世の春の光景を 拝む人こそ目出度けれ朝日は照るとも曇るとも 月は盈つとも虧くるとも仮令大地は沈むとも テルモン山は海となりキヨメの湖は山となり アヅモス山の聖場は雲間に高く突き出でて 高く嶮しくなるとても神に誓ひし此体 如何でか心を変へざらむ恵ませたまへ大御神 従ひたまふ千万の司の神の御前に 畏み畏み願ぎまつる畏み畏み願ぎまつる』 アキスは又歌ひ出した。 アキス『バーチル館に幼少より家の奴と仕へたる 天の岩戸もはやアキス猩々姫の御言もて 伊太彦司に付添ひつ千里の浪を漕ぎ渡り 天にも地にもかけがへの無き御子数多迎へたる 猩々の小父が今此処で三百三十三体の 御霊に代り宣り奉る父の命は端なくも バーチクさまに玉の緒の惜しき命を奪はれて 後に残りし母と子は周章へ騒ぎ手も足も 出す術もなき悲しさに浜辺の船を寄せ集め 夜陰に乗じて湖原を恐れ乍らに逃げて行く サーガラ竜王の棲所ぞと怖れられたる浮島に 馴れぬ艪櫂を操りて命辛々辿りつき 僅に命を支へつつ悲しき月日を送る折 此世を救ふ厳御霊瑞の御霊の開きたる 三五教の神司数多現はれましまして 父の命と崇めたるバーチルさまを船に乗せ 磯を離れて帰ります恋しき母は此様を 見るより歎かせたまひつつ二人の仲に生れたる 人獣合一の珍の子を喉締め殺し母の身は 湖底深く隠れましぬ後に残りし一同は 蚊の鳴く如く騒ぎ立ち呼べどかへせど此世へは 再び帰り給はざる悲運を歎き居たりしが 風の便か白浪の彼方に見ゆる船の影 浪を蹴立てて寄り来るこれぞ全く吾父の 心尽しの御船ぞと子等は一同に磯端に 垣を造つて眺め居る仁慈の神に仕へたる 伊太彦司が悠々と数多の船を引き連れて 吾等一同をバーチルの館に迎へ帰らむと 手真似をもつて示します其嬉しさは如何許り 天にも登る心地して先を争ひ救ひの船に 身を跳らして乗り込めば思も寄らぬ般若湯 いと馨しき其香樽の鏡を打ち開けて 吾等を犒ひたまひつつ静な波に真帆を揚げ 湖中に棲める魚族に前後左右を守られて スマの港に安着し父の館に立ち帰り 楽しき月日を送りつつ又もや元の棲処へと 帰り来りし嬉しさよあゝ惟神々々 神の宮居もいと清くいと麗しく建ち終り 厳の御霊の大御神バラモン帝釈自在天 弥永久に鎮まりてイヅミの国の国人を 守らせたまふ世となりぬ吾等一同の眷族は 清浄無垢の魂を捧げて仕へ奉り アヅモス山の森林を千代の棲処と相定め 常世の春を楽しまむあゝ惟神々々 神の聖地をおそれみて里人男女の分ちなく 此森林に永久に棲む吾等が兄弟よく愛し 決して殺す事勿れ若しも過ちある時は 忽ち神に相祈り誡め下し世の人の 眼厳しくさますべし謹みたまへ里人よ バラモン教の軍の君よ猩々彦や猩々姫の 水火より出でし吾々一同茲に言挙げ奉る あゝ惟神々々御霊幸倍ましませよ』 玉国別『久方の天津御空も地の上も すみ渡りたる今日ぞ目出度き』 真純彦『打ち仰ぐますみの空に塵もなし 田鶴舞ひ遊ぶ影のみぞ見ゆ』 三千彦『大神の珍の恵は天地に いや三千彦の今日の嬉しさ』 伊太彦『アヅモスの山に登りて四方の野を 見る吾心は広く安けし』 デビス姫『月も日も大空高くテルモンの 館を後にデビス姫かな』 バーチル『人となり又猩々となりかはり 清浄無垢で神に仕へむ』 サーベル姫『月も日も浪より出でて浪に入る 神の恵の深き湖』 テク『今迄は心曇りし吾なれど 冴え渡りけり神の教に』 アンチー『大神の広き恵に離れ島 憂を三歳の今日の吾かな』 アキス『春も過ぎ夏の大空澄み渡り 秋澄み渡る吾の魂』 カール『磯端に主の君を待ち佗びし カール司の今日の喜び』 チルテル『花は散る月は御空に照の国 すましてすまむスマの関守』 チルナ姫『曼陀羅の華はいつ迄チルナ姫 早く散れ散れ塵と芥は』 カンナ『惟神神の光の強くして 常夜の闇も晴れ渡りけり』 ヘール『テルモンの山は霞みて見えねども 目のあたり見る神の御恵』 斯く互に遷宮式の祭典を祝し終つて道々口々に歌を歌ひながら、広大なるバーチルの館を指して帰り行く。漸く日は西山に舂きて黄昏の空気は四辺を圧した。満天忽ち金銀の星光恆河の砂の如く現はれて、一行が歓喜の姿を黙々として瞰下して居る。アヅモス山の峰続き、ハールナ山の中腹にある寺院の梵鐘は、ボーンボーンと夕べの空気を圧して響き来る。 (大正一二・四・七旧二・二二於皆生温泉浜屋加藤明子録)
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(2768)
霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 07 方便 第七章方便〔一五三二〕 新に建てられたアヅモス山の社の前には、アキス、カールにワードの役を命じおき、バーチルは玉国別一行其他と共に喜び勇んで、一先づ館へ帰る事となつた。スマの里人は老人少女を聖地に残し、玉国別一行を見送つて、バーチル館に従ひ行く。 元来スマの里は何れも山野田畠一切、バーチルの富豪に併呑され、里人は何れも小作人の境遇に甘んじてゐた。併し乍ら日歩み月進み星移るに従ひて、彼方此方に不平不満の声が起り出し、ソシァリストやコンミュニスト等が現はれて来た。中には極端なるマンモニストもあつて、僅かの財産を地底に埋匿し、吝嗇の限りを尽す小作人も現はれてゐた。然るに此度、アヅモス山の御造営完了と共に、一切の資産を開放して郷民に万遍なく分与する事となり、郷民は何れも歓喜して、リパブリックの建設者として、バーチル夫婦を、口を極めて賞揚する事となつた。俄にスマの里は憤嫉の声なく、各和煦の色を顔面に湛へて、オブチーミストの安住所となつた。 サーベル姫は村人の代表者を十数人膝元に集めて、一切の帳簿を取出し、快く之を手に渡し、自分は夫と共に永遠に、アヅモス山の大神に仕ふる事を約した。ここに又もや郷民の祝宴は盛大に開かれ、夫婦の万歳を祝し合うた。 さて玉国別一行はバーチルの居間に請ぜられ、各歓を尽して、尊き神の御教を互に語り合ひつつ、嬉しく其日を過ごした。 チルテル『玉国別様にお願ひが厶います。私も此通り菩提心を起し、一切の世染[※世塵(せじん)の誤字か?]を捨て、惟神の大道を遵奉し奉る嬉しき身の上となりましたのも、全く貴師の御余光で厶います。就ては宏遠微妙なる御教理も承はりたく、且又自分の歓びを衆生に分ち、神業の一端に奉仕したく存じて居りますから、三五教式の宣伝方法を御教示願ひたいもので厶います』 玉国別『それは誠に結構な思召、玉国別も歓喜の情に堪へませぬ。左様ならば吾々の大神様より直授された宣伝方法に就て、少し許り御伝へを致しませう。 神の恵を身に禀けて世人を救ひ助けむと 四方に教を開くなる至仁至愛の神司 たらむとすれば何時とても心を安く穏かに 歓喜の情を湛へつつ蒼生に打向ひ 幽玄微妙の道を説け清浄無垢の霊地にて 座床を造り身を浄め塵や芥を排除して 汚れに染まぬ衣をつけ心も身をも清くして 始めて宝座に着席し人の尋ねに従ひて 極めて平易に道を説け比丘や比丘尼や信徒や 王侯貴人さまざまの前をも怖ぢず赤心を 尽して微妙の意義を説き面貌声色和らげて 人の身魂をよく査べ因縁比喩を敷衍して 天地の道理を説きさとせ人は神の子神の宮 善言美詞の言霊を一人も嫌ふ者はない もし聴衆の其中に汝が説を攻撃し 或は非難するあれば吾身を深く省みよ 神にかなはぬ言霊を心の曲の汚れより 不知不識に発せるを必ず覚悟し得るならむ 百千万の敵とても只一言の善言に 感じて忽ち強力の神の味方となりぬべし 仮令数万の吾部下を味方となして誇るとも 只一言の悪言に感じて忽ち怨敵と 掌覆す如くなる此真諦を省みて 必ず過つ事勿れ只何事も世の中は すべて善事に宣り直し愛の善をば能く保ち 信の真をば能く悟り而して後に世の人に 真の道を説くならば如何なる外道の曲人も 決して反くものでない誠一つは世を救ふ 神の教は目のあたり現はれ来る摩訶不思議 すべて天地は言霊の御水火に仍りて創造され 又言霊の御水火にて規則正しく賑しく 治まり栄ゆるものぞかしあゝ惟神々々 真善美愛の神の道学ばせ玉へバラモンの 軍に仕へし諸人よ玉国別の神司 心の岩戸を押開き茲に一言宣り申す あゝ惟神々々神の授けし言霊の 厳の伊吹ぞ尊けれ旭は照る共曇る共 月は盈つ共虧くる共大三災の来る共 神に受けたる言霊を清く涼しく宣るならば すべての災忽ちに雲を霞と消え失せむ 守らせ玉へ言霊の善言美詞の太祝詞 心を清め身を浄め其行ひを清くして 厳の言霊宣るなれば雲井に高き天界の 皇大神もエンゼルも地上に現れます神々も 蒼生も草や木も其神徳を慕ひつつ これの教を守るべし偉大なる哉言霊の 皇大神の御活動仰ぎ敬まひ奉れ 仰ぎ敬ひ奉れ』 チルテル『バラモン教の神柱大黒主に従ひて 左手にコーラン捧げつつ右手に剣を握りしめ 折伏摂受の剣として外道の道を辿りつつ 今迄暮し来りしが玉国別の師の君に 誠の道を教へられ布教伝道の方便を いと明かに授けられ心の暗も晴れ渡り 旭の豊栄昇る如身も健かになりにけり いざ此上は真心の限りを尽して愛善の 徳を養ひ信真の覚りを開き詳細に 一切衆生を救済し天地の御子と生れたる 其本分を尽すべしあゝ惟神々々 三五教を守ります厳の御霊や瑞御霊 玉照彦や玉照姫の雄々しき聖き御柱に 従ひ奉り八十の国八十の島々隈もなく 神の教の司とし沐雨櫛風厭ひなく 神の御為世の為に所在ベストを尽すべし 守らせ玉へ惟神神の御前に赤心を 捧げて祈り奉るアヅモス山の宮司 バーチル夫婦も今よりは聖き尊き三五の 教を守り玉ひつつ東の宮と西の宮 心に隔つる事もなくいと忠実に朝夕に 仕へ玉はれ惟神神の光に照されて バラモン軍に仕へたるチルテル司が願ぎ奉る あゝ惟神々々御霊幸ひましませよ』 カンナ『キャプテンの司の君に従ひて 吾も進まむ神の大道へ』 ヘール『久方の天津御神の音信を 今目のあたり聞くぞ尊き』 チルナ姫『背の君は全く人となりましぬ 心に棲める曲のはなれて』 チルテル『わが魂はさまで悪しくは思はねど 寄りくる曲を防ぎかねつつ。 力なき吾魂も今は早や 千引の岩の動かずなりぬ』 チルナ姫『背の君の珍の言霊聞こしより 心の曲も消え失せにけり』 真純彦『師の君の初めて宣らす言霊を 聞きし吾こそ嬉しかりけり』 三千彦『斎苑館立出で月日数重ね 初めて聞きし吾師の言葉』 伊太彦『一と言へば十百千を悟るてふ 身魂ならでは詮すべもなし。 一聞いて直ちに島に打渡り 功績を立てし猩々舟哉』 三千彦『すぐに又鼻をば高め足許に 眼失ひ躓くなゆめ』 伊太彦『皇神の選りに選りたる吾魂は いかでか汝に比ぶべきやは』 真純彦『うぬぼれて深谷川に落ち込むな 慢心すればすぐに躓く』 伊太彦『吾とても誇る心はなけれ共 魂はいそいそ笑み栄え来て』 デビス姫『何事も人に先立つ伊太彦の 神の使のいとど畏き』 チルテル『伊太彦の得意や実にも思ふべし 獣の皮着し人を迎へて』 カンナ『獣とは云へど此世の人草に 優る霊を持てる尊さ』 ヘール『かく迄も人の心の曇りしかと 思へばいとど悲しくなりぬ』 アンチー『アヅモスの山に棲まへる鳥翼 人にあらねど人を見下す。 人々の頭の上を悠々と 舞ひて遊べる鷹ぞ恨めし』 バーチル『何事も天地の神の御心に 任すは人の務めなるらむ』 サーベル姫『天地の神も諾ひ玉ふらむ 心清けき此人々を』 テク『朝夕によからぬ事のみ漁りつつ 暮し来りし吾ぞうたてき。 さり乍ら恵も深き大神の 御手に救はれ勇む今日かな』 ワックス『テルモンの山を立出で今此処に 仇と思ひし人と並びぬ。 仇とのみ思ひし事は夢となり 今は救ひの神と見る哉』 エキス『相共に悪しき事のみ謀り合ひ 神を汚せし事の悔しさ。 町人の前に恥をば曝されて 尻叩かれし事ぞ恥かし。 今日よりは心の駒を立直し 進みて行かむ神の大道に』 ヘルマン『吾も亦善からぬ友に誘はれ ワックスを責めし事の愚かさ。 三五の神の司を殺さむと 大海原に待ちし愚かさ。 皇神の厳の力におぢ恐れ 今は全く猫となりけり』 エル『神館小国別の身失せしと 思ひて世人欺きし吾。 くさぐさの罪を重ねし吾なれど 救ひ玉ひぬ誠の神は。 スメールの御山に清く現れませる 神の御稜威を仰ぐ尊さ。 いかならむ魔神の襲ひ来るとも 今日の心は千代に変へなむ』 サーベル姫『吾こそは猩々姫の霊なり 玉国別に願言やせむ。 天王の宮の御跡の石蓋を 開けて竜王救ひ玉はれ』 玉国別『汝が願諾ひまつり之よりは アヅモス山の神を救はむ』 かく互に歌を取かはし、十二分の歓喜を尽し、玉国別は一同を従へ再び天王の古宮の床下を調査すべく、夜の明くるを待つて進み行く事となつた。 (大正一二・四・七旧二・二二於皆生温泉浜屋松村真澄録)
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(2771)
霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 10 玉国 第一〇章玉国〔一五三五〕 伊太彦司に導かれ三千年の幽閉を ヤツと免れて千仭の地底の闇より登り来る タクシャカ竜王は人体と変化の術を使ひつつ 満面笑を相湛へアヅモス山の霊場の 神の祭りし其前に岩戸の階段登りつつ 天にも昇る心地して現はれ出でし尊さよ 玉国別の一行は伊太彦司の功績を 口を極めて讃め乍らタクシャカ竜王に打向ひ 言葉優く宣らす様。 玉国別『国常立の大御神豊国姫の大神の 開かせ玉ふ三五の教の道の宣伝使 玉国別の神司神の御言を蒙りて ハルナの都に出でてゆく其途すがら皇神の 仕組の糸に操られ心も身をもスマの里 アヅモス山に来て見れば三千年の其昔 月照彦の大神が此世を安く治めむと 秘めおかれたる汝が霊救ひ助けむ時は来ぬ 吾れも汝が勇ましく深き罪をば赦されて ここに姿を現はせる其光景を打ながめ 歓喜の涙にたへかねつ思はず知らず袖絞る あゝ惟神々々タクシャカ竜王聞し召せ 此世の泥をすすがむと現はれ玉ひし埴安の 彦命や埴安姫は厳と瑞との神柱 経と緯との経綸を始め玉ひし上からは 水も洩らさぬ神の国汝も今より御心を 清く正しく持ち玉へ元つ御祖の大神の 大神業に仕へませ三千年の其間 地底に潜み玉ひたる苦心を察し奉る』 タクシャカ竜王は久し振にて地上の光明に浴し、又珍らしき人の顔や四辺の樹木の青々として茂り栄ゆる光景を眺め歓喜に堪へず、歌を以て玉国別に答へたり。 『吾れは八大竜王の司と聞えしタクシャカの 九頭両舌の悪神ぞ一度眼を光らせば 万木万草皆萎み一度声を発すれば 山野河海も動揺しさすが貴き大神も いとど悩ませ玉ひつつ神力無双のエンゼルと 現はれ玉ひし月照彦の神の命が天降り 有無を言はせず言霊の伊吹に吾を霊縛し アヅモス山の地の底に今迄封じ玉ひけり かくなる上は吾とてもいかでか悪を好まむや 仁慈無限の大神の大御心を心とし 蒼生や草や木の片葉の露に至る迄 心を尽し身を尽しいと懇に守るべし 吾の宝と秘めおきし夜光の玉は伊太彦が 懐深く納めまし今や此場に現れましぬ タクシャカ竜王が改心の至誠を顕す其為に 風水火災を自由にせし此宝玉を献る 何卒受けさせ玉へかし旭は照るとも曇るとも 月は盈つとも虧くるとも仮令大地は破るとも 一旦神に誓ひたる吾言霊は動かまじ 諾ひ玉へ惟神玉国別の御前に 謹み敬ひ願ぎまつる』 玉国別『世を紊す八岐大蛇の祖神と 聞きたる竜神は汝なりしか。 面白し心の底より改めて 玉を還せし汝は神なり。 つゆ雫偽り持たぬ言の葉に 吾も嬉しく玉を受けなむ。 伊太彦の教司は大神の 神業に清く仕へ了へぬる』 伊太彦『吾身魂弱く甲斐なく力なく 神のまにまに勤め了せし』 ワックス『伊太彦の司の後に従ひて さも怖ろしき夢を見し哉。 さり乍ら今の喜び見るにつけ 思はず知らず心勇みぬ』 エル『思はざる醜の魔神にさへられて 肝潰したる事の愚さ。 さり乍ら伊太彦司と諸共に 無事に帰りし事ぞ嬉しき』 真純彦『伊太彦は心おちゐぬ人とのみ 思ひし事の恥しき哉』 三千彦『鉋屑も間に合ふ時のあるものと 聞きし言葉の思ひ出されぬ。 言霊の濁る男とさげすむな 吾も幾度揶揄れたる身よ』 伊太彦『惟神とは言ひ乍ら妹を連れ 進み行く身を羨ましく思へば』 デビス姫『伊太彦の教司の功績は 岩戸開きの業に優れる』 バーチル『昔より魔の隠れしと伝へたる 此神山の岩戸開きぬ』 サーベル姫『斯く迄も霊の清き神ますと 吾は夢にも思はざりけり。 猩々の姫の命に教へられ 汝を迎へし今日の嬉しさ』 タクシャカ『今よりは猩々翁と名をかへて これの神山に永く仕へむ』 玉国別『千代八千代万代までも此宮に いと安らけく仕へ玉はれ』 チルテル『訝かしや猩々の彦や猩々姫 猩々翁の現はれむとは。 九頭竜の醜の魔神と聞きぬれど 汝の姿は神にましけり』 斯く歌ふ所へ、大地俄に震動して、キヨメの湖の波立狂ひ、湖はパツと二つに開いて、中より、さも怖ろしきサーガラ竜王、七八才の乙女を背に乗せ乍ら、スマの浜辺に浮み出で、忽ち老媼の姿となり、愛らしき幼児を抱へ、霧に包まれ乍ら、中空を翔つて、タクシャカ竜王が前に現はれ来り、 サーガラ『三千年の悩み忍びて目出度くも 吾背の君は世に出でにけり。 此御子は吾身魂より生れ出でし 如意の宝珠の化身なりけり』 タクシャカ『恋慕ふ汝が命に廻り会ひ 嬉しさ胸に三千年の今日。 玉国の神の司や諸人に 救はれ神の許しうけけり』 サーガラ『汝が命世に出でませば吾も亦 人の姿となりて仕へむ。 玉国の別の司よ諸人よ 憐れみ玉へこれの夫婦を』 玉国別『昔より縁の深き夫婦づれ いや永久に世を守りませ』 サーガラ竜王は、脇に抱へし七八才許りの乙女を地に下し、夫婦が互ひに水火を吹きかけた。忽ち乙女は如意宝珠の玉と変じた。サーガラ竜王は押戴き、 サーガラ『此玉は朝な夕なに抱きてし 如意の宝珠よ君に捧げむ』 玉国別『玉国別神の命と名を負ひし 吾は二つの玉を得にけり。 此宝二つ揃うて手に入らば いかで恐れむ大黒主を』 真純彦『師の君の御名は今こそ知られけり 玉守別と宣り直しませ』 三千彦『玉守別ならで玉取別神と 宣り直しませ吾師の君よ』 玉国別『国魂を右と左に受けし身は 玉国別と名乗るこそよき』 伊太彦『肝腎の玉は吾師の物となり 指かみ切つて伊太彦の吾』 デビス姫『汝はなぜ玉取別と名乗らざる 伊太彦司の名こそ悪しけれ』 伊太彦『今となり名を宣直す術もなし 神の依さしの称へなりせば』 真純彦『因縁の霊々の御用をば させると神の教なりけり。 言霊の真純の彦の名を負ふも 魂の濁らばいかにとやせむ。 吾も亦心の魂を研き上げ 吾師の君にあやかりて見む』 これよりタクシャカ竜王は、人体に変化し、猩々翁となり、サーガラ竜王は猩々媼となり、珍しき果物の酒を作り、朝夕神前に献じて、神慮を慰め、自分の罪を謝する事となつた。バーチル夫婦は二つの宮の宮司として、永久に仕へ、子孫繁栄し、神の柱と世に敬はれた。又バラモンのチルテル夫婦はバーチルの館の一隅に居を構へ、スマの里の里庄となり厚く神に仕へて、村民を愛撫し、部下はカンナ、ヘールを家僕とし、其他は何れも里人の列に加へ、美はしく新しき村を造つて、余生を楽しく送り、其霊は天国に至つて、天人の列に加はり、アヅモス山の聖地を守る事となつた。 (大正一二・四・七旧二・二二於皆生温泉浜屋松村真澄録)
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霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 11 法螺貝 第一一章法螺貝〔一五三六〕 玉国別一行はバーチル、チルテル其外一同に暇を告げ山野湖河を渡りハルナの都を指して進む事となつた。別れを惜みてバーチル以下一同は袖に縋りつき涙を湛へて別離の歌を歌ふ。 バーチル『神の任さしの宣伝使清き身魂の玉国別は 天津御神や国津神百の神々勇み立ち その身辺を守ります尊き珍の神司 従ひ玉ふ真純彦三千彦伊太彦デビス姫 神に等しき御身魂親子の悩みを救ひまし 此里人をよく治め珍の宮居を建て玉ひ タクシャカ竜王を初めとしサーガラ竜王言向けて 世界の災除きまし小天国を建設し 恵みの露を四方八方に垂れさせ玉ひし有難さ 千代も八千代も永久にアヅモス山の山麓に 鎮まりまして吾々を導き玉へと朝夕に 祈りし甲斐もあら悲し教の御子を後にして 魔神の猛る月の国ハルナの都に出で玉ふ その首途を見送りて悲しみ胸に咽返り 涙は滝と流れ落つあゝ惟神々々 神の任さしの宣伝使如何程真心現はして 頼むも詮なき御体別れを惜むも愚なれ さはさり乍ら師の君よハルナの都の神業を 無事に終へさせ玉ひなばこれの聖地を見捨てずに 再び現はれ来りまし吾等に尊き御教を 完全に委曲に伝へませ宮の司のバーチルが 里人一同になり代り慎み願ひ奉る あゝ惟神々々御霊幸はひましませよ』 玉国別『バーチルの清き言葉を名残にて いざ立ち行かむ神のまにまに』 真純彦『皇神の任さしの儘に吾は行く 健かなれや百の人等』 三千彦『縁あらば再びお目にかかるべし 神の恵みに世を送りませ』 伊太彦『言葉にも尽され難き待遇を 受けし恵みを如何に返さむ』 デビス姫『いざさらば吾師の君と諸共に 別れを告げむ百人の前に』 アンチー『玉の緒の生命の親に果敢なくも 生き別れする吾ぞ悲しき』 チルテル『摩訶不思議深き縁に包まれて 嬉しき夢を暫し見しかな』 サーベル姫『いざさらば真幸くハルナに出でませよ 神に祈りて君を守らむ』 チルナ姫『師の君の諭しによりて吾夫は 誠の道に帰りましけり。 山よりも高き恵みを如何にして 報いむものと心苛ちつ』 テク『いざさらば御身健かに出でませよ 君の前には敵もなければ』 カンナ『思ひきや思はぬ人に巡り会ひ 又も思はぬ別れするかな』 ヘール『何事も神の任さしの儘なれば 人の言問ふ道にあらまし』 アキス『吾主人救ひ玉ひし助け神 別れむとして涙零るる』 カール『何事も夢の浮世と諦めて 思はざるらむ情なき別れを』 ワックス『許々多久の罪や穢を洗はれし 神の司に今別れむとす。 惜めども悔めど泣けども如何にせむ 神に任せし教司を』 ヘルマン『夢の世に不思議な夢を見たりけり 夢な忘れそ神の恵みは』 エキス『ワックスや主人の君を悩めたる 懺悔の涙とどめ兼ねつつ。 玉国別神の司よ吾罪を 神に祈りて払はせ玉へ』 エル『テルモンの山の麓に立ち別れ 又もや神に別れむとぞする』 玉国別『猩々の翁媼に物申す 弥永久に安くましませ』 翁『スメールのこれの神山に永久に ありて御世をば守らむとぞ思ふ』 媼『背の君のタクシャカ竜王と相並び これの聖地を永遠に守らむ』 玉国別『いざさらば諸人等に物申す 安くましませ神の恵に』 ○ 玉国別の一行は無限の神力現はして 麻の如くに乱れたる諸人等の心をば 一つに治め悠々とスマの里をば後にして 晩夏の風を浴び乍ら稲葉のそよぐ細道を 草鞋脚絆に身を固め二つの玉を捧げつつ 意気揚々と進み行く。 日は漸く黄昏れて来た。広袤千里の大原野、人通も尠なく僅かに道の傍の娑羅双樹の森を認めて一夜の雨宿りをなさむと足を速めたり。 此森には半破れた小さき祠が建つて居る。一行五人は祠の前に蓑を布き笠を顔に被つて一夜を明す事とした。夜は深々と更渡り水も眠れる丑満の頃となつた。窺ひ寄つて三人の男、五人の寝息を考へ、 甲『オイ、乾児共、どうやら此奴ア物になりさうだぞ。うまく行けば一生遊んで暮す事が出来る様にならうも知れぬから、貴様等も俺の指揮に従つて捨身的大活動をやつて呉れ』 乙『ハヽヽヽハイ、カヽヽヽ畏まりました。中々鼾の高い連中で……』 甲『馬鹿、寝て居る人間の鼾が怖うて此商売が出来ると思ふか』 乙『まだシヽヽヽ新米で厶いますから根つから勝手が分りませぬので……』 丙『モシ、ベルの親方さま、此奴アまだ間が厶いませぬから仕方が厶いませぬ。何、これ位の仕事は私一人で結構です。何程新米だつて三月すれば古米になりますからな』 乙『オイ、三月経つたら古米になるとは、それは何だ、米相場でもしようと云ふのか、こんな処で店屋もないぢやないか』 甲『馬鹿ぢやな。貴様は乞食もようさらさず、たまたま泥棒に連れて来れば、その腰は何だ。痳病患者か梅毒患者の様な態しやがつて……見つともない』 乙『ヘヽヽヽヽ痳病もチツト許り患うて居ます。梅毒も漸く癒りかけた処で厶います。アイタヽヽヽ痳病の話すると俄に痛くなつて来ました、もう動けませぬ。アイタヽヽヽ』 と屁太る。 ベル『オイ、バット、もう仕方が無い、何程大勢居つても寝首を締めるのは容易なものだ。サアこんな腰抜けは放つといて貴様と俺が両方から仕事に取りかからうぢやないか』 バット『ハイ、承知しました。吾々が運の開け時、この機会を逸して、どうして頭が上りませう』 玉国別は最初から三人の密々話を一言も洩らさず聞いて居た。 かかる所へ『ブーブー』と闇を貫く法螺の声、社の後より聞え来る。泥棒は驚いて乙を社前に残し乍ら闇に紛れて逃げ去つて了つた。法螺の声は益々高く響いて来る。 玉国別は法螺の音の静まるを待つて、 玉国別『山川の枉拭き払ふ法螺の貝 何処の人の弄びなるらむ。 御社の傍近く聞え来る この言霊の主は何人』 祠の後より、 『吾こそは鬼春別のなれの果 比丘と仕ふる治道居士ぞや』 玉国別『治国別神の司に服ひし バラモン軍のゼネラルなりしか。 吾こそは玉国別の宣伝使 思はぬ所に会ひにけるかな』 治道『懐しや音に名高き玉国別の 神の司か嬉し恥し』 三千彦『泥棒が吾懐を探らむと 慄ひ戦き来る可笑しさ』 伊太彦『盗人を追ひ払ひたる法螺の貝 吹き立てたるは神にぞ在さむ』 三千彦『聞き及ぶ治道居士とは汝が事か 思はぬ所に会ひにけるかな』 治道『吾は今ビクトル山の比丘となり 四方を逍遥ふ修験者ぞや。 武士の矢猛心を抑へつつ 誠の道に進み行く身よ』 デビス姫『神の道唯只管に進み行く 比丘の司の心雄々しき。 吾れも亦テルモン山の神館 バラモン神に仕へし身ぞや』 治道『テルモンの大海原を乗り越えて 漸くここに吾は着きぬる。 草枕旅の疲れを休めむと 祠の蔭に憩ひ居たりし。 皇神の縁の糸につながれて 神の司に会ふぞ嬉しき』 三千彦は燧を取出し闇を探つて木の葉枯枝の端を掻き集め、パツと火を点じた。治道居士は祠の後より現はれ来り、一同の顔を見て、さも嬉しげに、 治道『貴方は噂に高き玉国別様の御一行で厶いましたか、これは不思議な処でお目にかかりました。私はバラモン教のゼネラルで厶いましたが、河鹿峠に於て吾部下の片彦、久米彦将軍が治国別様の言霊に打悩まされ、実に見苦しき敗をとりました。それに就いて私は到底武力を以て神力に勝つ事の不可能なるを悟りました。併し乍ら数千人の部下を引率れ大黒主の命を受けて征途に上るゼネラルの分際として、直ちに軍籍を捨て、尊き神の道に入らむとするも事情が許しませぬので止むを得ず、ランチ将軍と相談の上、浮木の森にて半永久的陣営を造り、戦ふ心もなく徒に光陰を濫費して居りましたが、遂に軍隊を二つに分ち三千余騎を率ゐてライオン川を横断し、ビクトル山の麓に陣営を構へ、ここにても亦思はぬ失敗をとり、再び猪倉山の山寨に立籠もり治国別様の言霊を浴びせられ、ここに全く菩提心を起し、至善至愛の大神に信従する証拠として頭を剃り落ち円頂緇衣の比丘姿となり、ビクトル山の傍に草庵を結び、吾々同志四人が交る交る神の教の宣伝に廻つて居ります。玉国別様御一行の事も治国別様より詳しく承はり、一度尊き謦咳に接し度きものと祈つて居りましたが、思はぬ処で面会を得まして何とも云へぬ嬉しさが漂ひました。何卒御見捨なく御懇意に願ひます』 玉国別『貴方がバラモン軍の鬼春別将軍様で厶いましたか、不思議の縁で不思議な処でお目にかかりました。これも全く大神様の御引合せで厶いませう。此四人は真純彦、三千彦、伊太彦、デビス姫で厶います。何卒今後は御入魂に願ひます』 治道『網笠一つ、蓑一つ、杖一本の修験者、何卒共に手を引き合うて神業に参加させて頂き度う厶います』 真純彦『初めてお目にかかります。いやもう何にも申上げませぬ。神様の御為世の為に互に力になり合つて進む事に致しませう』 伊太彦『私は狼狽者の名を売つた伊太彦で厶います』 三千彦『私は三千彦夫婦で厶います。いつも伊太彦殿に女を連れて居ると云つて揶揄はれ通しで閉口致して居ります』 治道『ハヽヽヽヽ何分若いお方は元気が宜しいから面白いでせう』 デビス姫『ゼネラル様、妾はテルモン山の神館の司小国別の娘デビス姫で厶います。不思議な縁で此三千彦様に命を助けられ、ハルナの都へお伴を致す所で厶います。して之から貴方は何方へおいでになりますか』 治道『これは又不思議な御縁で厶る。貴女が小国別様の御息女とは思ひも寄りませなンだ。かうなる上は何れも三五教のピュウリタンとして互に打解け御神業に奉仕させて頂きませう』 玉国別『最早体も余程、疲れも休まつた様ですから夜中なれども大明りがして居りますから、ボツボツ進みませう』 治道『どうか私も途中迄なりとお伴をさして頂きませう』 と立上る。側を見れば一人の泥棒が踞んで慄うて居る。 治道『オ、お前は何者だ。泥棒の片割ではないか』 乙『はい、私は乞食で厶いますが今日初めて泥棒のベルと云ふ男の家来となり、三人連れにて此人々の跡をつけ狙ひ、ここ迄参りましたが法螺貝の声で腰を抜かしました。二人は何処かへ風を喰つて逃げたで厶いませう』 治道『はてな、ベルが又泥棒をして居るのかな』 と頻りに首を傾けて居る。泥棒の乙はコソコソと闇に紛れて姿を隠した。一行六人は治道居士を先頭に法螺を吹き立て東南に道を転じて露おく野路を足許忙しく進み行く。 (大正一二・四・七旧二・二二於皆生温泉浜屋北村隆光録)
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霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 12 三美歌(その一) 第一二章三美歌その一〔一五三七〕 大本三美歌 君が代は千代にましませ 八千代にましませ さざれ石のいはほとなりて 苔のむすまでましませ 第一(三八〇)(この番号は讃美歌の譜なり) 一 とつぎおこなふけふの日は あまつそらよりえにしをば あたへむとしてすせりの姫は くだらせたまひほぎたまふ。 二 いづの御前にたちならび むすぶいもせのかむわざは 千代のかためとなりてさかえむ まもらせたまへ八千代まで。 三 いもせの柱つきかため あいなるむな木いや太く いづのみたまのきよきこころを まもるめをとにさかえあれ。 四 かしこきけふのまじはりは よろこびつきずくるしみを かたみにわかちむつびにむつび いさみてすすめおほ道に。 第二(三八二) 一 なぎなみの神はいもせのみちを ひらきたまひしゆいまもつたはる。 二 むすびの御神ものぞませたまひ いはひのむしろを賑せたまはむ。 三 いざなぎいざなみ二人の君を くだししごとくにえにしゆるせよ。 四 えにしをむすぶのすめ大神よ わがわざたすくるつまをあたへよ。 五 瑞のにひ妻をまもるみたまよ。 いもとせふたりをことほぎたまへ。 六 めぐみの御神よふたりをまもり よろづ代のすゑも栄光をたまへ。 第三(一) 一 わが魂さめじあしたのひかりに 神の御国をばさとりてすすめよ。 二 あだにすごしたる時をつぐのひて まだ来ぬ良き日を足らはしておくれ。 三 神のよさします御宝ささげて のちの代のそなへつぶさにつかへよ。 四 神の御目は光る暗きをはなれて 月日のかぶとをつけて戦へよ。 五 御霊魂もさかえて吾神をあがめ みいづかしこみぬ天使と倶に。 第四(二) 一 あした夕べに月日とともに いづのひかりを御魂にうけて きよきめぐみを日に夜にさとる。 二 あした夕べに魂をきよむる めぐみのつゆは御空ゆくだり 神の幸をぞ日に夜にさとる。 三 あした夕べに言行心を 清めすましてたてまつりなば まつりし宝益さしめたまはむ。 四 あした夕べに為す身のつとめ 人をめぐみてわが身にかたば 神にすすまむ御階とぞなれ。 五 あした夕べに救ひを祈る あしもただしく大道すすみ 天津みくにへ昇らせたまへ。 第五(一二) 一 八雲の小琴のしらべにまかせ うたはせたまへみろくの神よ。 二 つばさをやすらふ夕べにあれば 神にぞゆだねむけふ為せしわざを。 三 すべてのもののいろもすがたも かくれてぞゆく夜は来にけり。 四 つねに勤むるわが良きわざも 世には知らさずかくしたまひぬ。 五 日かげは西に田人は家に かへるゆふべこそ心しづかなれ。 六 神のよさしのわざをはりなば あまつみくににいこはせたまへ。 第六(二三) 一 宇都のめぐみ瑞霊の慈愛 ゆたかにみつ神宮の あつきめぐみしたたる愛 なやみは失せうきもきえむ この神庭にみな来れ 永久にたまふおんめぐみ。 二 あめの宮居しづが伏屋 なべておなじうきためし ひとはみづのあわにひとし たちてはまた消えて失せむ 永久のさちぞある この宮居に慕ひ来よ。 三 瑞霊のすくひ世にあまねし とく来りてくいよつみ なやみもきえたまきよまる うづのおもてゑみたまはむ たのしみはつねにみち うれひきゆるこの宮居。 第七(五三) 一 伊都の御ひかりは吾身のなやむ 暗路を守れり神は愛なり (折返) われらも愛せむ伊都の御神を。 二 村雲つつめど月日の笑は きよけくてり出づ神は愛なり。 三 悲しき折にもめぐみを与へ 勇ませ玉へり神は仁なり。 四 世は曇り行けど御神の稜威 とこしへにぞ照る神は善なり。 第八(五八) 一 御祖はあれまし道を説けり なやみにすむ人求ぎて来れ 智慧の御柱世に降れり よわき人々よ来りまなべ。 二 伊都の大神は世に降れり よろづのひとびと来りたのめ 身霊を清むる神の清水 汚されし人は来りすすげ。 三 五六七の大神世に出でます なやめるひとびと来りたのめ 生命の御親は世に降れり つみに染みし人求ぎて生きよ。 四 美都の御柱世にうまれぬ うへした諸共来り斎け 天地のはしら御代に降る すべての物皆勇みうたへ。 第九(六八) 一 大地にあまねき万の草木は 神の御力を現はし居れども 救ひのたよりと人皆のあふぐ 力は一つの瑞の神御霊。 二 常夜の暗の海風吹きすさびて 木の葉のごとくに波間にただよひ あはやと許りに煩ひしときぞ 望みとなりしはオレゴン座の星。 三 嵐を吹き分け暗夜を追ひ退け 旅路つつがなく都に来にけり 今より夜な夜な御空を仰ぎて みいづを称へむオレゴン座の星。 第一〇(八三) 一 世は日々に曇りぬ坪の内のそのに とらはれ御祖はひとり祈りたまふ。 二 血を吐くおもひに御代をなげきます 救ひの主の胸しらぬ御弟子。 三 世の罪を負ひてとらはれし救主を 元津御祖神まもらせたまひぬ。 四 天津御使は雲のごと降り 救主をかこみつつまもらせたまひぬ。 第一一(一一〇) 一 美都御霊いつと知らず降らせたまはむ 燈火を手に捧げまつものは誰ぞ (折返) 美都御霊とく来ませそなへは成りぬ 美都みたまとく来ませそなへは調なひぬ。 二 任さしたまひし御霊返しまつる時 きよき光ほまれを得るものは誰ぞ 三 人の義務をはたしちからをつくし 聖けき御魂なりといふものは誰ぞ。 四 夢のごとくに来ます救主を迎へて いや高き御栄光にいるものは誰ぞ。 第一二(一二二) 一 聖霊よ天降りて神世のごとく 奇しき神業をあらはし玉へ (折返) 世々に坐します聖き霊よ 己が身霊にも足らはせ玉へ。 二 聖霊よ天降りて仁愛の露に かわけるたましひをうるほしませよ。 三 聖霊よ天降りて貧しきものを いづの御ちからに富ましめたまへ。 四 聖霊よ天降りて曲津を清め たのしき御国に進ませたまへ。 第一三(一三四) 一 斯の世は魔の世とうつらば移れ 月日のまもりのもとにしあれば やすけし御神の都城は。 二 愛づらし友垣こころは移り 親の慈愛さへ冷ゆることあれ うつらじ月日の愛は。 三 身をやくばかりのためしの御火も 霊魂に常磐のひかりをそへて 失せまじ御神のたみは。 第一四(一三七) 一 尊き瑞霊よつみの身は さかし旅路にまよひしを 清けく照らす御仁愛の ひかりを拝むうれしさよ。 二 みづの御神にすくはれし 身霊いまよりただ救主の 御心のままにうちまかせ 神国の道に進み行かむ。 三 悪のからまる身は死にて 瑞霊の稜威によみがへり きよき神使のかずにいる その誓がひの鎮魂帰神。 四 汚れなき身の幸ひは これに比ぶるものぞなき 身もたましひもみなささげ 救主を慕ひて月日おくる。 第一五(一六六) 一 美都御魂世に給ひし 伊都の神をあがめまし (折返) ふたたび身霊を活したまふ 救ひの御神にさかえあれ。 二 伊都のかみ降させたまふ 美都御魂をあがめまし。 三 世の岐美を示させたまふ きよき聖霊あがめまし。 四 伊都の火をきよき民に 燃やしたまへいまの今。 第一六(一六七) 一 メシヤよメシヤよかみくにに われらをすてずにいれたまへ (折返) 聖霊よききたまへ やぶれしこころのねぎごとを。 二 みまへに泣き伏し身をくゆる こころのねがひをゆるしませ。 三 救主のひかりにぞ照らされむ 暗けきこの身を救ひませ。 四 すくひの親なる救主おきて あめにもつちにもたすけなし。 第一七(一七一) 一 かみのみちをひらきませば 集への御こゑをわれはきけり (折返) 大御前いさみ行く 伊都の力にきよめたまへ。 二 かよわきみもましみづを得 身霊のけがれをみなすすがれむ。 三 まごころもてきよく祈る 身霊にみつるは神のめぐみ。 四 ほめよたたへ御神のあい アヽほめよたたへ瑞霊のあい。 第一八(一七六) 一 おのがみたまのしたひまつる みづ御魂うるはしさよ 宇都の月か松のみどり 梅の花の清きがごと ながめもあかぬみのたのしさ なやめる日のわがとも 瑞霊は貴の月松のみどり うつし世にたぐひあらじ。 二 身の苦しさも世のうれひも われとともにわかちつつ いざなふものの暗きたくみ やぶりたまふありがたき ひとは捨つとも瑞霊はすてず みめぐみはいやまさらむ 瑞霊は貴の月松の美どり 現し世にたぐひも無し。 三 まごころを以て集まりなば 常世に契はたえじ 水にも火にも恐れあらず 瑞霊こそかたき城なれ あなわが神のなつかしさよ 天降の日ぞ待たるる 瑞霊は貴の月松のみどり うつし世にたぐひもなし。 第一九(一八三) 一 つみの谷に落入りて亡び行く人々に すくひの御手をのべたまふ あらしの日も暗き夜も (折返) かみのみこのほろぶるは みむねならじすくへよ。 二 つねにそむき去りし子を しのび泣く母のごと 神われらをまちたまふ つみ悔いてかへれよと。 三 あを人草のみたまをば いつくしみます救主は あさ夕なげかせたまひて をしへをばつたへたまふ。 四 いづと瑞とふたはしら つみの身もすくふなり 母のおもひ父のあい くめどもつきぬめぐみを。 第二〇(一八六) 一 つみにまよふものよ神にかへり あまつ神国のさまをみよや つみをかへりみるみたまこそは 国の常立のたまものなれ。 二 つみに迷ふものよ神にかへり 国の常立の厳のまへに まことの言霊宣りなほせよ 人は知らずとも神は知れり。 三 つみに迷ふものよ神にかへり メシヤの御許にとくひれ伏せ 父は見直して御手をのばし ながるる涙をぬぐひ玉はむ。 四 つみに汚れしものよ神にかへり 千座を負はせる母を見よや 手足の爪なき御手をひろげ 生きよ栄えよとまねき玉ふ。 第二一(一八八) 一 あだ浪たける世のなかは 老も若きもさだめなき かぜにおそはれ船かへり あるは彼岸に渡りゆく。 二 あとより往くもさきだつも 千代の住処はうへもなき 神の御国か底しらぬ ほろびの地獄かほかぞなき。 三 浮かれ出でゆく精霊よ 汝があくがるる花の香を 散らし往くべきしこ嵐 一息待たで吹かぬかは。 四 人は神の子神の宮 かきはときはに生きとほし ほろびも知らず栄えゆく みたまのふゆをたのしめよ。 第二二(二〇〇) 一 神のみたまのさちはひて あめつち四方をまもります いづの御霊のかむばしら あやのたかまに現れましぬ。 二 たかあま原の神のくに あまつつかひのあらはれて 青人草とりけもの すくはせ玉ふありがたき。 三 草の片葉におく露も 月のめぐみを身にうけて ゑみさかえ行く神のその いさみて進め人の子よ。 第二三(二〇八) 一 くもり果てしこの身の罪を なげく涙は雨とふるとも いかですすがむ (折返) わが罪のため千座を負ひし 神よりほかにすくひはなし。 二 くもりはてしこの身のつみを まごころ籠めていそしむわざも いかですすがむ。 三 すくふすべなきこの身のつみを 神のをしへをさとるのみにて いかですすがむ。 第二四(二一七) 一 人の身霊を守らす救主よ やみは襲ひ来あくまは迫り 死なむ許りのこの身をすくひ 天津神都へみちびきたまへ。 二 たよるすべなきわがたましひを 瑞のすくひの御神にまかせ 慕ひまつればうへなき愛の 御船のなかに乗らせたまひぬ。 三 わが身体は汚れに染めど 瑞の御霊はいと清く坐し 霊魂身体ことごと洗ひ さびにし魂を研かせ玉はむ。 四 生命の清水いやとこしへに たえず湧き出で身霊にあふれ われをうるほしかわきをとどめ みろくのよまでやすきをたまへ。 第二五(二二三) 一 仁慈の御神のみあとをしたひて かみよの旅路を進むぞうれしき (折返) 月のおほかみの御伴と仕へて 御蔭あゆみつつ天にのぼりゆかむ。 二 深山のはてにも人すむ里にも 瑞霊倶にましてわが霊導く。 三 けはしき坂路も暗けき谷間も 大御手にすがり進みて行かなむ。 四 世のこと終へなばよみぢの河をも 懼なく渡らむ瑞の御たすけ。 第二六(二三二) 一 長閑な野辺の小径を すぎゆく時にも いとも峻き山路を のぼり行くをりにも (折返) 心やすし神ならひて安し。 二 黄泉しこめはたけりて 追ひしき攻むれど 八十の曲津見あらびて のぞみを破るとも。 三 たふとや千座のうへに 身のつみ失せにき 苦しみもだえにし身も やよひの春のごと。 四 大空の月日落ち 地はしづむとき つみびとらは騒ぐとも 神によるわれらは。 第二七(二三三) 一 瑞の御魂守りたまへ きよきうづの御魂あふがむ 大蛇さぐめ追しくとも 御言葉もてことむけなむ。 二 みたま清め身をあらひて わがちからとちゑをすてて ただ御神の言葉のまま こころかぎり進みゆかなむ。 三 法のままにわれすすまむ 魔は猛りて道を汚し わざはひやみせまり来とも いかで怖ぢむ神の御子われ。 四 すべてのものけがれを去り 神のためにまごころもて あさなゆふなつかへまつる 人の身たま実にたふとき。 (大正一二・五・一五加藤明子録)
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霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 17 崇詞 第一七章崇詞〔一五四二〕 祖霊社朝夕日拝祝詞 是の祖霊殿に斎き奉り鎮まり坐す三五皇大御神の宇豆の大前に慎み敬ひ畏み畏み白さく、言巻も畏けれども、大神等の深き高き御徳を蒙りて、常も撫で給ひ愛給へる青人草等(何某家遠祖代々祖等)の神霊諸々を、此祖霊殿に斎ひ鎮めて惟神なる大道の随々恩頼を幸ひ給ふ事を、嬉み忝み畏みも称へ言竟奉らくと白す。 言別て此の霊舎に斎き奉り坐せ奉る諸々(何家遠祖代々祖等)の神霊の御前に白さく、人は皇御祖の奇に妙なる造化に依りて天津御魂を賜はり、伊邪那岐、伊邪那美二柱の大神の生成し給ひて、天照大御神の大御光の中に養育はるる者なれば、顕世の心の律法、身の行を惟神清く正しく務め励みせば、天津御国の神の廷に帰り坐して其程々に天津神の御愛顧を受て、永く久しく仕へ奉るべき神理を尊み、重みつつ、供へ奉る幣帛を(毎日の御饌を)平らけく安らけく聞食て、是の教の御廷に拝み仕奉る諸人等は、異き心悪き行ひ無く、病しき事なく、煩はしき事なく、家の業緩ぶ事なく怠る事なく、弥栄に栄しめ給ひ、夜の守り日の守りに守り幸ひ給へと、畏み畏みも白す。 祖霊遷座祭 何々家の遠津祖、世々の祖等の御霊の御前に慎み敬ひも白さく、此の御宮を祓清めて、今日より遷し奉り坐せ奉る事を、平らけく安らけく聞食相諾ひ給ひて、弥益々に家門高く子孫の八十続をも守幸へ給へと、種々の神饌物を捧げ奉りて、恐み恐みも白す。 一年祭祭文 此の霊殿に斎ひ奉り坐せ奉る、○○命故○○毘古の神霊の御前に白さく。汝命や現世を身退坐つるは、昨年の此月の今日と早くも一年廻れる御祭の日に成ぬ。故常も忘るる間なく、慕ひつつ花紅葉の美麗き色を見ては昔を思ひ、百鳥の囀る声を聞ては其世を恋ひ、種々に恋しみ偲び奉りて、此の家の守神と持斎、御前には夜となく昼となく仕奉中にも、今日は親族家族諸人等、弥集へに集へて広く厚く祭祀治め奉るが故に、礼代の幣帛と種々の神饌物を百取の机に横山の如く供へ奉りて、称言竟奉らくを、平けく、安らけく聞食て、弥遠永に世々の祖等と御心を一び御力を合せ給ひて、子孫の遠き世の守り、家の鎮と坐す御徳を現はし給ひ、家門高く立栄しめ給ひ家族親族和び睦び、浦安く転楽しく在しめ給へと畏み畏みも白す。 辞別て何々の家の遠津御祖、世々の祖等の御前に白さく、今日はしも○○毘古の神霊の一年の御祭仕奉るとして、供へ奉る美味物を相甞に聞食相諾ひ給へと、恐み恐みも白す。 五十日間新霊拝詞 ○○命、故○○の神霊や、汝命の御為には、善き事議り為さむと真心を尽して大神に乞祈奉り、善き事は褒め給ひ、過あらむには宥め給ひて其所を得しめ給ひ、其楽を極めしめ給へと祈白す事を聞食て、只管に大神を憑頼坐して。惑はず多由多はず平穏に鎮まり給へと白す。 家祭祝詞 畏きや、○○命の御前に白さく、汝命は百年千年の齢を重ねて、世の長人の名を負ひ坐む事をし、家族は更なり、諸人も常に多能母志美思ひつつ在経し間に、現身の人の慣と(病には得堪給ずて)現し世を離て幽冥に隠り坐し天津御国に昇り坐しぬれば惟神の御掟の任々事議りて、神葬の礼も既功竟ぬれば、瑞の殿の内外も清らかに祓ひ清めて種々の物供へ奉りて、御祭仕奉る状を平けく安らけく聞食て、大神の広き厚き御恵の蔭に隠ひ、浦安く、浦楽しく坐して、子孫の八十続き遠き世に此の家の守護神と鎮り坐して、時々の祭の礼をも、絶る事なく、懈る事なく、仕奉らむ事を相諾ひ給へと、恐み恐みも白す。 招魂祓詞 掛巻も畏き祓戸四柱の大神等の大前に謹み敬ひて白さく。此郷に住る、何某、此月○日に顕世を去りぬるに因りて、其霊魂の為に三五皇大神辞別て産土の大神に乞祈奉り霊代を造備へて、遠く永く此家に鎮め斎ひ奉らむとす。故供へ奉る神饌物は更なり祭員及家族親族諸人等が過犯けむ罪穢有らむには祓ひ賜へ清め給ひて、清々しく成幸へ給へと、恐み恐みも白す。 発葬祓詞 掛巻も恐き祓戸四柱の大神等の宇都の大前に祓主、何某、畏み畏みも白さく、去し○日に顕世を神避り坐しつる何某が葬儀の祭仕奉るとして供へ奉る神饌物は更なり、仕奉る祭員及家族親族参来集へる諸人等が過犯しけむ罪穢有らむをば、祓給ひ、清め給ひて行道をも枉神の枉事なく、清々しく発葬の式仕奉らしめ給へと、恐み恐みも白す。 五十日間及年祭奥都城祝詞 ○○命故○○毘古(子)の奥都城の御前に白さく、今日はしも○年(日)の御祭仕へ奉るべき日に廻り来ぬれば、家族親族諸人打集ひて、種々の美味物供へ拝み奉る状を平けく安らけく聞食して子孫の遠永に家をも身をも守り幸ひ給へと恐み恐みも白す。 幽家復祭奏上詞 掛巻も畏き三五皇大神の大前に慎み敬ひも白さく。何某(霊の名)の霊は御祭仕奉るべき神胤の無きが故に、今回惟神の御教の任に任に改め斎ひて、幽家に鎮め、大神の知食す幽冥の神事に仕奉らしめむとして、今日の生日の足日の良辰に御祭仕へ奉らむとす。故神酒御饌、海川山野の種々の物を供へ奉りて乞祈白す事の状を、平けく安らけく聞食相諾ひ給ひて、弥遠永に広く厚く恩頼を蒙らしめ給へと畏み畏みも称へ言竟へ奉らくと白す。 復祭合祀祝詞 此の日茂呂木に斎ひ奉り坐せ奉る、何某の霊の御前に慎み敬ひも白さく。汝命等は前の御祭に洩れ落ち給ひしに依りて、今日の吉日の吉辰に、何々家代々の祖等の鎮り坐す霊祠に合祀の御祭仕奉らむとして、御前には神酒、御饌、種々の物を取添へて仕奉らくを御心穏に聞食せと白す。抑現世の人の生ける間は言ふも更なり、死れる後の霊魂は専ら皇大神の広き厚き御心に愛み給ひ、恵み給ひて、神の列に入らしめ給ひ、歓び楽しみをも得しめ給ふ事を、丁寧に窺ひ覚りて、今も此の如く汝命等の御霊の御為に、大神の御寵愛を乞祈奉りて、惟神の大神国風に改め斎ひ奉らくを、汝命等の御心にも嬉しみ悦び平かに安かに聞食し給ひて、今日より以後は只管に大神に仕へ奉りて、高き御位に進み、弥広に弥益々に広所を得給ひ、何々家代々の祖等と御力を合せ、御心を一び給ひて春秋の遠永に、子孫の八十連に参出侍ひて、御祭美しく仕奉らしめ給へと、乞祈奉らくを聞食して、御心も平穏に鎮まり給へと畏み畏も白す。 祓戸昇降神詞 掛巻も綾に恐き 瀬織津比売之大神 速秋津比売之大神 伊吹戸主之大神 速佐須良比売之大神 総て祓戸四柱の大神等 是の日茂呂木に降居坐し坐せ。 此の日茂呂木に招ぎ奉り座せ奉る掛巻も綾に恐き 瀬織津比売之大神 速秋津比売之大神 伊吹戸主之大神 速佐須良比売之大神 総て祓戸四柱の大神等 本津御座に昇り坐し坐せ。 祖霊大祭祝詞 畏きや此の霊社に鎮め奉り斎き奉る神霊等の御前に持ち由まはり謹み敬ひも白さく。八十日日は有れども、今日を生日の足日と選み定めて、春(秋)の大御祭仕へ奉るとして、御前には奥山の五百枝真栄木を伊伐り来て、時の花をも折り添へて、御饌は高杯に盛足らはし、餅の鏡を八十平瓮に積み重ね、御酒は甕の戸高知り甕の腹満て並べて、海川山野の種々の美味物、御水堅塩に至る迄横山の如く置き足らはして、家族親族諸人をも弥集へに集へて、斎廷もとどろに饒び笑らぎ、掌もやららに打上げつつ称へ言竟へ奉らくを、汝命等は現世の事、成し竟へまして幽冥の神の列に入りましつれば、大神の大御心にも愛しみ給ひ撫で給ひて、弥高に高き位に進み給ひ、弥広に広所を得しめ給ひて、現身の世に坐しし間こそ飽かず口惜く思しし事も有けめ、今はしも万の事等御心のまにまに、足らひ調ひて、心安く転た楽しき事となも思ひ奉らくを愛で給ひ、美はしみ給ふ子孫等家族親族の悉、汝命等の創め給ひ伝へ給へる御功業を、樛木の次ぎ次ぎ弥弘めに弘め、言霊の清けく坐しし祖の名墜さず、勤め締りて有る状を聞食し、清き名をも高き功をも、今の世に立ちて後の世に伝へしめ給ひ、幽冥に入りなむ後の霊魂をも、あななひ給ひて、汝命等と共に歓び楽を得べく、守り幸へ給へと乞祈奉らくを、御心も和親に聞食して、子孫の八十続き、弥遠長に毎年の今日の御祭、美しく仕へ奉らしめ給へと、家族親族諸々氏子等が真心を取持ちて、称言竟へ奉らくと白す。 祖霊社大祭斎主祝詞 掛巻も畏き三五皇大御神の宇豆の大前に斎主某畏み畏みも白さく。 大神等の奇霊に玄妙なる天津御量りを以て、天地を鋊造堅め、万物を造化成し給ひし中にも、天下の大公民はしも、三五皇大御神の天津御霊を皇産霊に産霊成し給へるまにまに、諾冊二柱の御祖神の生み成し給ひ、日の大御神の養育ひ給へる物にして、元より清き明き神魂を給はりて、生れ出でたる事著ければ、惟神直き正しき道に神習ひ恪まむ人は、大御神等の広き厚き仁恩以て弥栄えに栄え往くべく守り給はむ事は、唯斯世のみに限らず、必ず後の世までも慈み育み守り給はむ事を、尊み辱みつつ八十日日は有れど、今日を生日の足日と斎ひ定めて、毎年の例のまにまに、大御祭仕へ奉るとして、奥山の五百枝真栄木に木綿取り垂て、御饌、御酒、海川山野の種々の美味物、御水堅塩に至るまで、百取の机代に置き高成して仕へ奉らくを、神慮も和かに聞食して皇大神の統治す大八洲国は堅磐に常磐に動く事なく揺ぐ事なく敷き坐す御祭政治は春の花の清く美しく、秋の果実の宇麻良に安らかに行はしめ給ひ、地の上に成出でむ天の益人、弥益々に繁殖て直き正しき大和心の真心を、一つ心に治めさせ給ひ、是の神殿に斎ひ鎮め奉る遠津御祖の神霊等、及世々の祖等諸々の御魂等は、弥広に広所を得しめ給ひ、高き位に進ましめ給ひ、参来集へる子孫の弥次々、男女の別なく、老も若も心正しく身健かに、命長く君臣、師弟、父子、夫婦の道を始めて、人の行ふべき業は遺る隅なく励み勤めて、生涯は神の教に違ふ事なく、世の人をも賛け導き、各も各も罷らむ後は、高天原に復命白さむまにまに、其行の分々に、永き世の幸福を授け給はむ縁由をも、説き明さしめ給ひ、太き雄々しき功績を立てしめ給ひ、顕世も幽冥も、弥遠永に守り恵み幸へ給へと各も各も玉串を持ち捧げ、乞祈奉る状を聞食せと畏み畏みも白す。 復祭鎮祭祝詞 此の日茂呂木に斎ひ鎮むる何某家遠津御祖世々の祖等の神霊の御前に、神裔何某に代りて、何某慎みて白さく、皇大神の御手風の万古に復し給へる太じき御典のまにまに今此月何日の朝日の豊阪登りを(夕日の降知を)(夜昼を)吉時と此の神祠に、汝命等の神霊を安置奉り斎ひ奉り、是の小床に鎮め奉りて真榊木差しはやし、木綿取り垂でて、礼代の幣帛と奠る豊御饌の大御饌、味し御酒の大御酒を、高杯平甕に満て並べて、海の物、野の物、山の物、種々の果実を取添へて仕へ奉らくを、御心穏に聞食し給ひて、家族親族は邪悪の道に惑ふ事なく、諸々過つ事なく、攘ひ給ひて、清き赤き直き正しき真心に、誘ひ導き給ひ、家の業をも弥奨めに奨め給ひ、子孫の八十連五十橿八桑枝の如く立栄えしめ給ひて息長く御祭美しく仕奉らしめ給へと、乞祈白す事をも、平かに安らかに聞召して夜の守り日の守りに守り、堅磐に常磐に恵み幸へ給へと畏み畏みも白す。 鎮祭日より年祭の祝詞(年月日不明の霊) 是の日茂呂木に斎ひ奉り移し奉る何某の命(等)の御前に斎主何某慎み敬ひも白さく、汝命(等)の御祭日詳かならねば、惟神の皇国風に改め奉りし日を、吉日の良辰と斎ひ定めて、其が神霊(等)を慰め仕へ奉らむとして、種々の御饌物を備へ奉りて、乞祈奉る状を相諾ひ給ひて、皇神等の任け給ひ依さし給はむ程々の御位に進み給ひて、枉津神の群に入り給はず、此の何々家が代々の栄を此上なき幸と心安く、心楽しく、時々の御祭を、御心も閑に享け聞食し給へと畏み畏みも白す。 霊社月次祭祝詞 掛巻も畏き三五皇大御神の宇豆の大前に斎主何某畏み畏みも白さく、八十日日は有れども、今日を生日の足日の良辰と選み定めて、毎月の例のまにまに月次の御祭典執行ひ仕へ奉らむとして御前には餅の鏡を積み重ね、大海原に住むものは鰭の広物鰭の狭物、奥津藻菜、辺津藻菜、野山に生ふる物は甘菜辛菜、及種々の果実、御水堅塩に至るまで横山の如く盛り高成して、平素に大神等の広き厚き威徳を仰ぎ奉り、尊み辱けなみつつ在り経るを畏み奉りて、言巻も畏けれど天皇命の大寿命を手長の大寿命と湯津石村の如く、堅磐に常磐に茂し御代の足御代と成し幸ひ給ひて、遠津御祖、世々の祖等、親族諸々の神霊等の御栄を乞祈白す状を聞食して、三五の御教は天地と共に変りなく、月日と共に動き傾く事なく、朝日の豊栄登りに咲み栄えしめ給ひ、三五信徒等は本末内外を過たず、大神等の深き高き慈愛を過つ事なく、違ふ事なく広め導かしめ給ひ、恩頼を蒙らしめ給へと、乞祈白す事を聞食し、相諾ひ給へと恐み恐みも白す。 辞別けて遠津御祖、世々の祖等、親族家族諸々の神霊等の御前に白さく、今日はしも月次の御祭仕へ奉り、御饌物供へ奉りて、日毎に恩頼を蒙りつつ、不意なくも過ち犯しけむ種々の罪穢在らむをば、見直し聞き直し坐して、親の名汚さず、子孫の弥次々、山松の弥高々に立栄えしめ給ひ、夜の守り日の守りに守り幸へ給へと、五十橿鉾の中取持ちて恐み恐みも白す。 新祭殿月次祭祭文 此の神殿に斎き奉り坐せ奉る、掛巻も畏き三五皇大御神の御前に恐み恐みも白さく、月毎の例のまにまに今日の生日の足日に、御祭仕へ奉るとして、奉る幣帛は御饌は高杯に盛足らはし、御酒は甕の戸高知り甕の腹満て並べて、大海原に住める物は鰭の広物鰭の狭物、山野に生る物は甘菜辛菜種々の果実、奥津藻菜、辺津藻菜、御水堅塩に至る迄、百取の机に横山の如く置足らはして称言竟へ奉らくを、平けく安らけく聞食して、此の霊殿に鎮ります家々の霊等をば、弥益に御霊幸ひ給ひて、弥高に高き位に進ましめ給ひ弥広に広所を得しめ給ひ、参出来む親族家族が家をも身をも守幸へ給ひ、子孫の八十続に至る迄五十橿八桑枝の如く茂久栄に立栄えしめ給ひ、忘るる事なく、堕る事なく、御祭仕へ奉らしめ給へと白す事を聞食し相諾ひ給へと鵜自物頸根突抜きて恐み恐みも白す。 辞別けて此の霊殿に鎮まり坐す諸々の家の御霊等の御前に白さく。今日はしも月次の御祭仕へ奉るとして、御前をも持斎き種々の多米津物を備へ奉らくを、相甞に聞食して、大神等の広き厚き大御恵を蒙り給ひて、弥広に広所を得しめ給ひ、永遠に安く穏に鎮まり坐して、春秋の歓び楽しみをも極め給ひて、断る事無く御祭仕へ奉らしめ給へと白す。
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霊界物語 60_亥_イヅミの国3/三美歌/祝詞/神諭 19 復活 第一九章復活〔一五四四〕 帰幽奏上 此の霊舎に斎奉る。○○の家の遠津御祖世々の祖等、親族、家族の神霊の御前に、慎みて白さく、今日はしも、此家の○○○○伊、幽冥に帰りぬるが故に、其由奉告るとして、御前には種々の物を置供へて、奉る状を聞食し相諾ひ給へと、恐み恐みも白す。 墓地地鎮祭 掛巻も畏き三五皇大御神、辞別けて此所を宇斯波岐坐す、産土大神の御前に、斎主○○○○、慎み敬ひも白さく、此処をば何某が奥都城所として、新に荒草苅外け、下津岩根に蔵し治むる事を、平けく安らけく聞食して、鳥獣、昆虫の害無く、大地の弥遠永に守幸へ給へと、請祈白す事の状を聞食せと、畏み畏みも白す。 招魂祭祝詞 阿波礼、○○○命也、今如此身退り座さむとは、木綿垂の懸ても思はず、真栄木の常磐に堅磐に座さむ事をのみ思頼めりし、親族、家族の心には、追及て帰すべき術の有らむには、留め奉らまく思ひ、活すべき方の有らむには、身にも替まく欲須礼ども、素より幽世の契有る事にして、人の力に任せ得ぬ事にし有れば、今は唯後の御祭美しく仕奉りて、御霊を慰め奉らむ外は不有と。汝命の霊璽を造り備へて謹み敬ひ招ぎ奉り、斎ひ奉る任に、速に移り来まして奠る御饌、御酒、種々の物を平けく聞食て、家の鎮め、子孫の守護神と、遠永に鎮り給ひ、大本皇大神の広き、厚き御恵の蔭に隠ろひ、弥広に広所を得給ひ、弥高に高き位に進み給ひて、平穏に鎮まり坐せと白す。 謚号告文 阿波礼、(官位俗名)之神霊の御前に、慎み敬ひ白さく、此月何日を現世の限りと身退りまして、幽冥の神の列に入り坐しぬれば、今よりは、贈修斎○等何々命と御名を称へ奉らむことを平けく、安らけく聞食し相諾ひ給へと白す。 霊魂安定詞 天晴礼○○命、故○○毘古の神霊也、今告申事を、美らに聞食せ。生る人の死る事は、現身の慣と得免れぬ事にして、幽冥に入りては、現世の人として其形を見るべき術なく、其言葉を聞くべき由も無きが故に、憂ひ悲まむは人の真心には在れども、遂に往く此一道の別は、人の力以て留め安敞ず、又現身古曾身退りては土に帰れ霊魂は常久に消る事無く、神と為る物にし有れば、今は唯神霊の御為に、善き事を議り為て、只管に大神に乞祈奉るべき事になも在る。抑も人の生死は父母の心にも任せ得ず、妻子の力にも留め敢ず、総て幽冥の契有る事にし在れば、現身の人と有ては、皇神等の恩頼を乞祈奉りて、人と在るべき大道の任々恪み勤めて、死りては幽冥の掟に服ろひ仕へ奉らむと、真木柱太き心を築固め、栲縄の一筋に思ひ定めて、人は如何に毀誉むとも拘ふ事なく、唯神の御照覧し給ふ所を愧畏み、辛苦に罹る事有るとも思ひ惑ふ事なく、愈々益々利心を起して賦け給へる霊魂は曇らせじ、依し給へる業は怠らじと、清く堅く節操を立てば現世の人も尊み、大神も愛はしみ給ふ事なるを、阿波礼人の心は浮雲の動き易く、月草の移ろひ易き物にし在れば、花紅葉の美はしきを見ては、其色香に目暗れ、百千鳥の囀るを聞きては、其声に耳を傾くる事の如く、波加奈久限り在る現世の楽に惑ひて幽冥の遠永き御恵を思はず在る類こそ憐むべき事なりけれ。然は有れども大神の厚き大御心には其過を見直し給ひ、其罪を攘ひ給ひ除き給ひて、深き淵に落ぬる人を救ひ活さしめ給ふ事の如く、大海に依る辺無く漂ふ船を繋ぎ留むる事の如く、助け給ひ、救ひ給ふ事にし有れば、其大御心を窺奉り、其教に随ひ奉りて死も生も恩頼の蔭に隠るる事の状を仰ぎ尊み奉るべき事になも有る。天晴礼汝命は常に神習ひ恪しみ勤め給ひ清き明き心に人と有る道の任に忠に直しく、御国に仕奉り、広く厚く人をも恵みて坐しければ、今幽冥に復り坐しても安く楽しく、其所を得て鎮まり坐すらめど、若し由久利奈久も過犯しけむ罪穢有らむには祓ひ給ひ清め給ひて、清々しき霊魂と成幸へ給へと斎ひ鎮めて只管に大神に乞祈奉らば必ず大神は守らひ恵まひ給はむ、必大神は広く厚く量り給はむ、此を善く思ひ、此を善く覚り給ひて、現世の飽かぬ別れに御心を惑ひ給ふ事無く、惟神の本つ心を失はず親族の乞祈む事の如く、唯一筋に大神に服ひ給ひて遠永に安く楽く鎮り給へと白す事を相諾ひ給へと白す。 発葬祝詞 阿波礼○○○命、故○○○○毘古の柩の御前に謹み敬ひも白さく、現身の人の世は術無き物に有るかも、昨日迄は共に語ひ、共に議りて行ひしも、今日は世に無き人と成りて、交ふ由無し、雖然有其神霊は常久に消ゆる事無く、神の列に入て弥栄に栄え、子孫の守護神と有るべき物なれば、汝命の神霊は此の家内に斎ひ鎮め奉りて有るも、幽冥の隔有て言問ひ語ひ奉る術も無ければ、現身の慣と如此ながら有るべき由も無ければ、今日を御葬の日と斎ひ定めて、内外の柩の板は広く厚く、清く堅く作り備へて瑞の御座所と仕奉りて、玩び給ひ賞給ひし種々の物をも取添て御輿加伎奉り、御館を出坐さしめ奉りて、御葬所の底津岩根に石垣築固め、瑞垣結廻らして、千代の住所と斎ひ定めて、汝命の御名は、放らさず失はず、万代の記念に為むと、堅石に彫しめ、奥都城の表と為て子孫の次々、春秋の永き世に参出候ひ、御祭仕奉るべき事議り設け置て、遷し坐せ奉らむと為るが故に、親族、家族を始め、常に親しみ給ひし諸人等は、蘆垣の間近き郷々は更なり、雲居成す遠き境も風の音の疾く聞伝へて、村鳥の群り競ひ来て現世の御別れには後れじ、今日を限の御供には洩れじと、各も各も慎み、敬ひ仕へ奉りて捧げ持つ御旗の列正しく、並び立つ箒持つ丁の掃清むる道の長手も所狭迄護り奉り送り奉らむとす、故御送の御祭仕へ奉ると為て奉る御饌物を安御食の足御食と聞食して出坐す道の八十隈恙み無く後も安く罷り通らして、平けく、安らけく鎮まり坐せと白す。 埋葬祭 修斎正准○等、○○の命や、汝命の御霊をば家内に斎ひ鎮め置きて、今如此遺体を蔵めぬる御柩を、奥都城の奥深く埋め奉らむとす、今由後汝命の千代の住所と、親族家族参り拝み仕奉らむ事を聞食て、石垣の動く事無く、平けく安らけく鎮り坐せと畏みも白す。 家祭式祓戸祝詞 掛巻も畏き祓戸四柱の大神等の大前に畏み畏みも白さく、今日はしも、修斎○等○○主の神葬儀を仕奉りて、早訖ぬるに因りて、此の家の内外又、親族九族を始め、葬場に集ひし諸人等に至る迄、祓ひ給ひ、清め給ひて清々しく成幸へ給へと乞祈奉らくを、相諾ひ給へと、畏み畏みも白す。 十日及び四十日祭又年祭奏上 掛巻も畏き三五皇大御神の大前に、慎み敬ひも白さく、今日はしも○○之命、故○○の○○年(或は日)の御祭仕奉るべき日にし有れば、其祭祀治め奉らむとする状態を聞食相諾ひ給ひて、○○主の霊魂を弥高に弥広に御霊幸ひ給ひて、遠永に御愛憐を蒙らしめ給へ、御祭美しく仕奉らしめ給へと恐み恐みも白す。 五十日合祀奏上 掛巻も畏き三五皇大御神の大前に慎み敬ひも白さく、今日はしも、故○○主の五十日の御祭仕へ奉るべき日にし有れば、神霊を合せ鎮め奉る状を聞食し相諾ひ給ひて○○の霊魂を弥高に、弥広に御霊幸ひて、遠永に御愛憐を蒙らしめ給ひ、御祭美しく仕奉らしめ給へと、恐み恐みも白す。 五十日合祀祭文 畏しや、修斎○等○○命の神霊を招ぎ奉りて白さく、汝命の顕世を身罷り給ひてより、昨日今日と過ぎ来り、流れて早き月日は、五十日と云ふ日さへ過ぎぬれば今日の吉日に此の霊舎に移して代々の祖等と共に令坐奉らむと斎ひ奉りて御饗の御饌御酒種々の物を机代に供へ称言竟奉らく、如斯仕奉る状を平かに聞食て天地の共無窮に志豆宮と鎮り坐して、家長を始め、家内の者等、異しき心なく悪き行ひなく己が向々有らしめず、親子の睦び厚く、妻子の親しみ深く同心に恪しみ勤めて祖の名汚さず、生の子の次々山松の弥高々に家門を令起給ひ、伊迦斯屋久波枝の如く、牟久佐加に立栄えしめ給ひ、御祭美しく仕奉らしめ給へと嶋津鳥頸根突き抜きて恐み恐みも白す。 十日祭及百日祭迄の祭文 修斎○等○○命、故○○毘古の神霊の御前に白さく、汝命伊、親族家族は更なり親しき諸人に至る迄百年千年も巌なす堅磐に常磐に坐さねと、大船の思頼みて有しを、空蝉は術無き者にかも、去にし○年○月○日を現世の限と為て、幽冥に帰き給ひぬれば、現身の習と甚も惜しく、甚も懐しく思ひ、慕ふは道理には有れども、素より幽世の契有る事にし有れば、御葬儀をだに美はしく仕奉り、後の御祭をも足はぬ事なく為さむと相議り相定めて、心の限力の至極仕奉りつつも、見る物につけ聞物に依りて左有し、右有しと偲草のみ弥繁くて、日を経る間に今日は早くも○日の御祭の日に成ぬ。倩に思へば汝命伊、現世に坐しし間は、人と有道の任に直く正しく、国の為にも人の為にも忠実に恪しく坐しつれば、大神も褒め給ひ、愛しみ給はむ事を、嬉しみ悦び弥益々に高き神の列に進み給ひ、春秋の歓楽をも極め給ふべく、大神に乞祈奉り、善く神霊を治め奉らむとする状を見行し、聞食て平穏に鎮り坐して、子孫の八十続家をも身をも守幸ひ給ひ、今日の御祭に供へ奉る礼代の御饌御酒種々の物を平けく、安らけく聞食せと白す。 一年祭以上の年祭文 此の霊殿に斎奉令坐奉る修斎○等○○命、故○○毘古の神霊の御前に白さく、汝命伊、去し○年○月○日に、現世を去り坐して今は幽冥の神の列に鎮坐が故に、此家の守神と常も尊び敬ひ仕奉るを、今日は早くも○年の御祭仕奉るべき日にも廻り来ぬれば、御祭の式も既事竟へぬ。故此御前をも持由麻波利拝み仕奉らくを御心も平穏に聞食て弥遠永に代々の祖等と御心を睦び、御力を合せ給ひて、子孫の遠き世の守、家の鎮と坐す御徳を現はし給へ、親族、家族和び睦び浦安く転楽しく令在給へと、御饌御酒を始め、海川山野の種々の美味物を、百取の机に置足はして恐み恐みも白す。 臨時祖霊拝詞 此の神霊殿を伊都の真屋と斎ひ鎮むる、何々の家の遠津御祖、世々の祖等親族家族の神霊の前に白さく。汝命等の清く明き直き正しき心を以て、大神の広き厚き恩頼を信なひ奉りて、奇き妙なる神業を悟り奉り、諸々の人等を救ひ給ひ助け給ひ、子孫の八十続守幸給ひ各も各も神を敬ひ、君を尊び親を幸ひ、夫婦兄弟睦まじく己が向々有らしめず、力を戮せ、心を一び家の業ひ緩ぶ事無く、弥遠に弥長に守奉らむ事を嬉しみ、今日の吉日の良辰に御祭仕奉りて、種々の美味物捧げ拝み仕へ奉らくを、相諾ひ給へと、畏み畏みも白す。 建碑除幕式祝詞 此の奥都城を、千代の住家と鎮り坐す○○命、故○○毘古の御霊の御前に、斎主○○畏みも白さく、今回新に太く高く厳き石碑を建て設つるに依り、今日の生日の足日に(石碑の被幕取放ち)其由告奉らくを、平けく安らけく聞食て、弥遠永に鎮まり坐して、何々が家を、石碑の弥堅らに、石垣の動く事無く、揺ぐ事無く、子孫の八十続五十橿八桑枝の如く茂久栄に栄えしめ給へ、夜の守日の守りに守り幸へ給へと御饌御酒を始め、種々の味物を百取の机に置足はして、畏み畏みも白す。
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霊界物語 61_子_讃美歌1 03 神雲 第三章神雲〔一五五三〕 第二三 一 皇大神の御めぐみ瑞の御魂の御慈愛 豊に充てる神の家是の御門の限りなき 恵みを受けよ神の愛子溢るる清き真清水を 苦み悩み悲しみも朝日に露と消え失せむ 神の御門にとく来たれたえずに給ふ御めぐみ。 二 雲井に高く聳えたる宇都の宮居も賤の男が 住める伏屋も押並べて憂きに漏れたる人ぞなし 世の人々の運命は草木の花にもさも似たり あしたの栄えはたちまちに夕べの空に散り失せむ いや永遠に御幸ある宇都の御門にとく来れ 神は汝を待ちたまふ。 三 教祖の御救ひ世にあまねしはやく来りて悔い改めよ 罪に沈みし涙もかわきちりも清まる愛の御顔 向けさせ玉はむよろこびはいやとこしへに充あふれ 憂ひは失するこの御殿。 第二四 一 清めの神よ瑞霊よ珍の宮居に帰り来て その御姿を眼のあたり拝みまつる嬉しさよ。 二 神のみいづをほめまつる御子の一人となしたまひ にぶき沼矛にも大功をうたはせ玉へや神の前。 三 信徒たちの願ぎ事を聞召す時罪ふかき わが祈言を平かにかへりみまして聞召せ。 四 神の御掟を正しく守り神の御子たる吾等の身魂に 尊き厚き御恵を仰がせたまへ瑞御魂。 五 夕べの空を打仰ぎ今日の吉き日は主と倶に 歩みし吾ぞと心より祝ひよろこばせ玉へかし。 第二五 一 皇大神の大前に鰭伏し祈る吾ねがひ 御心平にやすらかに諾なひたまへや瑞御魂。 二 恵の雨を吾胸に降らせたまひて魂を 充たせ活かせて皇神の御名の栄光を謳はせ玉へ。 三 綾に畏き御教を示し清めの道を宣べたまふ 伊都の言霊まつぶさに深くさとらせ玉へ瑞御魂。 四 憂きをなぐさめ病めるを癒やし身魂を清め許々多久の 罪のなはめを解き捨てたまへ。 五 瑞霊を知るものひたすら頼め神は近づき玉ふべし 至仁至愛の瑞御霊かならず見捨てたまふまじ。 第二六 一 斯世に形あるものも形の見えぬ霊の世も 統守ります大御神よ天津神国に住む民の いや永久の歌の音に声を合せてほめたたへ いとも尊く美はしき神の御門に進み得む。 二 島の八十島八十の国青人草は言ふも更なり 山河海野草も樹も禽獣虫魚に至るまで 皇大神の御前に声なき歌をうたひつつ 尊き御名をあがめまつり浄めの御教を賞めたたへ 寄りて仕ふる神の御代。 三 この世に在りとしあるものは元津御祖の御恵を 歓びうたひ仕へまつれば人の子と生出ましし瑞御魂 浄めの瑞霊と吾等は称へましよしや言霊歌の調べ 低くかよわくありとても。 第二七 一 万有のものの主と坐す国常立の大御神が 稜威充たせる教祖の宮は吾等の罪を清めむと 天の八重雲掻別けて綾の聖地のエルサレム 竜の館に天降りましぬ仰ぎ敬へ教祖の徳を。 二 清めの主の瑞御魂慕ひて聖地に登り行く 家族親族は云ふも更親しき友垣世の人の 悩みを浄むるそのためにシオンの道行く楽しさよ。 三 元津御祖の大神の永遠に住みます綾の聖地に 心清けく遊ぶ一日は百千万の日数に勝り いとも楽しく思ふかな。 四 皇大神はわが日なり瑞の御霊は月の神 サタンを防ぐ盾となり力となりて守ります 恵と栄光に充てる神。 五 万の神人の主なる神に赤き心を捧げつつ 祈る誠のピュリタンは世にも勝れて幸深し。 第二八 一 何国の果も民草の寄りて仕ふる折々を 瑞の御霊は倶にありて厚きめぐみを垂れ玉ふ。 二 飛騨の工匠の造りたる形の宮に住みまさで 心やさしく温順に身を謙だる人々の 清き御魂に住みたまふ。 三 瑞の御魂の仁愛神清き生命の歓喜を 吾等の魂に充たしめて貴の御名をばいと高く 各も各もにほめたたへ仰ぎ敬はしめ玉へ。 四 朝な夕なに御前に祈る善言美詞に力をあたへ 清き望みをかためさせ玉ひ神の坐します楽しき国を 一日も早く来らせ玉へ。 第二九 一 瑞の御霊の御栄光と深き恵を言葉の限り 心きよめて楽しげに朝な夕なに称へま欲しき。 二 厳の御魂よ瑞御魂仁愛の岐美よ雲井の上に 秀でて高き宇豆の御名を拡むる吾身を朝夕に 生かさせ玉へ元津御祖。 三 諸の悲しみ歎きを除き罪の恐れを去りたまふ 瑞の御魂の御名をば称へ仕へまつるぞ楽しけれ。 四 瑞の御魂の命の神は罪の牢獄を打砕き 手足の爪や髭を抜き血をもて償ひ生かさせ玉ふ。 五 亡び行くなる身魂を永遠に蘇生らせて楽しみと 栄光に充てる希望の綱を与へ玉ふなる仁愛の神の 清き御名をば称へ奉らむ。 第三〇 一 神に仕ふる信徒たちよ汝が心の門の戸はやく 神のまにまに開けよひらけよろこび勇みて吾たましひは 瑞の御魂の主を待ちのぞむ。 二 愛善と栄光と平和に充てる瑞の宮居の美はしさ 御前に出でて伏し拝む吾身は実にも慕はしきかな。 三 吾等を守る尊き父よ罪を償ふ仁愛の母よ 珍の御前に謹み出でぬ母もまた下りて吾魂を 伊都の宮居と定めさせ玉へ。 四 瑞の御魂よ神代の基を語らせたまへ畏み聴かむ 生命の泉は母より流れこころの苦痛は瑞御魂 母の御声に癒やされむ。 第三一 一 教の友よいざや進めいさみて進め宝座の御前 言霊調べいやたかく天津御神を嬉しみて 清き御名をば称へまつらむ (折返) 霊山会場のエルサレム楽しき都へ進み行く。 二 罪に穢れし人草は兎にも角にもあれやあれ 天津御神の世継王山のふもとに集る神の子は 歌はで在るべき溢れ出づる限りも知らぬよろこびを。 三 天津御神の永遠に鎮まり坐す神国へ 旅立ち進む道芝はいとも安けく平けく 薫り床しき望の花は所曼陀羅咲き充ちて 生命の木の果いとしげし。 四 黄金の御門うち仰ぎながむる空に天使 玉の緒琴を奏でつつ遊べる姿の崇高さよ 限りも知らぬ幸福の泉は清く湧き充ちて 溢れ流るる尊さよ。 五 瑞と厳との教の道を踏みて進まむ仁愛の園に 奇しき妙なる栄光に充てる高天原の天国の 神の宝座の御前に勇みて進め躍りて昇れ。 第三二 一 神の御前に教の御子が謹みかしこみ称言 仕へまつるを聞召せ平安を祝ふ神の声 われ等に掛けさせ玉へかし。 二 瑞の御魂の尊き御名を称へまつりし吾言霊や 心を清めさせたまひ神の御国の故郷の 家路にかへる道の辺を守りて平安と幸福を 腕もたわわに与へませ。 三 朝夕べに教の御子に仇なす仇を言向やはし 暗きを明きに照り返し栄光と平安を垂れ玉へ。 四 魔神の猛る現世にありて日夜に道のため 戦ふ力を今われに下させ玉ひ復命 申し上げたる暁はいや永遠に平安をば わが身の上に与へ玉へ。 第三三 一 伊都の大神美都の神深き恵を吾等に注ぎ よろこびに充ちて生き返り仁愛の神のはたらきを 広く正しく為さしめ玉へ。 二 神の御手もて斯世の中に植ゑし言葉を御魂の畑に 栄え実らせ結びたる清き果実を天津国の 厳の御倉にいと高く蓄へおかせ玉へかし 三 瑞の御魂の浄めの御手に召されて進む吾精霊は よろこび勇みて天津国御殿に昇り安らかに 常磐の春を楽しみつ神の誠の御力を 心の限り称へしめ玉へ。 (大正一二・五・一旧三・一六加藤明子録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 05 神山 第五章神山〔一五五五〕 第四二 一 天津御国の神人も大空にかがやく日のかげも 夜の守りの月かげもきらめき渡る星さへも 元津御祖の大神をたたへまつりて仕ふなり この地の上に住むものは上なき権力を初めとし 青人草に至るまで神の御稜威をほめたたへ 御前にひれ伏し畏みて愛の善徳身にひたし 信と真との光明にかがやき渡りて天津神に あななひ仕へたてまつれ人はこの世にあるかぎり 神より外に力とし柱となして頼るべき ものは一つだにあらじかしほめよたたへよ神のいづ したへよ愛せよ伊都の神。 二 世界の太初に言葉あり言葉は道なり神に坐す すべてのものは言霊の清き御水火にもとづきて 造られ出でしものぞかし現しき此の世は言霊の 幸ひ助け生ける国天照り渡る貴の国 すべての法規も更生も言葉をはなれて外になし あゝ惟神言霊の幸ひ助くる神の国に 生れ出でたる嬉しさよ。 三 瑞の御魂に身も魂も捧げて仕ふる信徒は ほろびと罪のまが神に苦も無く勝ちて世に栄ゆ 神のめぐみをいつまでもまご子の末まで語りつぎ かならず忘るる事なかれ神にしたがひあるうちは つねに歓びと楽しみの花も絶間なく匂ふなり よろこび祝へ神の徳慕ひまつれよ神の愛。 四 伊都の御魂の教をひらき世人を導き許々多久の 罪をあがなひ清めます瑞の御魂のいさをしを 諸人声を一つにし謳へよ称へよ心のかぎり 三五の月のいときよく日に夜に神をたたへかし。 第四三 限り知られぬ天のはら伊照りかがやく日の神の 清けく明き霊光は元津御祖のはてしなき 貴の神力を顕はせりすべてのものの祖とます 真の神の神業は日々に新たに天地に かがやき渡るぞ畏けれ。 第四四 一 海の内外の隔てなく万の国の人の子よ 天地万有の主宰なる元津御祖の大神の 広き尊き大稜威言霊きよく唱へつつ よろこび歌ひたてまつれ清き言霊善き祈りは 神に捧ぐる御饌津ものぞ。 二 神はわれ等を育てたる真誠の御祖にましませば 現世の事悉く捨てて御仕へたてまつれ 人は神の子神の民神より外に頼るべき 力も柱も世にあらじほめよたたへよ神の恩。 三 花咲き匂ふ弥生空蝶舞ひ遊ぶ天津国の 善言美辞の歌をうたひつつ神の御門にすすみゆく 人は神の子神の民。 四 伊都の大神瑞の御魂恵みは豊かに愛は絶えず 八洲の河原に溢れたり汲めよ信徒まごころ籠めて 生命の清水を飽くまでも人は神の子神の民。 第四五 一 あやにかしこき伊都の神教御祖とあれまして 万の国の人草に恵みの光投げたまふ 仰ぎ敬へ御祖の徳を人は神の子神の民。 二 凡てのものは皇神の厳言霊に生出でぬ 人は神の子神の宮伊都の言霊さづけられ この世に生きて道のため尽す身魂と造られぬ 心を清めて朝夕に生神言を宣り奉り 生成化育の神業に身も棚知らに仕ふべし。 三 この世の栄ゆも言霊ぞ滅び失するも言霊ぞ 舌の剣の矛先に神も現れまし鬼も来る あゝ惟神々々謹むべきは言霊の 水火の一つにありといふ真の教をかしこみて かならず罵ることなかれ人は神の子神の宮。 四 神は吾等を生み成せし誠の御祖にましませば 朝な夕なに大前にぬかづきひれ伏し神恩を 感謝なさずにあるべきや御徳を仰がであるべきや 吾等は神の子神の宮。 五 天津御空より恵みは広く稜威は須弥より猶高し 仰ぎ奉れよ父の徳慕ひ奉れよ母の恩 堅磐に常磐に皇神の定めたまひし大神律は 月日の輝き渡るかぎり亡びず失せじ惟神 神のいさをぞ畏けれ。 六 百千万の生言霊の変れる国々もいとひなく 誠一つを楯となし神の御ため世のために 厳の教を伝へ行く誠の人こそ神の御子 神は汝等と倶にあり勇みて立てよ道のため 振ひ立て立て御代のため権力の主とあれませる 神は守らせ玉ふべしあゝ惟神々々 神の御子達奮ひ起てもはや神代は近づけり。 第四六 一 愛の善徳天地にかがやき渡りて現世の 雲きり四方に吹き払ふ後にきらめく日月は 信の真なる力なり。 二 皇大神の言の葉はスメール山の動きなき 高き姿にさも似たり八千万劫の末までも 堅磐常磐にゆるがまじ仰ぎ敬へ神の教。 三 天地万有遺ちもなく神の御手以て造られし ものにしあれば限りなき恵みの泉は湧き充てり 汲めよまめ人心をきよめ神に習ひて生命の水を。 四 月の御神の恵みの露は天地四方に限りなく 雨のごとくに降りそそぐ清き身魂の盃持ちて 尽きぬいつくしみ汲めよかし生命を維ぐ真清水を。 五 生命は深山の谷水の如くいや永久に湧き出づる 瑞の御魂の清ければ汚れを洗ひ世をめぐみ 清水となりて人を生かす神のいさをを称へかし 人は神の子神の民。 六 瑞の御魂の誓約によりて青人草は日に月に 八桑枝如して栄えゆく罪に汚れし人の子よ 来りてすすげ八洲の河集ひて飲めよ由良川の 清き生命の真清水を。 第四七 一 厳の御魂の御ひかりは至らぬ隈なく世を照らす 罪に曇りてさまよへる人よ来りて御光あびよ。 二 瑞の御魂は月にしあれば寝れる夜の間も守らせ玉ふ 東雲近く朝日の空も蔭に坐まして恵ませ玉ふ。 三 瑞の御教を心にかけて日々の業務いそしみ励み 神の栄光を世に広くあらはし奉らむ道のため。 第四八 一 神のめぐみは天地のはてしも知らぬ御国まで 広けく高くましましてその神業は日に月に いや新しく現れませり。 二 天と地とを抱きつつ霊の御国には月と化り 天津御国には日と化りて天津使や信徒の 霊魂をいともねもごろに恵まひたまふぞ有難き 海とあらはれ山と成り河野となりて物皆に 生命を授くる伊都の神瑞の御魂ぞいと尊し。 三 八束の生髭抜き取られ手足の爪まで除かれて 血潮に染りし瑞御霊天津国人地の上の 青人草になりかはり千座の置戸を負ひませし 更生主ぞ誠の母に坐すわれらの死せるたましひに 生命の清水そそがせて呼び生け浄め大神の 貴の御柱となさしめ玉へあゝ惟神々々 瑞の御魂ぞ慕はしき。 四 瑞の御霊のおんめぐみわれらに降らせ玉ふ上は 厳の御楯を前におき戦ふ如き思ひして 身もたなしらに道のため御神のために仕ふべし 守らせたまへ瑞みたま。 第四九 一 真誠一つは荒磯に並べる千引の巌のごと 逆捲きかみ付き襲ひ来る浪にも動がぬ神国魂よ。 二 神のめぐみは由良河の真砂のごとくいつまでも 数へつくすべき時もなし大海なせるみづの御魂。 三 世は紫陽花の七変りさだめなき身の果敢なさを 命の神にまつろひて永久の栄光を楽しまむ。 四 山と積みてし身の罪やふかき心のけがれをば みづの御魂の真清水に洗はれ清く世に生きむ。 第五〇 一 遠き神代の昔より末の末まで吾魂を 守り玉ひし伊都の神瑞の御魂ぞ御祖神。 二 天と地との別れざる前より坐ます皇神は 斯世を造りし御祖なる大国常立の大神ぞ。 三 千年八千年万の年も神の御眼より見たまへば 川の水泡か草の露短き夏の夢の如し。 四 空蝉の世の人の身は消えて跡なき草の露 水泡となりて亡ぶとも永久に滅びず栄えます まことの神の御ひかりを身魂に浴びて限りなく 天津御国に栄えかし人は神の子神の民。 五 天と地とは変るとも永久に動かぬ神の国 伊都の御座ぞ尊けれわれらが御魂の住む家は 高天原の貴の国夜と冬なき神のその。 第五一 一 伊都の大神瑞の神深き恵みをうかがへば 人の言葉に尽し得ぬ尊きひろき限りなき 計り知られぬ姿なり。 二 暗き浮世にふみ迷ひ道を忘れし人の身に 聖き光をあたへつつ安きにすくふ神の稜威 こころおごりし時にまた慈悲の鞭を加へつつ 眼を覚まし生魂の力を振り立て給ふこそ 実にも尊き神の恩。 三 いやしき吾等の身にあまる厚きめぐみを限りなく 幼き時よりたまひつつ山より高く海よりも 深き仁愛の御守りうれしみ畏み仰ぎまつる。 四 月と現れます瑞御魂あつき恵の露あびて うつし世かくり世隔て無く神の功績を称ふべし。
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霊界物語 61_子_讃美歌1 06 神天 第六章神天〔一五五六〕 第五二 一 天と地とを統べ給ふ元津御神の御功を ほめよ称へよ人の子よ御神のまします高天原の 珍の宮居はきらきらと月日の如く輝きて 千代に八千代に栄えけり。 二 真と信との光明をみけしとなして八重雲を 珍の車となしたまひ鳴る雷を遣はして みさきを馳けらせ玉ひつつ天と地との諸々を 知召すこそ畏けれ。 三 神の掟のいすくはし落つるくまなく雪としき 恵の雨は非時に降りて谷間に溢れつつ 河を渡りて海に入る命の風は永遠に吹き 栄光の花は咲き匂ふ。 四 塵の浮世に生れたる汚れ切りたる人の身は 瑞の御霊の真清水に清むる外に道ぞなき 幾世変らぬ御恵を与へたまひし大御神 瑞の御霊の御功績を謹み感謝し奉れ。 第五三 一 天津御神の永遠の厳の恵みをことほぎし 称への歌のうるはしさ大海原に鼓うつ 浪の音よりも弥高く響く言霊勇ましき 晨の風や夕風の音よりも清く聞こゆなり 二 この世を洗ふ瑞御霊天津御神の御言もて 綾の高天に天降りまし限り知られぬ慈愛 開かせたまふ尊さよその功績は現世に たとふるものも無かるべし聖の君の筆にさへ 写さむ術もなかるべし 三 わが垂乳根の父母の愛より厚く恵みまし 千尋の海の底よりも深き恵を垂れたまふ 厚き尊き御心は人の思ひの上に聳え 大空よりも弥広し。 四 金銀瑪瑙瑠璃硨磲七宝よりも美はしき 誠の宝は御神より下し給へる御宝ぞ あゝ諸人よ諸人よ神に受けたる魂を 八洲の河原に禊して清き身魂となり変り 神の御前に勇ましく仕ふる魂となれよかし。 第五四 一 奇しき貴き御恵の珍の光は現身の 世人の悩む暗路をば清く照させたまふなり 神は愛なり世を守る人よ愛せよ愛の神を。 二 醜の叢雲塞がりて珍の御顔を包めども 誠の神は笑み栄え光り輝き給ふなり 神は愛なり光なり人よ愛せよ愛の神を。 三 百の禍群起り吾身を責むる時さへも 愛の御神は弥広き望みを吾等に与へつつ いと平かに安らかに慰め給ふぞ尊けれ 神は愛なり光なり人よ愛せよ愛の神を。 四 世は紫陽花の七変り河の淵瀬と移るとも 恵の光は永久に輝き渡り給ふなり 神は愛なり光なり人よ愛せよ愛の神を。 第五五 一 吾身の末は如何にして浮世を渡るか知らねども 恵の深き皇神は厳の御霊や瑞御霊 此世に降したまひつつ行手を照らし禍を 科戸の風に吹き払ひ安きに導き給ふべし。 二 如何なる曲の襲ふとも心たゆまず恐れずに 神の光に従ひてひたすら真道を進むべし 世の人々は変りゆき総ての物は移るとも 我皇神の御心は弥永遠に動かまじ 賞めよ称へよ神の徳慕ひまつれよ神の愛。 三 荒き海路を打ち開き限りも知らぬ沙漠をも 厭ひたまはず雨降らせ恵の露を平けく 与へ給ふぞ尊けれ神は愛なり光なり 喜び敬へ神の徳慕ひまつれよ神の愛。 第五六 一 皇神の深き恵は伊勢の海 如何でか知らむ底の心を。 二 罪汚れ吾過ちを憐れみて 赦すは神の力なりけり。 三 許々多久の犯せる罪を浄めむと 開かせ給ひぬ命の門を。 四 ためらはで御神のかたに任せかし 罪の重荷も助けたまはむ。 五 皇神の清めの道を聞く人は 人より幸の多き身魂ぞ。 六 言の葉に称へ尽せぬ皇神の 恵に酬ふ術もなきかな。 第五七 一 高き恵はスメールの珍の御山の白雪に 朝日輝く如くなり天教山や地教山 高天原の霊場の姿も如何で及ばむや 神は愛なり光なり。 二 厳の恵はいと深し窺ふよしも荒波の 千尋の海も如かざらめ夕日輝く十和田湖の 水にも勝り深きかな神は愛なり光なり。 三 瑞の恵はいと広し空打ち仰ぐ青雲の 棚曳くかぎり白雲の降居むかふす果までも 限りあらしの真砂地に三五の月の澄み渡る 蒙古の野にも弥勝る霊の海の広きかな 神は愛なり光なり。 第五八 一 此世に生とし生けるもの挙りて迎へ奉れ 三千年の昔より待ちに待ちたる更生主 厳の御霊は現れましぬ瑞の御霊は現れましぬ 五六七の御世は近づきぬ。 二 堅く鎖せる鉄の厳の扉を打ち開き 擒となりし罪人を放ちて許す更生主 厳の御霊は現れましぬ瑞の御霊は現れましぬ 五六七の御代は近づきぬ。 三 天と地との常世行く常夜の闇を打ち開き 照させ給ふ御光と厳の御霊は現れましぬ 瑞の御霊は現れましぬ五六七の御世は近づきぬ。 四 悩み萎れし村肝の心の花を馨らせて 恵の露を垂れ給ふ厳の御霊は現れましぬ 瑞の御霊は現れましぬ五六七の御代は近づきぬ。 五 高天原の主と坐す誠の神の一人子と 現はれたまひし更生主其御功績を信徒等 賞めよ称へよ真心に賞めよ称へよ真心に 賞めよ称へよ神の御子を。 第五九 一 勇み喜べ人の子よ命の神は現れましぬ 闇に鎖せし胸の戸を神の御声に打開き 迎へ奉れよ瑞御霊神は愛なり力なり。 二 神の恵の御光は天地四方に充ち足らふ 天津神人初めとし蒼生も諸共に 珍の光を謳へかし神は愛なり権威なり。 三 醜曲神に呪はれし暗き国にも皇神の 恵の光充ちぬれば茨も生えず曲もなく 幸あれと祝ひ玉ふ神は愛なり権威なり。 四 神が表に現れて善と悪とを立て別ける 此世を造りし神直日心も広き大直日 唯何事も人の世は神の御胸に任しつつ われも人も共に赤心を捧げて仕へまつるべし 神は愛なり権威なり。 第六〇 一 暗世を照す朝日子の光は清く昇りけり 罪に迷へる人々よ来りて仰げ御光を 愛の御徳に充てる更生主輝き玉へり現世に 悩める人よ逸早く集ひ来りて御恵の 露の御玉を浴びよかし。 二 智慧と権威に充ちたまふ命の主は現れませり 虐げられし人々よ集まり来りてひたすらに 平安と栄光と歓喜を下したまへと願ぎまつれ 五六七の神代も近づきて霊の国より瑞御霊 天津国より厳御霊世界十字に踏み鳴らし 豊葦原の中津国其の真秀良場に照り玉ふ あゝ惟神々々神の御心有難き。 三 憂きを慰め浄めます瑞の御霊は現れましぬ 悩み苦しむ人々は来りて珍の御前に 心の丈を告げまつれ生命を賜ふ神の御子 鳩の如くに下りましぬ罪と汚れに死せし人 来りて生きよ神の前。 四 現世幽世諸共に生かさせ給ふ瑞御霊 綾の聖地に下りましぬ貴き卑きの隔てなく 老も若きもおしなべて来りて祝へ神の徳。 五 天と地とを統べたまふ大国常立大御神 光となりて現れましぬ蒼生は云ふも更 山河草木一時に動みて謳ふ神の御代 あゝ惟神々々恩頼ぞ尊けれ。 第六一 一 神々達は栄えませ大地は安く穏かに 蒼生の身魂には幸あれかしと謳ひます 御使達の称へ言御歌を聞きて諸人よ 共に喜び謳ひつつ再び此世に現れましし 命の主を称へかし。 二 世を久方の神代より定めたまひし時来り 救ひの御手を伸べたまひ天津御座を立ち給ひ 八重棚雲を掻分けて綾の高天に下りまし いとも卑しき賤の女の身魂に宿りたまひつつ 世人の中に交こりて厳の御霊の御柱と 現れます教の教祖神称へ奉れよ信徒よ。 三 厳の御霊は東雲の御空を照して昇ります 朝日の如く輝きて厳の光を世に放ち 暗き浮世を照しつつ地より生れし人の子に 尽きぬ生命を与へむと国常立の命もて 現はれましし神柱称へ奉れよ信徒よ 元津国なる神国に生れあひたる人々よ。 (大正一二・五・二旧三・一七加藤明子録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 07 神地 第七章神地〔一五五七〕 第六二 一 天津御空に集ひます神の使よ詳細に 洽く世人に伝へませ珍の聖地に逸早く 来りて拝めよ厳御魂瑞の御魂の御柱をと。 二 教を伝ふる神司身もたなしらに励みて 空より来る清めの神の声を畏み逸早く 厳の御魂や瑞御魂下りましたる綾の園 来りて拝めよ清めの主を。 三 形の上に囚はれし学びの司よ逸早く 綾の聖地にあれ給ふ此上なく尊き御光を 尋ね来りて大稜威崇め奉れよ厳御魂 瑞の御魂の清めの主を。 四 神の御霊を宿したる翁嫗よ逸早く 綾の御そのに上り来て清めの主の御前に 心の限り告げ奉れ汝等を浄めむ其為に 天より降りし瑞御魂五六七の神の御前に。 五 寄辺渚の捨小舟とりつく島もなく斗り 憂ひに沈む人々よ綾の聖地に上り来て 清めの主を伏し拝み身魂を清く明けく 鍛へ奉れよ神の前五六七の神は天降りまし 恵みの御手を伸べさせて汝が身魂を救ふべし あゝ惟神々々神の御稜威ぞ尊けれ。 第六三 一 天津使の宣る歌は御空を渡り地に響く 神の一人子と現れませる瑞の御魂は御空より 地上に降り給ひぬと。 二 更生主は降りて世の為に賤の御舟となり給ひ 宝座となりて現世の穢れし人の身魂をば 珍の宮居となし給ふ。 三 高き低きも押並べて神の御子なる厳御魂 清めの主を祝ひませ望みの光の天地に 充てる東の月光を称へ奉れよ人の子よ。 四 厳の御魂よ瑞御魂吾等を清むる神柱 御側に近く吾魂を住まはせ給へ現身の 生命の更生主よ永遠に吾等と共にましませよ。 第六四 一 三千年あまる古に初めて天より降りまし 御代を守りし厳御魂瑞の御魂の訪れを あかして茲に千万の妙なる歌となりにけり。 二 世を艮に隠れたる厳の御魂の表はれて 三千世界の梅の花薫る常磐の春は来ぬ 二度天の岩屋戸を開きて暗夜を照します その神業を祝ぎて今千万の称へ歌 いとも清けくなりにけり。 三 老も若きも皆歌へ恵の日光は春の如 長閑に天地に輝きて冬の夜半さへ春景色 変りし五六七の神の世を祝ひて百千の歌成れり。 四 八十路の坂を越え乍ら罪の重荷を負ひたまひ 世人を清め助けむと国常立の命もて 現はれ給ひし厳御魂その御恵を称へむと 百千万の歌成れり。 第六五 一 青人草に御恵の露をば降らせ荒金の 土には平安を来しつつ神には御栄光あれかしと 謳ふも清き神の御子天津使の涼しげに 謳ふ御声は春霞遥かに更行く夜の耳に いと賑しく響きけり。 二 瑞の御魂の更生主数多の使と諸共に つかれし此世を守らむと綾の高天に降りまし 騒ぎ悲しむ都路や苦しみ悩む鄙にさへ 慰め与ふる言霊の栄光の歌を宣り給ふ。 三 罪の重荷を背負ひつつ浮世の旅路に行き悩む いとも憐れな人の子よ頭をもたげて大空に 輝き渡る喜びの光を謳ふ神人の いと楽しげな御声をば聞きて安けく憩へかし。 四 天津御国の御使の清けき歌に地の上は 平安と栄光と歓喜の雨は頻りに降り来る 代々の聖者のあこがれて待ちに待ちたる神国に 五六七の神を仰ぎ見て清めの主と称へつつ 普く此世に住める民声を揃へて御恵の 広き厚きを謳はなむ。 第六六 一 心の限り身のかぎり天津御神や国津神 拝み奉り吾魂を清め助くる瑞御魂 功績を称へて勇みたつ。 二 卑しき此身も捨てまさず御使人となし玉ひ 堅磐常磐の御末まで恩頼を幸ひて 恵ませ玉ふ嬉しさよ。 三 神の御名はいと清くその神業は畏けれ 世々に絶えせぬ慈愛真心こめて朝夕に 伊仕ひ奉る人こそは宇豆の恵を受くるなり。 四 憂瀬に落ちて悩みたる孱弱き人を救ひ上げ 高天原の神国に進ませ給ふ有難さ 心驕れる曲神を言向和し雲霧も 朝の御霧と打払ひ守らせ給ふ尊さよ。 五 此世を照す神の子の御裔を永久に省みて 五十鈴の川の流れをば忘れ玉はず永久に 洗はせ玉ふ瑞御魂その功績ぞ尊けれ。 第六七 一 御空に清く澄渡り響くは何の調ぞや 天津使の寄り合ひて神の稜威の妙なるを 歌ひ舞ひつつ叫ぶ声。 二 世の大本を造らしし誠一つの皇神に 御栄えあれとすがしくも合ひたる歌の声清し。 三 神の恵みの訪れは高天原は言ふも更 豊葦原のはてまでも神のまにまに響き行く。 四 瑞の御魂の更生主天津御神の御言もて 地上に生れ給ひけり島の八十島八十の国 至らぬ隈なく住む人は清く迎へて御栄光の 誠の更生主と仰ぐべしあゝ惟神々々 五六七の御代ぞ有難き。 第六八 一 厳の御魂の清め主天より降り玉ひけり 求ぎてや行かむ綾の里清き御声を聞かむため。 二 賤が伏屋に生れましし教御祖の厳御魂 直日の主の神代は誠の神の御柱ぞ 仰ぎ敬へ百人よ。 三 天にまします皇神に御栄光あれと歌ひつる 天津使の声すなり此地の上に住む人も 皆押並べて御光を賞め称へつつ村肝の 心の玉を研くべしいや永久の御言葉は 今更めて降りけり五六七の御代の来る日を 待ち佗びゐたりし諸人よ己が御幸を祝ふべし。 第六九 一 御空に閃めく千万の伊都の星光眺むれば 神の御威稜を永遠に謳ひ奉れど罪人の 清めの頼りと仰ぎてし光は高き花明山の 御空に輝く三つの星。 二 黒白も分かぬ暗の夜に嵐は烈しく吹き猛り 荒れに荒れたる海原に漂ふ舟は危くも 今や沈むと死を待ちし悲しき時に只一つ 望みとなりしは花明山の空に輝く三つの星。 三 嵐を残し暗を後に見捨てて船路恙なく 神の港に来りけり今より夜な夜な畏れ謹みて 御空を仰ぎ手を拍ちて称へ謳はむ花明山の 空に輝く三つの星。 第七〇 一 野山の草木も花咲く春を焦れて楽しく眠りつつ 木枯荒ぶ冬の夜の悩みも知らぬ神心 天と地とに隈もなく望みは充ちて月の神 瑞の御魂の御誓ひのなる日を静かに待ち暮す 人こそ実にも尊けれ。 二 雨と露との霑ひに百の草木も茂るなり 草木によりて諸々の生きたるものは皆育つ 己の命を捨ててこそ始めて愛の御業をば 詳細に委曲に遂ぐるなり。 三 元津御祖の皇神も背きし御子を憐れみて 瑞の御魂の珍の子に千座の置戸を負はせつつ 世人の為に御空より降し玉へる有難さ 限りも知らぬ皇神の恵みの露の畏さを 如何にうつさむ術もなし。 四 天津御空に御使の輝く群を伏し拝め 涼しく響く琴の音にいとも清けく耳すませ 妙なる神の御歌に寄りて御国と此世界 日月の調は整ひぬ。 五 背きし仇を弥深く慈みます瑞御魂 此世の清めの御柱と貴の聖地に現れましぬ いざ人々よ身も魂も捧げて今宵の御恵を 心の限り祝へかし。 六 天地も清き今宵こそ昔の神代ぞ偲ばるる 島の八十島八十の国神の御国と変り行く 五六七の末の代偲ぶ時喜び溢れて歌となりぬ。 第七一 一 東の空に輝ける星をしるべに道遠く たづね来りし識者が救ひの御子に会ひし如 今も吾等を御前に導き玉へと願ぎまつる。 二 喜び胸に充ち溢れ天津御神の一人子を 馬槽に近づき拝みたる人の如くに吾々も 瑞の御魂の更生主仰がせ玉へと願ぎ奉る。 三 竜の宮居の皇神の授け玉ひし玉手筥 開きし如く大前に礼代通して吾宝 一つも残さず大前にいたさせ玉へと願ぎ奉る。 四 狭き野道も嶮しき坂も踏みあやまらで草枕 旅路終らば望月のしるべを頼らむ神国に 入らしめ玉へと願ぎ奉る。 五 天津御国を永遠に照す光は現世の 目に見る月日に非ずして永遠の栄光の御神なり 神の御子と生れたる吾等は朝夕潔く 神の称への御声を歌はせ玉へと祈ぎ奉る。 (大正一二・五・二旧三・一七北村隆光録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 08 神台 第八章神台〔一五五八〕 第七二 一 此世を造り固めたる元津御祖の大神の 天降り玉ひて諸人の罪や穢れを清めつつ やすきに生かせ玉ふなる五六七の御代は近づきぬ あゝ惟神々々仰ぎ敬へ伊都御魂。 二 綾の高天の蓮華台珍の御祭なす毎に 御空は清く地の上は恵みの雨に霑ひて 歓喜の花は咲き匂ふ平和の流れは由良の川 清めの水は滔々と溢るるばかり澄み渡る 美都の御魂の御功績喜び祝ひ奉れ。 三 粟なす百の王たちは神の御前に平伏して 黄金白銀珍宝貢物となして奉り 世人の為に祈りをば日毎夜毎に捧げつつ 五六七の御代を嬉しみて心の限り恋慕ふ 神の御稜威ぞ畏けれ神の光ぞ尊けれ。 第七三 一 東の空に輝きし五六七の御代を三つ星や 光を下界に放ちつつ清めの主の在す村に しるべとなりて闇の夜に迷ふ人々導けよ。 二 雨洩り柱歪みたる賤が伏屋に産声を あげし清めの瑞御魂天と地との神人の 司となりて世に出づる神の仕組ぞ畏けれ。 三 四方の国人逸早く深山の奥に分け入りて 黄金白銀珍宝芽出度きものを取集め 神世の柱とあれませる浄めの主に真心を つくして捧げ奉れ。 四 百千万の珍宝御前に貢ぎ奉り 真心こめて仕ふとも神の恵みに比ぶれば 大海原に漂へる波の沫の一つだに 及ぶ術なき貢物神の御言を畏みて 生ける勤めを励みなばこれに過ぎたる貢物なし 青人草よ信徒よ心の限り身の極み 瑞の御魂の言の葉を身魂の糧と仰ぎつつ 仕組に仕へ奉れ。 第七四 一 青垣山を繞らして緑滴る綾の里に そそぎ玉ひし恵みの雨は乾き果てたる魂を 清く豊に霑はし永遠の生命を与へ玉ふ。 二 暗にさまよふ魔神の胸をはらし玉へる神柱 珍の御声を畏みて聞かむと先を争ひつ 寄り来る身魂ぞ美はしき来りて聞けよ懐しき 情のこもる御声を。 三 此世の光に立ち別れ夜なき国に進む時 ありし昔の思ひ根を後に残さずすくすくと 望みの月の神国へ暗き身魂を導きて 昇らせ玉へ惟神恩頼を願ぎ奉る。 四 山の尾の上の一ノ瀬の教祖の奥津城は 千代に尽きせぬ御恵のかたみとこそはなりにけれ 厳の御魂の我教祖吾等が命の綱とまし 死せし御魂を神国に甦生らせる光なり 仰ぎ敬へ信徒よ拝み奉れ奥津城を。 第七五 一 瑞の御魂の言の葉は此世の中に生出でし 青人草の朝夕に行ひ行くべき務めなり その行ひは唯人の目には怪しく映れども 天地の神の定めてし生ける誠の掟なり 心を清めて魂を直日に研き磨ぎすまし 必ず過つ事勿れ神は愛なり光なり。 二 瑞の御魂の霊幸ふ恵の露は天地に 空気の如く充ち足らふ誠の宣言は天地に 伊行き渡らひ隈もなく人の心を照し行く 仰ぎ尊べ厳御魂御袖の影に立ち寄りて。 三 草木も生えぬ岩山も荒野ケ原のはてまでも 千代に八千代に語らねど無言の言霊相放ち 瑞の御魂の御恵を弥永久に称ふなり 人は神の子神の宮いかで山野の草や木に 劣りし事のあるべきぞ省みせよや皇神の 瑞の御魂の御聖苦。 四 瑞の御魂は方円の器に随ひますと聞く 此世に生ける人の子よ日に夜に心行ひを 神の教に照しつつ己が身魂をよく清め 瑞の御魂の御鏡に珍の姿を映せかし 神は汝と倶にあり 第七六 一 罪に穢れし人の身も栄えあれよと朝夕に 祈らせ玉ふ瑞御魂情の声は山里も 荒野の末も変りなく響き渡るぞ尊けれ 仰ぎ敬へ神の徳慕ひまつれよ神の愛。 二 瑞の御魂の御声のその美はしさ迦羅嚬伽 妙音菩薩の音楽も例へにならぬ勇ましさ 来りて聞けよ神の声。 三 百の罪科穢れをば祓はむ為に朝夕に 神の御前に平伏して祈り奉りし誠心を 諾ひまして片時も早く御許に招き寄せ 生かさせ玉へと惟神神に誓ひて願ぎ奉れ。 四 心の裡に暴狂ふ荒波高く立ち騒ぎ 命の舟を覆さむと襲ひ来りし魔暴風を 鎮める由もなきままに歎き悲しむ時もあれ 瑞の御魂は忽ちに清めの舟を漕ぎ出して 千代に八千代に安らけき珍の島根に救ひ上げ 恵み玉ふぞ尊けれ仰ぎ敬へ諸人よ 愛の御神の御姿を。 五 行く手は闇に包まれて虎狼の哮え猛り 恐れ惑へる夜の道も伊都の言霊宣りつれば 忽ち開く天地の恵みの光は輝かむ 賞めよ称へよ厳御魂瑞の御魂の御功績 神は汝と倶にあり。 第七七 一 御恵に輝き愛に薫りたる 厳の御魂の御跡美はし。 二 世の人の憂ひも罪も身一つに 負ひ玉ひたる御魂ぞ尊し。 三 千座なす置戸を負へと叫びたる 仇をも許す瑞の神柱。 四 責めらるる苦しき身にも虐ぐる 仇を愛する心賜はれ。 五 仇をなす醜人のみを憐れみて 平安を祈る心賜へよ。 第七八 一 瑞御魂千座を負ひし月と日に 優りて尊き折こそあらめや。 二 宮垣内湧き出る水は世の人の 罪を清むる命なりけり。 三 世の人の呪ひを愛に宣り直す 人の心に神国はあり。 四 喜びと悲しみ胸に往き交ひて 涙のみづの御跡霑す。 五 罪科も恐れもいつか消え果てて 神の教に望み湧き出づ。 六 仰ぐさへいとも畏き慈みの 神の御許を吾離れむや。 第七九 一 教祖の厳御魂貴き御神の御霊なれど 吾等の罪や穢れをば洗ひ清めて生かさむと 賤が伏屋にあれまして清き教を宣り玉ふ。 二 醜の曲津の荒ぶなる汚き浮世の人の目に 天より高う咲く花も荒れたる冬野の木の如く 蔑まれつつ朝夕に厳の言霊宣り玉ふ 深き恵を仰ぐべし。 三 限り知られぬ憂き苦労艱難に耐へて朝夕に 安く眠らむ家も無く所もなくて悲しみの 果敢なき人と呼ばれつつ清めの道を宣べ玉ふ 教祖ぞ尊けれ。 四 高天原の霊国の月の御神は聖霊を 充して瑞の神の子に降らせ玉ひ言霊の 伊吹の狭霧に暗の夜を照させ玉ふぞ畏けれ 仰ぎ敬へ厳御魂慕ひ奉れよ瑞御魂。 第八〇 一 厳御魂暗き此世に降り来て 世人の為に蔑まれ玉ふ。 二 瑞御魂負はせ玉へる八千座の 上なき恵みを世の人は知らず。 三 一度は天津御神や国津神 百の罪科負はせ玉ひぬ。 四 素盞嗚の神の恵みに村肝の 心せまりて涙零るる。 五 河なせる涙もいかで報ゆべき 身魂捧げて恵みに報いむ。 第八一 一 神の恵みの永久に流れ溢るる由良川の 清き真清水汲む人は罪も穢れも苦みも 瀬織津姫に洗はれて高天原の信徒と 仕ふる身とぞなりぬべしあゝ惟神々々 瑞の御魂ぞ尊けれ。 二 厳の御魂や瑞御魂上なき恵みを身にしめて 罪に亡びし世の中を生かし栄ゆる神の道 進みて世の為人の為吾身を忘れて勤むべし 神は汝と倶にあり。 三 百の誹や嘲りもサタンの審判の道なきも 世人の為には厭はずに笑顔を以て迎へたる 浄めの主の御恵みを暗にさまよふ人々は 悟る術なき果敢なさよ仰ぎ敬へ厳御魂 慕ひ奉れよ瑞御魂。 (大正一二・五・三旧三・一八北村隆光録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 09 神行 第九章神行〔一五五九〕 第八二 一 移り行く世にも変らず永遠に たたせたまへる厳の御柱。 二 御教の光は百の罪咎を 払ひ清むる厳の言霊。 三 怖れ悩み罪に囲まる身なりとも やすきを与ふ瑞霊の御柱。 四 瑞御霊厳の御霊の御光に 人の踏むべき道を悟りぬ。 五 世の中の善きも悪しきも幸も 禍ともに澄ます御教。 第八三 一 千早振神の教に従ひて 愛の溢るる神国へ往かむ。 二 千座なす置戸を負ひて世の為に 尽したまひし君をしぞ思ふ。 三 八千座の上にも厳の喜びの 絶えず溢るる瑞霊かも。 四 夜もなく冬なき国に昇るまで 千座の下に立ちてぞ待たむ。 第八四 一 常暗の夜はますますに更けゆきぬ 民安かれと祈るわが更生主。 二 皇神の胸もはりさく苦しみを 夢にも知らぬ御弟子ぞうたてき。 三 世の罪に泣きて祈れる吾きみを 元津御神は嘉したまはむ。 四 大空ゆ天津使の下り来て 更生主の御前に侍る尊さ。 第八五 一 瑞の御霊の千座を見れば富も誉も希望もなべて 物の数かは誇るに足らず。 二 千座の下に吾寄り立ちて此世の空しき宝や富に 卑しき心を留めざらしめよ。 三 手足の爪まで抜かれまし血をもて吾等の罪咎を 洗ひたまひし尊さよ。 四 総ての物を奉り赤心籠めて尽すとも 大御恵の万分一報ゆすべなき人の身は 魂を捧げて仕へなむ。 五 曇り果てたる世の中に果敢なき生命を保ちつつ 千座の置戸を負ひましし更生主が恵を嬉しみて 常世の春を過ごさなむ。 第八六 一 清めの主は瑞御霊蘇生りしぞ瑞御霊 栄えませしぞ瑞御霊尊めまつれよ瑞御霊。 二 千座を負ひし瑞御霊罪に勝ちたる瑞御霊 生命の主の瑞御霊人をば生かす瑞御霊。 三 悩みを受けし瑞御霊世人を癒やす瑞御霊 月の御神は瑞御霊吾等の友なる瑞御霊。 第八七 一 厳の御霊の神柱瑞の御霊の清め主 此世にあれます其限り吾等は死をも恐れまじ。 二 吾等の御親とあれませる厳の御霊は永遠に 生きて守らす其上は死するは滅びに非ずして いや永遠に栄ゆなる生命にいるの門ぞかし。 三 厳の御霊の神柱瑞の御霊の在すかぎり 夜も死も冥途の曲津霊も如何でか吾等を襲ふべき 神は生命の御親なり。 四 厳の御霊の神柱瑞の御霊の清め主 此世に現はれいます上は天地こぞりて吾が主と 斎きまつらむ五六七の代偲ぶも嬉しき限りなり。 五 厳と瑞との二柱此世に現はれます限り 天地四方は安らけく花咲く春と栄えゆく 其功績ぞ嬉しけれ。 第八八 一 言霊御軍に勝鬨あげて綾の高天へ帰ります 瑞の御霊の御柱を賞めよ称へよ信徒等。 二 瑞の御霊の吾が更生主は悪魔の司や死の国の 長の軍をやぶらせて高天原に帰りましぬ。 三 日の出の御代となるならば黄泉の国をば晴らしつつ 綾の高天へ勇ましく帰りて世をば治めたまふ。 四 千座の置戸に吾霊の死をば生かされ手や足の 御創の血潮に吾悩みいと安らけく癒やされぬ 清き言霊張り上げて称へよ謳へよ貴美の稜威。 第八九 一 黄泉の国よりうとび来る曲の軍に立ち向ひ 瑞の御霊は悉く言向け和したまひける 四方の国人勇みたて悪魔の力は失せ果てて 神の御子なる人の身に永久の生命を賜ふべし 慕へよ祝へよ厳御霊瑞の御霊の神柱。 二 瑞の御霊の神柱霊の御国のいと高き 清き御座にましまして天津使に囲まれつ 常世の歌を謳ひたまふ喜び勇め人々よ 限りも知らぬ玉の緒の生命の主の御前に。 三 明日をも知れぬ現身の生命を長らへ苦しみの 絶えぬ此世に住む人はいと耐へ難く悲しきを 神の御稜威に助けられ今は憂目も知らぬ身と 栄え行くこそ尊けれ仰ぎ敬へ厳御霊 慕ひまつれよ瑞御霊。 四 涙の谷に雨晴れて教の道のいと広く 長閑な春の花盛りいざいざ謳へ諸共に 琴の調もいや高く清めの神の御栄光と 世の幸を祈れかし。 第九〇 一 曲津軍の軍勢[※御校正本・愛世版では「軍勢」にフリガナが無い。校定版では「いきほひ」とフリガナを付けている。霊界物語の他の箇所では「軍勢」は全て「ぐんぜい」とフリガナが付けられているため、霊界物語ネットでは「ぐんぜい」にした。]に勝てりと誇り驕ぶりし 其雄猛びは一夜の夢と消え行く憐れさよ 神に刄向かふ仇はなし勇み進めよ神の道 神は汝と倶にあり。 二 根底の国に堕されし元津御神の厳御霊 旭の如く昇りまし悪魔の猛る醜国を 高天原の楽園と開かせたまふぞ有難き。 三 恵と愛と御栄光を身に翳します皇神の 厳の姿の美はしさ慕ひて来れ綾の里 神は汝を待ちたまふ。 四 鬼と大蛇の裔なるや罪の鎖につながれし 此世に住める諸人は五六七の御代の近づきて 百の罪科赦すべき教の庭は現はれぬ 慕ひて来れ綾の里。 五 豊葦原の瑞穂国住む人々は悉く 厳の言霊打ち揃へ清めの主の現れましし 其瑞祥を喜びて謳へよ舞へよ皆踊れ 神は愛なり権威なり。 第九一 一 天津神等国津神蒼生も諸共に 喜び謳へ今日の日を悪魔に勝ちし今日の日は 瑞の御霊の生れたる生日足日ぞいさぎよく 謳へよ舞へよ惟神神の恵を嬉しみて。 二 海の内外の嫌ひなく此世に生きとし生ける人 精霊も共に求ぎ来れくだらぬ欲に争ひて 罪を犯せし其昔の艱みを忘れ逸早く 誠の神の立てませる珍の宮居の御教を 唯一言も漏らさじと耳を澄まして聞けよかし 神は言霊権威なり。 三 吾と吾手に穿ちたる暗き穴へと落ち込みて 悩み苦しむ人々よ瑞の御霊の現はれて 罪の悩みの朽ち断れし其勲を謳へよや 人の皮着る曲人は一人ものこらず失せゆきて 誠の人のみ現はるる五六七の神代をほめよかし 神は愛なり権威なり汝等神と倶にあり。 四 神の御国に仇をなす醜の悪魔に打ち勝ちて 栄え久しき天津国高天原の聖場に 厳の御霊は昇りましぬ瑞の御霊は月の国 御座を放ち八重雲を伊都の千別きに千別きつつ 綾の聖地に天降りましぬ心を尽し身を尽し 清めの主に頼りなばいや永久の生命をば 現幽共に保ちつつ花咲き匂ふ天国の 春の御園に昇るべし神は愛なり権威なり 汝等と神は倶にます仰ぎ敬へ厳の徳 慕ひまつれよ瑞の愛あゝ惟神々々 恩頼を願ぎまつれ。 (大正一二・五・三旧三・一八於教主殿二階加藤明子録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 10 神厳 第一〇章神厳〔一五六〇〕 第九二 一 朝日輝く神の国その真秀良場に築きたる 神の御庭に上ります天津使の瑞御魂 御魂幸ひましまして罪の重荷に苦しめる 百の身魂をいと安く珍の御前に導き玉へ。 二 瑞の御魂と現はれて災多き世の中の 艱難の道も悲しみの山も安々過ぎ玉ふ 此世の旅に迷ふなる青人草を導きて 明き神国へ進ませ玉へ。 三 天津御国の御使を率ゐて再び現世に 現はれ玉ふ時とこそ今や全くなりにけり 厳の御魂の御側に吾等が身魂を導きて つきぬ喜び栄光をば得させ玉へと願ぎ奉る 神は愛なり権威なり珍の御前に伏し拝む。 第九三 一 現身の姿その儘天津国に 上りて行かむ身こそ楽しき。 二 八雲立つ出雲小琴の音に合ひて 神と人との息は揃へる。 三 根の国の御門は神に砕かれて 天津大道に妨げもなし。 四 死出の山醜の川辺も何かあらむ 恵の神の導きあれば。 第九四 一 月日輝く大空を八重棚雲に打乗りて 上り行きます瑞御霊栄光の主の神姿を 眺めて迎ふ天使百の音楽奏でつつ 御門を開き迎へ入る称讃の歌は天地に 響き渡るぞ畏けれ。 二 五六七の殿は賑しく寄り来る人は笑み栄ゆ 言霊軍を統べ玉ふ瑞の御魂は死の長の 御手より此世をとり返し生命の国を開きつつ 勝の祝を平かにいと安らかに謳ひ玉ふ。 三 元津御神と諸共に神の大道を歩みなば 生命と滅亡と別るる道の八衢街道も何のその 目にも止まらず皇神の栄光の国へ上るべし 神は言霊権威なり。 四 土の上にて朽ち果つる人の命を憐れみて 栄え久しき天津国千代の御園に昇らせて 恵みの露を垂れ玉ふ清めの神の御後をば 慕ひまつれよ人の子よ振りさけ見れば大空に 吾等が行くべき千代の里いともさやかに見え渡る。 第九五 一 千座の置戸を負ひましし栄光の主の瑞御魂 その名を聞くも潔し青人草を生かさむと 八束の髯を抜きとられ手足の爪を除かれて 血潮に染り身に罪を負はせ玉ひて世の人を 清むる神業を詳細に遂げさせ玉ふ尊さよ。 二 厳の御魂の大神の右に居まして永久の 珍の住居を構へつつ吾等を守る瑞御魂 深き恵みを嬉しみて賞めよ称へよ御栄光を 人は神の子神の宮。 三 瑞の御魂の御恵み清き稜威は世に広く 現はれましていと高く妙に尊き大神業 天津使と相共に世人挙りて主の名の 輝き栄ゆる有様を賞めよ称へよ真心に。 第九六 一 三五の神の教の司等 瑞の御魂の徳を仰げよ。 二 天津日の神の御裔とあれませる 珍の御子をば敬ひ奉れ。 三 許々多久の罪や穢を身に負ひて 世人清めし主を崇めよ。 四 皇神の恵みと主の悩みとを 思ひ出して神を称へよ。 五 千万の国の益人御前に 平伏し御稜威を畏み崇めよ。 六 永久の厳の御歌に声合せ 万司の主を崇めよ。 第九七 一 世を洗ふ厳の御魂や瑞御魂 その聖顔は伊照り輝く。 二 天地に類もあらぬ清め主 天津使も挙りて仕ふ。 三 世の人を憐み玉ひ千座をば 負ひて落ち行く主ぞ尊き。 四 根の国に落ち行く身魂憐みて 天津神国に生かす君はも。 五 限りなき恵みを受けし人の身は 心の限り仕へまつれよ。 第九八 一 世の人を恤り玉ふ瑞御魂御声は妙に天地に 響き渡りぬ世の民よ厳の御魂の吾主に 栄光の冠を献れ。 二 天津使も打伏して厳の御魂の御光を あこがれ拝む尊さよいざ諸人よ清めの主に 栄光の冠を捧げよや。 三 矢叫びの声鬨の声俄に止みて戦ひの 庭は神国となり変る祈りと歌との言霊は 天と地とに響きけり四方の民草平和の主に 宝の冠を献れ御空の極み地のはて 残る隈なく御栄光の珍の光は照り渡る 厳の御魂や瑞御魂此世を知らす神柱に 栄光の冠献れ。 第九九 一 総ての司とあれませる清めの主の瑞御魂 賞めつ称へつ神の声世人の声は海山に 隈なく響き渡りけり厳の御魂よ瑞御魂 諾なひ玉へ惟神。 二 栄光の主よ厳御魂瑞の御魂よ神の世を 弥永久にしろしめし神の稜威の御光を 洽く天地に輝かし凡てを生かし玉へかし 珍の御前に願ぎ奉る厳の御魂や瑞御魂 守らせ玉へ惟神。 三 清めの主よ来りませ珍の御声を嬉しみて 吾等が身魂を清めつつ命の糧と仕へなむ 仮令天地は失するとも吾等は主の御恵みを 弥永久に喜びて黄金の琴をかき鳴らし 稜威を仰ぎ奉るべし厳の御魂や瑞御魂 来らせ玉へ惟神。 第一〇〇 一 烏羽玉の暗き闇夜は消え去りて 東の空に茜さすなり。 二 美はしき主の御影を伏し拝み 光の主と仕へまつらむ。 三 神国の光といます厳御魂 瑞の御魂の御稜威畏し。 四 皇神の恵みの露に生ふる民の 歓喜栄光何に譬へむ。 五 大空の星にも勝る民の数 恵ませ玉ふ神ぞ畏き。 第一〇一 一 厳御魂瑞の御魂の名に優る 清きは他にあらじとぞ思ふ。 二 いと貴き神の御子にしましませど 世を洗ふため降りましぬる。 三 八千座の上に掲げし珍の名を 万国民今や仰がむ。 四 皇神の右にぞ坐して神の世と 現世しらす君ぞ畏し。 (大正一二・五・三旧三・一八北村隆光録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 14 神服 第一四章神服〔一五六四〕 第一三二 一 皇大神の御教に服従ひまつる人の身は 千引の巌と動きなくスメール山と聳え立つ。 二 神の教に清まりし選みの民を子の如く 抱かせたまふ愛の御手いと柔かに穏かに 抱きたまひて珍の国神の都に導き玉ふ。 三 貴の御国の花園に導きたまふ瑞御魂 限りも知らぬ御栄光の中に安けく吾が霊を 住まはせたまふぞ尊けれ。 第一三三 一 興りては直に倒るる国々は 皆かげろふの姿なりけり。 二 永久に動かず立てる神国は 乱れも知らず嵐だもなし。 三 立ち騒ぐ浪にも似たる世の中に 心やすくて住む人はなし。 四 山のごと動かぬ国は伊都能売の 神のまします松の神国。 五 皇神の広き心は和田の原 目にも留まらぬ如くなりけり。 六 神国の清き力は潮なす 海の底ひもはかり知られじ。 第一三四 一 あな尊千座を負ひて罪人を 生かせたまひし岐美の御姿。 二 吾魂の礎固し瑞御霊 その御懐に抱かれし上は。 三 赤心の清き涙を濺ぎつつ 清めの貴美の艱みをぞ思ふ。 四 皇神の御座の前に近づきて 友に交はる事の楽しき。 五 曲神の深き企みに勝たせかし きみのきみなる厳の大神。 六 皇神の誠の道の栄ゆれば 天地の幸は神都にぞ降る。 第一三五 一 現世はよしや悪魔と変るとも 吾は変らじ神のまにまに。 二 天地は砕け壊るる事あるも やすくあるべし神の都は。 三 父母の情も友の親しみも 変る御代にも神は変らじ。 四 皇神の恵の露は永久に かわきし霊に降り濺ぐなり。 五 火に焼かれ水に溺るる苦しさも 心はやすし神の御民は。 第一三六 一 友となり又仇となる国々も 同じ御神の露に霑ふ。 二 御恵の露を降らして世を洗ふ 瑞の大神いとぞ尊し。 三 皇神の珍の御舎仕へてし 清き心を神は愛でなむ。 四 喜びの御歌うたひて御舎を 仕へまつりし人を愛でます。 五 赤心の清き祈りにこたへつつ たまふ恵のいや広きかな。 六 世の民を瑞の御霊に清めつつ 幸ひたまふ珍の言霊。 七 又も世に現はれまして天の下 知らすよき日にあはせたまはれ。 八 愛善のつくる事なき父の神 瑞の御霊を与へたまへり。 九 此上もなき御栄の永久に あれよと祈る信徒天晴。 第一三七 一 元津御祖の皇神の恵の露の弥広く 瑞の御霊を世に下し罪に死したる人草を 甦らして神国へ導きたまひ今日よりは 御民の数に入らしめよ。 二 元津御神は瑞御霊下津御国に下しまし 千座の置戸を負はせつつ世人の罪の贖ひの 清めの主となしたまふ仰ぎ敬へ神の恩 慕ひまつれよ瑞御霊。 三 暗き司の魔の手より諸の罪をば贖はれ 世人の為めに千万の艱みをうけし瑞御霊 諸の悪魔は争ひて亡ぼし呉れむと攻め来る 其光景の物凄さ神の御子たる瑞御霊 仁慈の鞭をふり上げて言向和し神の代の 栄光を清く現はして眠をさまし玉ひけり。 四 厳の御霊や瑞御霊清めのきみの御もとに 生きては頼り死りては御側に近く縋りつき 恵に離るる事もなく清く正しく永久に つかはせたまへ惟神謹みゐやまひ願ぎまつる。 第一三八 一 暗き世の光となりて天降ります 厳の御霊の御稜威かしこし。 二 今よりは命の主の御手のままに うちまかせつつ神国に進まむ。 三 素盞嗚の神の血潮に洗はれし 人は御国に直に進まむ。 四 罪に死し恵に生きて皇神の 御もとに栄ゆる身こそ嬉しき。 五 皇神の教の御子の数に入る 其御しるしの守神祭かな。 六 許々多久の罪を清むる身の幸は 世に比ぶべきものこそあらめ。 七 吾霊も身体も捧げて皇神の 御名を称へつ月日を送らむ。 第一三九 一 三千年の月日重ねて今もなほ 変りたまはぬ神の御瑞兆。 二 奥深くはかり知られぬ秘事を やすく覚りぬ神の御文に。 三 蓮華台清き御庭に集まりし 身魂を永久に照させたまへ。 四 永久の誠のみのり結ぶべく すすがせたまへおのが身魂を。 第一四〇 一 八束髯手足の爪を剥がれつつ 血をもて世をば清めたまひぬ。 二 許々多久の罪も汚れも皇神の 血潮によりて洗はれにける。 三 御恵の教の文を謹みて 味はふ霊魂とならしめたまへ。 四 安河に誓約の業を始めたる 厳と瑞との神ぞ尊き。 五 八衢の醜の大蛇の帯ばせたる 厳の剣を奉りたる君。 第一四一 一 選まれし神の御民よ声高く 瑞の御霊を称へ唱へよ。 二 言霊のあらむ限りを尽すとも 如何でうつし得む瑞の御勲。 三 現世におどろき難儀多けれど 神としあれば撓むことなし。 四 千座なす置戸を負ひて神人の 生命守りしきみぞ尊き。 五 風流なる御歌うたひて瑞御霊 ほめ称へなむ高き勲を。 六 飢ゑ渇く心に生命の糧と水 豊にたまひし瑞の大神。 七 御恵ののどかなりける筵には 掟の影も消えてゆくなり。 八 玉の緒の生命と誠の御光と 輝きたまふ厳の大神。 九 夜は更けて曲の軍の狂ひ立つ 折にも神は安きを賜へり。 (大正一二・五・五旧三・二〇於教主殿加藤明子録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 15 神前 第一五章神前〔一五六五〕 第一四二 一 皇大神の永久に鎮まり居ます天津国 大御座よりこぼれたる屑だに拾ふ価なき 吾身を如何に過ごさむやあはれみたまへ瑞御霊 厳の御霊の御前に赤心捧げて願ぎまつる。 二 諸の罪科悉く赦させたまふ大神の 広き誓ひをひたすらに身魂の綱と頼みつつ 厳のおめしに従ひて御許にゆくより道はなし あゝ惟神々々謹み敬ひ願ぎまつる。 三 瑞の御霊の笑顔をば胸の帳を引きあけて 拝みまつる其時は浪風猛る世の中も 何の苦もなく勇ましく再び生きて働かむ 神の恵は上もなく其功績は果てもなし。 四 罪を重ねし吾々の醜き身魂を科戸辺の 風に苦もなく吹き払ひ勇みて此世にながらへつ 雄々しく大道の真中を進ませたまへと願ぎまつる。 五 厳の御声の嬉しさに吾身を忘れて大前に 近づき清き信徒の集まる筵に連なりて 御稜威を讃めさせたまへかし。 六 今日の生日の御祭の限りも知らぬ喜びに 身も魂も包まれていや永久に饗応の 筵に加へたまへかしあゝ惟神々々 御前に感謝し奉る。 第一四三 一 夜なき国を永久に知召さむと御空より 下らせたまふ五六七神常世の春の来るまで 守る尊き神の法悟らせたまへと願ぎ奉る。 二 世人の為に赤心を尽す誠の無き人は 深遠微妙の神の法如何でか悟り得らるべき 心を鎮めて皇神の厳の御文を調ぶべし。 三 心の中に犯したる吾身の罪を悔ゆる事 知らざるものは如何にして神の教の悟れむや 改悟の涙なき人は如何でか知らむ皇神の 尽きせぬ恵の御心を瑞の御霊の苦しみを 心を潜めてよく悟り味はひかしこみ守りなば これの教は明かに手に取る如く悟り得む 千代に尽きせぬ命をば受けし吾等は生みの子の 弥つぎつぎに云ひ伝へ守り進まむ神の法。 第一四四 一 恵の主にうれしくも高天原の聖場に 親しく謁え奉り永遠に尽きせぬ幸を 身魂に受けし嬉しさよ。 二 命の神の降ります目出度き生日を頼もしく 思ひかへして現世の重荷を下し皇神の 珍の筵にうら安くつかせたまへと願ぎまつる。 三 神の恵のたれる時永遠の生命の充てる時 瑞の御霊と諸共に生日を祝ひて過ごすべし 瑞の御霊の贖罪にすべての霊は清まりぬ。 四 玉の御声を耳にして悩みは忽ち喜びと 変りゆくこそ尊けれ。 五 汚れも頓に清まりて厳の力は日に月に 加はり行くこそ畏けれ天津御国の喜びの 宴会の幸は如何ならむ現世さへも斯くばかり 楽しき清き喜びの宴会の蓆眺むれば 神国の姿ぞ偲ばるる。 第一四五 一 咲き匂ふ春の花野に遊べよと 珍の御声のかかる嬉しさ。 二 人足も絶えて淋しき陸奥の 荒野が原にも恵の花咲く。 三 親が子を恋ふる如くに大道に 迷ふ吾等をいたはりたまふ。 四 谷深み人も通はぬ山奥の 花にも神の恵ありけり。 五 瑞御霊其面影は見えずとも 珍の心を諭す神文。 六 瑞御霊いづくのはてに潜むとも 清めたまはむ安けき国へ。 第一四六 一 罪深き身を持ちながら貴美の前に 額づき得しぞ恵なるらむ。 二 信徒が共に手を曳き変りなく 相見る幸の如何に尊き。 三 現世の醜の戦ひ諸の罪 鎮まりて行く神の権威に。 四 許々多久の艱み憂ひも御心ぞ やがては深き喜びとならむ。 五 勇しく瑞の御霊に従ひて 千座を負はむ栄光の為めに。 六 滅び行く世を生かします瑞御霊 めぐみの露の清くしたたる。 第一四七 一 神の前よしや離れて行くとても 心はなすな清めの主に。 二 大神業清くつとめて村肝の 心一つに励め信徒。 三 日に月に神の御畑を耕せば 秋の垂穂は豊なるべし。 四 天津国神の御前に舞昇り 教の御子と共に楽しむ。 五 かくならば別れなやみも非ずして いや永久につきぬ親しみ。 第一四八 一 世の幸を来さむ為に瑞御霊 シオンの山にくだりますかも。 二 仇に勝ち世を知召す厳御霊 瑞の御霊の神ぞうるはし。 三 千早振る神の御代より待ち佗びし 命の主のくだる嬉しさ。 四 上つ代の聖もつひに知らざりし 光見る身の頼もしきかな。 五 丸山の台に起る神歌は 四方の国々響き渡れり。 六 四方の国もらさず落とさず生命の 教の道に入らしめ給へ。 第一四九 一 誰も彼も神の給ひし御恵を 受けざるはなし堅磐常磐に。 二 飢渇く人に真清水糧与へ 生かさせたまふ瑞の大神。 三 選まれし民の受けたる御恵を 広く分てよ四方の人等に。 四 つかれたる人には安息飢渇く まづしき者に糧を与ふる。 五 冬さむき薄衣に慄ふ民草も やがては開く花の春来む。 六 御恵を喜ぶ声は迦陵嚬伽の 鳴く音よりもなほ心地よきかな。 七 来る春の花咲き匂ふ楽しさは ミロクの御代の兆なりけり。 第一五〇 一 皇神に捧ぐるものは悉く 神より受けし御賜なり。 二 皇神に受けし宝をおとさずに 清く用ひよ道の信徒。 三 放たれて山路に迷ふ人もあり 神の恵に囚はるもあり。 四 冷わたり恵の花は打萎れ のぞみなき家は数限りなし。 五 曲道に迷ふ羊を皇神の 大路にかへし清むる神人。 六 皇神の厳の神業に神習ひ 捧ぐる誠受けさせたまふ。 第一五一 一 天地を作り固めし大神の いづの恵に酬ふ術なし。 二 春は花秋は紅葉と折々に 世人を笑ませ給ふ大神。 三 家族親族睦び親しみ家の業 富み栄ゆるも神の賜。 四 瑞御霊千座の置戸を負はせつつ 世人の犠牲と降りましけり。 五 瑞御霊天津空より降らせて 吾等が霊を生かせたまへり。 六 神国に昇る望みを与へます 皇大神に酬ふ術なし。 七 白銀も黄金も玉も悉く 錆腐り行く仮の宝ぞ。 八 皇神を称へまつりて備へ奉る 宝は神国の倉に納まる。 九 錆腐る仮の宝も神の国の 貢となして受けさせたまへ。 一〇 御恵の深きに酬い足らねども 身も魂も喜び捧げむ。 (大正一二・五・五旧三・二〇於教主殿加藤明子録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 18 神人 第一八章神人〔一五六八〕 第一七二 一 神素盞嗚の大神の負はせたまひし罪のかせ 千座の置戸に清められわれ等は日々に栄ゆなり。 二 力空しき吾身魂神の任しの幸ふかく 醜のまがひに打ち勝ちて常世の御国に昇りゆく。 三 誠一つの麻柱の教をかしこみうやまひて すめらみことの御為に尽す御国の益良夫が 伊寄り集へる神の園綾の高天に開かれぬ。 四 たたへまつれよ我日の国の柱と坐ます日の御子の 清き尊き大みいづ神にぞ坐ます主師親を。 第一七三 一 まがのさへぎる山路をわけて清き楽しき高天原の 神国に昇り行く人は神に愛され皇神を 心の限り愛したる誠一つの麻柱の いと美はしき身魂なり。 二 迷ひつかれし心の暗を苦もなく破りて神国に 昇る誠のまめひとは真理の燈火と倶にあり。 三 世人の生命を左右する醜のつかさに打ちかつは 生命の基の瑞御魂清めの主の御神力ぞ 仰ぎ敬へ神の稜威。 四 真理と生命と道なる主をいよいよ明白に悟り得る 身魂は尊き天津国神の御書に誌されて 常世の春を楽みつ神のまにまに栄ゆべし。 第一七四 一 宇都のみやこにとこしへに鎮まり坐ます日の御子の 大御恵をかしこみて国民こぞり麻柱の まことを尽し身も魂も捧げて御国を守れかし。 二 千座の置戸を負ひましし命の神の御功績を かたじけなみて朝夕に天津祝詞の太祝詞 称へ奉れよ神国人。 三 四方の国民ことごとく恵みの冠を与へむと 大御心を朝夕に配らせたまふ日の御子の 仁愛の恩頼をば束のあひだも忘るなく 真心ささげて仕へまつれ。 四 天津御祖の皇神は聖き仁慈の日の御子を 豊葦原の国中に天の八重雲かきわけて 降し玉ひし畏さよ朝な夕なに謹みて 君の御光を伏しをがみ心の限り身の限り まこと一つに仕ふべし。 第一七五 一 天津御光かがやきて暗きこの世を守りまし 罪になやみし身魂をば照させ玉ふぞかしこけれ。 二 天津御光うくるわれ暗をも知らぬ身となりぬ 尽きぬ恵みは心の空に月日となりてかがやきぬ。 三 天津御光にあひそむき罪に溺れし人草の 栄光の花のひらくべき仰げ月日の御姿を。 第一七六 一 労れなやめるはらからよ一日もはやく伊都御魂 あらはれませる神園に来りてつみの重荷をば おろして休めとくやすめ神のまねきの御声こそ いとも長閑に聞ゆなり。 二 身魂のえさに飢ゑかわくこころ貧しき人の子よ とくとく来たれ神園へ伊都の御魂の招きます 御声長閑に聞ゆなり。 三 常夜のやみにさまよひて苦しみなやめる人の子よ とくとく来れとく来たれ伊都の御魂や麻柱の まことの玉の御光りを照して汝を招きます 御声のどかに聞ゆなり。 第一七七 一 日に夜に慕ひたてまつる瑞の御魂のうるはしさ 三五の月か花紅葉なににたとへむすべもなし。 二 なやみ苦しみもだへたる悲しき時の吾ちから 仰ぐもうれし神の稜威三五の月か花紅葉 なににたとへむすべもなし。 三 まこと一つのあななひの神のをしへにすがりなば いや永久の御ン契りほどくることもあらなみの 水にも火にもおそれなし悪魔をふせぐ岐美は城 瑞の御魂の御ン守り身魂もやすく栄ゆべし。 四 伊都の御魂のうるはしさ身魂は照りて日か月か はた白梅か松みどり世にたとふべきものもなし。 第一七八 一 皇神のいづの御顔ををがむまで みあと慕ひて昇り行かなむ。 二 永久の生命にすすむ道なれば いさみて行かむ神の御前に。 三 いと清き教の友とあひともに 勇みすすまむ神の御園へ。 四 いかにして身魂のつみを清めむと 心砕きぬ道しらぬうちは。 五 瑞の道ここにありとて招き玉ふ うれしき御声聞くぞ楽しき。 六 村肝の心のままに大前に 言あげやせむわれ等神の子は。 七 人の身の罪をいとはず受けたまふ 瑞の御魂のこころうるはし。 八 豊なるめぐみの露にうるほひて 笑みさかえけり朝な夕なに。 第一七九 一 神の御前にのがれ来て諸の汚れも清まりぬ 八岐大蛇やしこ鬼に勝たせたまひし瑞御霊 外に頼らむすべも無し。 二 この世に生れて露ほどもいさをし立てしこともなき 罪にけがれし吾身魂生命の清水に清めつつ 安きを賜ふ瑞御霊嬉しみかしこみ祝ぎまつる。 三 日に夜に神の御こころにそむきし吾等が身魂をば にくみたまはずねもごろに導きたすけ永久の 栄光をたまふたふとさよ。 第一八〇 一 万国のまことの君をさとりたる 今日こそ吾はすくはれにけり。 二 退きも進みもならぬ今の世は 神のみひとり力なりけり。 三 大君の御命かしこみ謹みて 仕ふは民のつとめなりけり。 四 日の御子の深き恵をさとりなば 怪しき心もおこらざらまし。 第一八一 一 さざれ石の巌とならむ時もあり 五六七の御代の来たらざらめや。 二 地の上の凡てのものは亡ぶとも 神と君とのめぐみは尽きせじ。 三 月は落ち日はいや暗く隠るとも 神と君とのめぐみは尽きせじ。 四 門を掃き清めて待たむ日の御子の 空を照して来ります日を。 (大正一二・五・六旧三・二一出口鮮月録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 20 神郷 第二〇章神郷〔一五七〇〕 第一九二 一 皇神の早く来れと召し玉ふ 愛の御声を恐れ逃げ行く。 二 永久に栄え目出度き故郷に 生かさむとする神ぞ尊き。 三 現世の業みな終へて故郷に 早く帰れと召し玉ふ主。 四 八衢に行き悩みたる旅人の 愛の御声に耳をすまさむ。 五 皇神の厳の御門に入るならば 休ませ玉はむ重荷おろして。 六 御恵の充ち溢れたる吾神は 罪ある魂も招き玉ひぬ。 七 罪科を身に負ひしまま故郷に 帰る者さへ恵ませ玉ふ。 八 我神の恵の奥は限りなし 善と悪とにとらはれ玉はず。 九 我神の永久に在す御殿こそ いとも楽しき珍の御舎。 一〇 とく来よと御門を開き待ち玉ふ 瑞の御魂の御前にすがれ。 一一 いと清くやさしき御声聞く毎に 心の悩みうち忘れける。 第一九三 一 麻柱の命の道を疑ふな 愛の御神の教なりせば。 二 とく来れ罪も穢れも打捨てて 生命を得よと招かせ玉ふ。 三 常世行く暗の中にも我神の 深き恵は輝きわたる。 四 八千座の置戸を負ひし我神の 愛と力をたのめ罪人。 五 我神を措いて誰をか頼まむや 罪を償ふ神しなければ。 六 神の子と生れ玉ひし瑞御魂 岐美より外に世に力なし。 第一九四 一 疾く来よと玉の御手をばさし伸べて 暗路に迷ふ魂を招ぎます。 二 招かれて吾故郷に帰る時 近き審判を見守らせ玉ふ。 三 八衢の厳の審判を和めむと 誠の道を示し玉ひぬ。 四 身も魂も主に任して進み行け 醜の嵐に遭ふ例なし。 第一九五 一 我前に早く憩へと宣らす声 疲れし身魂の耳にこそ入れ。 二 数ならぬ吾身魂をも憐みて 守らせ玉ふ主ぞ畏し。 三 八束髯生血と共に抜かれたる 瑞の御魂は天地の岐美。 四 八洲河の誓約になれる真清水は 罪てふ罪を洗ひ清むる。 五 由良川の流に立ちて溺れ来る 世人の罪を洗ひます主。 六 天地はよし崩るるも我主の 御側は安し厳の御守護。 第一九六 一 急ぎて来れ諸人よ五六七の御代は近づきぬ。 二 暗と悩みに取囲まれて亡びぬ前に早来れ。 三 天津御空は掻き曇り氷雨は降りて風の音 いと凄じく襲ひ来る神は吾等の力なり。 四 死の波高く打寄せてやがて焔は降り来る 暫しの間に恐ろしや背きし国は亡び行く 神の使の導くままに身魂任せて走り行け。 五 後ふり返り形ある宝に心迷はさず 急ぎに急げよ諸人よ此世の亡ぶる時来れば。 第一九七 一 海の果て山の奥にも吾魂の 休らひぬべき花園はなし。 二 厳御魂瑞の御魂の現はれし 聖地ぞ千代の住所なりけり。 三 浮き沈みしげき此世に何ものも 頼みとすべきものはあらじな。 四 只神にすがりて誠尽すより 吾身を救ふ力だになし。 五 死するとも魂は必ず霊界に ありて御神と共に栄行く。 六 空蝉の身はよし永く保つとも 霊魂の生命なき人もあり。 七 年老いず死る事なき神の国は 永遠の生命の住所なりけり。 八 罪の身は朝の露と消ゆるとも 魂は残りて永遠に苦しむ。 九 永久の生命も愛も我神の 抱かせ玉ふ力なりけり。 第一九八 一 明日の日も知れぬ果敢なき人の身は 急ぎて来れ神の御前に。 二 明日の日を思ひまはせば安々と 世を渡るべき心起らじ。 三 束の間も死の魔はあたり附け狙ふ とくとく来れ神の教に。 四 大神の御許に早く立帰れ 露の生命の消え失せぬ間に。 五 我主の恵幸ひはや受けよ 思はぬ時に亡び来らむ。 第一九九 一 門の戸を打叩きつつ我神は 心静かに訪ひ玉ふ。 二 幾度も表に立ちて御栄えの 珍の御声を放ち玉ひぬ。 三 仇さへも生かさむ為に朝夕に 門に立たせる主ぞ尊き。 四 吾魂の力ともなり友となる 命の主を慕ひまつれよ。 五 いろいろと心の空を包みたる 迷ひの雲を晴らす我主。 六 許々多久の罪の寝所を掃き清め 珍の御園と開かせ玉ふ。 七 身も魂も命の主に捧げつつ 慕ふ心は生命なりけり。 八 永久の生命の基とあれませし 清めの主を夢な忘れそ。 第二〇〇 一 久方の天津使の讃め称ふ 栄光の主を寿ぎまつれ。 二 暗を晴らし朝日の如く輝ける 光りの主の御後慕へよ。 三 吾罪も歎きも払ふ瑞御魂 臨ませ玉へと祈れ信徒。 四 八洲河の誓約の水は吾罪を 祓ひ清むる瑞御魂なる。 五 千万の罪を一つに引受けて さすらひ玉ふ神ぞ尊し。 第二〇一 一 思ひまはせば恐ろしや厳の御魂や瑞御魂 命の神の御許を遠く離れて踏み迷ひ あとなき夢の後を追ひ空しき道を楽しみし 今日の吾身ぞ悲しけれ大橋越えてまだ先へ 行衛分らぬ後戻り皆慢心の罪ぞかし 赦させ玉へ惟神御前に祈り奉る。 二 珍の聖地を後にして習はぬ業の牧場守 朝夕の起臥によくふり返り世の中を 心鎮めて眺むれば人の情の薄衣 身に沁む浮世の荒風を凌ぐ術なき苦しさよ 赦させ玉へ惟神悔い改めて大前に 慎み敬ひ願ぎ奉る。 三 綾の聖地を打捨てて後白雲の国のはて さまよひ巡りて村肝の心を痛め魂曇り 破れし袂におく露も神の恵みを偲ばせて 無明の闇も明けぬべし一日も早く故郷の 綾の聖地に安らかにかへさせ玉へと天地に 平伏し祈り奉れあゝ惟神々々 御霊幸はひましませよ。 (大正一二・五・八旧三・二三北村隆光録)
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霊界物語 61_子_讃美歌1 23 神暉 第二三章神暉〔一五七三〕 第二二二 一 黄昏れて家路を遠く迷ふ時 行く手を照す厳の大神。 二 御恵の稜威の光に暗の夜も いと明けくなりにけるかな。 三 人足の行く手の暗を具に 照し玉はば進み行かなむ。 四 吾弱き足を守りて山阪を いと安らけく渡らせ玉へ。 五 定めなき世にさすらひて死の影の 襲ひ来るを恐れ戦く。 六 皇神の恵の光なかりせば 常世の暗を如何に渡らむ。 七 皇神は野にも山にも永遠の 光を投げて恵み玉ひぬ。 八 古ゆ厳の力を隠しつつ 五六七の御代を待ち玉ひけり。 九 永久の世の曙となりぬれば 身の亡び行く人もありけり。 一〇 麻柱の道の友垣寄り集ひ 笑み栄えつつ神を迎ふる。 第二二三 一 弥広き智慧と力の充ち玉ふ 神の言葉に仇言はなし。 二 いと弱き神の僕も日に月に 厳の力を受けて栄ゆる。 三 塵の世に住む人の子は神事に 愚なるこそ歎かりけり。 四 麻柱の教の光の輝きて 愚なる世を照して洗ふ 五 足曳の山より高き御恵を はかり知るべき術もなきかな。 六 和田津見の底よりも深き神の智慧を 暗き吾身の如何で知るべき。 七 悩む時喜ぶ時も押並べて 神の恵を夢な忘れそ。 八 御恵の雨に潤ふ人の身は 飢うる事なく渇く事なし。 九 友垣や家族親族は離るとも 神の恵は永久にはなれず。 一〇 人の親の愛と恵は限りあり 限りなきこそ神の御恵。 第二二四 一 月夜見の神の御手にひかれつつ 浮世を渡る身こそ嬉しき。 二 木枯の吹き荒びたる冬の夜も 恵の神は倶にまします。 三 吾身魂いと懇に導きて 神の神園に遊ばせ玉ふ。 四 行きなやむ嶮しき山も谷底も 神としあれば安く過ぎまし。 五 死の川の荒波いかで恐れむや 御神は吾と倶にありせば。 第二二五 一 夜の守り日の御守りと月と日の 恵の神は世をば導く。 二 荒波の伊猛り狂ふ波の上も 瑞の御魂の恵たふとし。 三 荒波は虎の如くに咆え猛り 迫り来るともいかで恐れむ。 四 神吾と倶にいまさば曲津霊も 醜の大蛇もさやる事なし。 五 春の日の花咲き匂ふ元津国へ 伴ひ玉へ瑞の大神。 第二二六 一 揺ぎなき神の言葉は麻柱の 清めの道の基なりけり。 二 御言葉に頼る身魂はスクスクと 常世の暗も安く渡らむ。 三 我神は吾身を愛し親しみて 夜昼もなく守らせ玉ふ。 四 御恵の珍の御手こそいや強し 吾身に添ひて離れまさねば。 五 苦しみの川深くともためらはず 進みて行かむ神のまにまに。 六 喜びの彼方の岸に渡らひの 神は吾等と倶にありけり。 七 吾身魂研かせ玉ふ御心の 火は燃えたちぬ彼方此方に。 八 瑞御魂貴の守護のある上は 火も焼くを得じ水も浸さじ。 九 霜雪の頭に積る老の身も 神の恵にあたためられつつ。 一〇 変りなき神の恵にある吾は いと安らけく栄え行くべし。 第二二七 一 荒野原道にさまよふ吾魂を 照させたまへ厳の大神。 二 瑞の御魂恵の露を下しつつ 暗きに迷ふ魂を潤す。 三 人の身の力となりて夜昼の 区別もなしに守る我救主。 四 いと安く由良川の波を越え 珍の聖地に上らせ玉へ。 五 永久に尽きぬ流れは皇神の 恵の露の溢れしならむ。 第二二八 一 罪深き吾現身も魂も 神の清めによりて安けし。 二 世の中の業を営む折々に 降らせ玉ふ神の御恵。 三 悲しみの雨しきりなる夕にも いと安らけし神の懐は。 四 親と子と遠く離れて住むとても いと安らけし神の教へ子。 五 陸奥の深山の奥に住むとても 神としあれば心安けし。 六 仮令身は朽ち果つるとも魂は 常世の春に安く住むべし。 七 瑞御魂情の御手にすがりつき 安き御国に進む嬉しさ。 第二二九 一 世は亡び身はいつしかに朽つるとも 何か恐れむ神とありせば。 二 許々多久の罪の清めを得しと聞く 瑞の御魂の御声尊し。 三 身体も時も宝も皆神の 物とし聞けば捧げまつらむ。 四 身体は萎みて朽ちて失するとも 生命の国に甦り行く。 五 永久に歓喜溢れ御栄光の 尽きぬは神の御国なりけり。 六 厳御魂あれます神の花園に 立ち寄る人ぞ珍の御子なり。 第二三〇 一 御恵のもとに集まる人の子は いかなる業も安く遂げなむ。 二 緑なす牧場に吾を休ましめ 上らせ給へ夜なき国へ。 三 亡び行く吾魂を呼び返し 光の道に導き玉ふ。 四 死して後醜の谷間を行くとても いかで恐れむ神とありせば。 五 御教の恵あふるる蓆には 醜の曲霊も集ふ術なし。 六 永久の神の御国にある限り 身の幸の尽くる事なし。 第二三一 一 高天原に永久に鎮まりゐます大御神 月日の御魂を降しまし世人の胸を照さむと 厳の言霊宣り伝へ弥永久に人草の 魂を守りて故郷に帰らせ給ふ御仕組 仰ぐも畏し麻柱の教柱の大御神。 二 誠一つの麻柱の教の道よ永久の 生命の綱よと仰ぎつつ厳の御霊や瑞御霊 宣らせ給へる言霊を朝な夕なに畏みて 守る身魂は御光の輝き亘る故郷に 安く楽しく帰るべし仰ぎ喜べ神の徳。 三 命の主とあれませる瑞の御霊の月の神 神の僕と朝夕に勇み仕ふる人の身を 守らせ給ひ災に歎き悲しむ折々も 尽きぬ希望を与へまし身魂を立たしめ給へかし。 四 無限絶対無始無終宇宙の主とあれませる 大国常立大御神その分身と現はれし 厳と瑞との神御霊弥永久の生命をば 神の御子なる人草に与へ給ひし尊さよ 吾等は神の子神の宮いかなる災来るとも 大御心とあきらめて只一歩も退かず 御神の為に進むべし守らせ給へ惟神 御幸を祈り奉る。 (大正一二・五・九旧三・二四北村隆光録)
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霊界物語 62_丑_讃美歌2 01 神威 第一章神威〔一五七六〕 第二五二 一 刈菰の乱れはてたる吾胸も 神の言葉にをさまりにけり。 二 皇神の厳の御声は大滝の 響くが如く聞え来るなり。 三 昼夜の別ちも知らに皇神の 御稜威を歌ふ身こそ安けれ。 四 安らけく御前に申す太祝辞は 神にささぐる貢物なり。 五 永久に栄を給ふ瑞御魂を 四方の国人待ちあぐみ居り。 六 大前に仕へまつりて吾罪を 夜昼なしに清めこそすれ。 七 身の幸を神の御前に祈りつつ 今日も暮れけり明日も暮れゆく。 八 御試しに遭ひて打ち勝つ信徒と ならしめたまへ神の力に。 九 皇神の珍の言葉を味はひて 夜なき国の幸を知るかな。 一〇 日々の法となすべき御姿を 罪ある身にも拝ませたまへ。 一一 永久の栄えに充てる皇神は わが身を守る力なりけり。 第二五三 一 天津日の神の光に照らされて 夜なき国に進み往かまし。 二 輝ける珍の大路を歩む身は 罪の流れに落つる事なし。 三 八重葎わが往く道を塞ぐとも 安く通はむ神の任に任に。 四 奥津城も栄えの門と思ふまで 恵ませたまへ瑞の心に。 五 村肝の心に神のましまさば 常世の闇も如何で迷はむ。 第二五四 一 仇人の群がり立ちて笑ふとも 押しわけ往かむ神の大路を。 二 我神の御前に進み跪き 過ぎにし罪を悔いて捨てばや。 三 罪の身も神の尊きころも手に 触れて安けくなりにけるかな。 四 如何ならむ曲のわが身を襲ふとも 動かざらまし神の守りに。 五 数ならぬ身をも捨てさせたまはずに 此上なき恵賜ふわが更生主。 六 我神の為には何か惜むべき 山も畑も珍の宝も。 七 大前に供へまつらむものもなし ただ赤心の清きのみなる。 八 砕けたる心の玉を御幣と 供へまつらむ神の御前に。 第二五五 一 皇神は昼と夜との別ちなく 恵の雨を降らせたまひぬ。 二 世の中の楽しみ許り求めたる わが身は実にも愚なりけり。 三 苦しみも厭はず避けず大道に 麻柱ひまつる人ぞ尊き。 四 ふく息も幽かに残る最後にも 恵ませたまふ元つ大神。 第二五六 一 仇数多攻め寄せ来とも恐れむや 神は吾等と共に在ませば。 二 試みに遭ふも憂ひの雨降るも 悔まず怯ぢず神に任せよ。 三 闇深く嵐激しく吹く中も 神に任せし身こそ安けき。 四 世の中の聖の道を踏み越えて 神の大路に進み行かまし。 五 わが心救ひの神に任す上は 今も神国の幸に住むなり。 第二五七 一 終りまで赤心籠めて仕へまつる 人は神代の宝なりけり。 二 現世の戦ひ如何に激しとも 御旗の下はいとど安けし。 三 目も眩むばかり輝く珍宝 何かはあらむ神の国には。 四 誘ひの醜の諸声耳にみちて 眼眩ます人ぞうたてき。 五 わが身魂試むるもの内外に 伊寄り集ひぬ守らせたまへ。 六 いと清き珍の御声を放ちつつ 名利の嵐を薙ぎたまひける。 七 皇神の厳の御心移しなば 心の浪は忽ち凪ぐべし。 八 大前に珍の僕と仕へまつる 司を清く恵ませたまへ。 九 現世にあらむかぎりは麻柱の 神の心を永久に持たまし。 第二五八 一 皇神の御稜威を高くうたひつつ 天津御国に昇る嬉しさ。 二 厳御霊宣らせたまへる言の葉は 闇世を照す光なるかも。 三 形ある宝に心動かさず 誠一つに進み往け御子。 四 世のほまれ如何に広けく照れるとも 神の国にはいとど小さし。 五 奇びなる愛の光の輝ける 御顔の色ぞ実にもなつかし。 六 悲しみは消えて憂ひは跡もなし めぐみの滴る瑞の姿に。 七 悩む時疲れし折も皇神の 愛の御声に力得にけり。 八 目に見えぬ元つ神国も我神の 恵によりて安く昇らむ。 第二五九 一 生死は皆皇神の御心ぞ 唯何事も神に倣へよ。 二 我神の御為になれば富も智慧も 力も位も捧げまつらむ。 三 神のため憂ひ悩みも怖れずに 進み往く身ぞ国の御宝。 四 神のため千座を負ひて勇み立ち 喜び行かむ山の奥まで。 第二六〇 一 綾錦神の都に上り往く 旅にしあれば頼もしきかな。 二 御教の友と手を引き遠方の 綾部をさして行くぞ嬉しき。 三 円山の緑滴る斎場こそ 神の在します御園なりけり。 四 これやこの知るも知らぬも押し並べて 笑みこぼれつつ御園に集へる。 五 世の中の総てを捨てて皇神の 教に従ふ人ぞたふとき。 第二六一 一 厳御霊瑞の御霊の神柱は 御禊の業を初めたまひぬ。 二 御心に背きまつりし人草も 等しく愛の御声聞くなり。 三 永久に罪より清め御恵の 滴る園に導きたまへ。 四 永久に輝き渡る御栄えは 旭の昇る如くにおはせり。 (大正一二・五・九旧三・二四於教主殿明子録)