第五章神山〔一五五五〕
第四二
一
天津御国の神人も大空にかがやく日のかげも
夜の守りの月かげもきらめき渡る星さへも
元津御祖の大神をたたへまつりて仕ふなり
この地の上に住むものは上なき権力を初めとし
青人草に至るまで神の御稜威をほめたたへ
御前にひれ伏し畏みて愛の善徳身にひたし
信と真との光明にかがやき渡りて天津神に
あななひ仕へたてまつれ人はこの世にあるかぎり
神より外に力とし柱となして頼るべき
ものは一つだにあらじかしほめよたたへよ神のいづ
したへよ愛せよ伊都の神。
二
世界の太初に言葉あり言葉は道なり神に坐す
すべてのものは言霊の清き御水火にもとづきて
造られ出でしものぞかし現しき此の世は言霊の
幸ひ助け生ける国天照り渡る貴の国
すべての法規も更生も言葉をはなれて外になし
あゝ惟神言霊の幸ひ助くる神の国に
生れ出でたる嬉しさよ。
三
瑞の御魂に身も魂も捧げて仕ふる信徒は
ほろびと罪のまが神に苦も無く勝ちて世に栄ゆ
神のめぐみをいつまでもまご子の末まで語りつぎ
かならず忘るる事なかれ神にしたがひあるうちは
つねに歓びと楽しみの花も絶間なく匂ふなり
よろこび祝へ神の徳慕ひまつれよ神の愛。
四
伊都の御魂の教をひらき世人を導き許々多久の
罪をあがなひ清めます瑞の御魂のいさをしを
諸人声を一つにし謳へよ称へよ心のかぎり
三五の月のいときよく日に夜に神をたたへかし。
第四三
限り知られぬ天のはら伊照りかがやく日の神の
清けく明き霊光は元津御祖のはてしなき
貴の神力を顕はせりすべてのものの祖とます
真の神の神業は日々に新たに天地に
かがやき渡るぞ畏けれ。
第四四
一
海の内外の隔てなく万の国の人の子よ
天地万有の主宰なる元津御祖の大神の
広き尊き大稜威言霊きよく唱へつつ
よろこび歌ひたてまつれ清き言霊善き祈りは
神に捧ぐる御饌津ものぞ。
二
神はわれ等を育てたる真誠の御祖にましませば
現世の事悉く捨てて御仕へたてまつれ
人は神の子神の民神より外に頼るべき
力も柱も世にあらじほめよたたへよ神の恩。
三
花咲き匂ふ弥生空蝶舞ひ遊ぶ天津国の
善言美辞の歌をうたひつつ神の御門にすすみゆく
人は神の子神の民。
四
伊都の大神瑞の御魂恵みは豊かに愛は絶えず
八洲の河原に溢れたり汲めよ信徒まごころ籠めて
生命の清水を飽くまでも人は神の子神の民。
第四五
一
あやにかしこき伊都の神教御祖とあれまして
万の国の人草に恵みの光投げたまふ
仰ぎ敬へ御祖の徳を人は神の子神の民。
二
凡てのものは皇神の厳言霊に生出でぬ
人は神の子神の宮伊都の言霊さづけられ
この世に生きて道のため尽す身魂と造られぬ
心を清めて朝夕に生神言を宣り奉り
生成化育の神業に身も棚知らに仕ふべし。
三
この世の栄ゆも言霊ぞ滅び失するも言霊ぞ
舌の剣の矛先に神も現れまし鬼も来る
あゝ惟神々々謹むべきは言霊の
水火の一つにありといふ真の教をかしこみて
かならず罵ることなかれ人は神の子神の宮。
四
神は吾等を生み成せし誠の御祖にましませば
朝な夕なに大前にぬかづきひれ伏し神恩を
感謝なさずにあるべきや御徳を仰がであるべきや
吾等は神の子神の宮。
五
天津御空より恵みは広く稜威は須弥より猶高し
仰ぎ奉れよ父の徳慕ひ奉れよ母の恩
堅磐に常磐に皇神の定めたまひし大神律は
月日の輝き渡るかぎり亡びず失せじ惟神
神のいさをぞ畏けれ。
六
百千万の生言霊の変れる国々もいとひなく
誠一つを楯となし神の御ため世のために
厳の教を伝へ行く誠の人こそ神の御子
神は汝等と倶にあり勇みて立てよ道のため
振ひ立て立て御代のため権力の主とあれませる
神は守らせ玉ふべしあゝ惟神々々
神の御子達奮ひ起てもはや神代は近づけり。
第四六
一
愛の善徳天地にかがやき渡りて現世の
雲きり四方に吹き払ふ後にきらめく日月は
信の真なる力なり。
二
皇大神の言の葉はスメール山の動きなき
高き姿にさも似たり八千万劫の末までも
堅磐常磐にゆるがまじ仰ぎ敬へ神の教。
三
天地万有遺ちもなく神の御手以て造られし
ものにしあれば限りなき恵みの泉は湧き充てり
汲めよまめ人心をきよめ神に習ひて生命の水を。
四
月の御神の恵みの露は天地四方に限りなく
雨のごとくに降りそそぐ清き身魂の盃持ちて
尽きぬいつくしみ汲めよかし生命を維ぐ真清水を。
五
生命は深山の谷水の如くいや永久に湧き出づる
瑞の御魂の清ければ汚れを洗ひ世をめぐみ
清水となりて人を生かす神のいさをを称へかし
人は神の子神の民。
六
瑞の御魂の誓約によりて青人草は日に月に
八桑枝如して栄えゆく罪に汚れし人の子よ
来りてすすげ八洲の河集ひて飲めよ由良川の
清き生命の真清水を。
第四七
一
厳の御魂の御ひかりは至らぬ隈なく世を照らす
罪に曇りてさまよへる人よ来りて御光あびよ。
二
瑞の御魂は月にしあれば寝れる夜の間も守らせ玉ふ
東雲近く朝日の空も蔭に坐まして恵ませ玉ふ。
三
瑞の御教を心にかけて日々の業務いそしみ励み
神の栄光を世に広くあらはし奉らむ道のため。
第四八
一
神のめぐみは天地のはてしも知らぬ御国まで
広けく高くましましてその神業は日に月に
いや新しく現れませり。
二
天と地とを抱きつつ霊の御国には月と化り
天津御国には日と化りて天津使や信徒の
霊魂をいともねもごろに恵まひたまふぞ有難き
海とあらはれ山と成り河野となりて物皆に
生命を授くる伊都の神瑞の御魂ぞいと尊し。
三
八束の生髭抜き取られ手足の爪まで除かれて
血潮に染りし瑞御霊天津国人地の上の
青人草になりかはり千座の置戸を負ひませし
更生主ぞ誠の母に坐すわれらの死せるたましひに
生命の清水そそがせて呼び生け浄め大神の
貴の御柱となさしめ玉へあゝ惟神々々
瑞の御魂ぞ慕はしき。
四
瑞の御霊のおんめぐみわれらに降らせ玉ふ上は
厳の御楯を前におき戦ふ如き思ひして
身もたなしらに道のため御神のために仕ふべし
守らせたまへ瑞みたま。
第四九
一
真誠一つは荒磯に並べる千引の巌のごと
逆捲きかみ付き襲ひ来る浪にも動がぬ神国魂よ。
二
神のめぐみは由良河の真砂のごとくいつまでも
数へつくすべき時もなし大海なせるみづの御魂。
三
世は紫陽花の七変りさだめなき身の果敢なさを
命の神にまつろひて永久の栄光を楽しまむ。
四
山と積みてし身の罪やふかき心のけがれをば
みづの御魂の真清水に洗はれ清く世に生きむ。
第五〇
一
遠き神代の昔より末の末まで吾魂を
守り玉ひし伊都の神瑞の御魂ぞ御祖神。
二
天と地との別れざる前より坐ます皇神は
斯世を造りし御祖なる大国常立の大神ぞ。
三
千年八千年万の年も神の御眼より見たまへば
川の水泡か草の露短き夏の夢の如し。
四
空蝉の世の人の身は消えて跡なき草の露
水泡となりて亡ぶとも永久に滅びず栄えます
まことの神の御ひかりを身魂に浴びて限りなく
天津御国に栄えかし人は神の子神の民。
五
天と地とは変るとも永久に動かぬ神の国
伊都の御座ぞ尊けれわれらが御魂の住む家は
高天原の貴の国夜と冬なき神のその。
第五一
一
伊都の大神瑞の神深き恵みをうかがへば
人の言葉に尽し得ぬ尊きひろき限りなき
計り知られぬ姿なり。
二
暗き浮世にふみ迷ひ道を忘れし人の身に
聖き光をあたへつつ安きにすくふ神の稜威
こころおごりし時にまた慈悲の鞭を加へつつ
眼を覚まし生魂の力を振り立て給ふこそ
実にも尊き神の恩。
三
いやしき吾等の身にあまる厚きめぐみを限りなく
幼き時よりたまひつつ山より高く海よりも
深き仁愛の御守りうれしみ畏み仰ぎまつる。
四
月と現れます瑞御魂あつき恵の露あびて
うつし世かくり世隔て無く神の功績を称ふべし。
No.: 2793