第一四章神服〔一五六四〕
第一三二
一
皇大神の御教に服従ひまつる人の身は
千引の巌と動きなくスメール山と聳え立つ。
二
神の教に清まりし選みの民を子の如く
抱かせたまふ愛の御手いと柔かに穏かに
抱きたまひて珍の国神の都に導き玉ふ。
三
貴の御国の花園に導きたまふ瑞御魂
限りも知らぬ御栄光の中に安けく吾が霊を
住まはせたまふぞ尊けれ。
第一三三
一
興りては直に倒るる国々は
皆かげろふの姿なりけり。
二
永久に動かず立てる神国は
乱れも知らず嵐だもなし。
三
立ち騒ぐ浪にも似たる世の中に
心やすくて住む人はなし。
四
山のごと動かぬ国は伊都能売の
神のまします松の神国。
五
皇神の広き心は和田の原
目にも留まらぬ如くなりけり。
六
神国の清き力は潮なす
海の底ひもはかり知られじ。
第一三四
一
あな尊千座を負ひて罪人を
生かせたまひし岐美の御姿。
二
吾魂の礎固し瑞御霊
その御懐に抱かれし上は。
三
赤心の清き涙を濺ぎつつ
清めの貴美の艱みをぞ思ふ。
四
皇神の御座の前に近づきて
友に交はる事の楽しき。
五
曲神の深き企みに勝たせかし
きみのきみなる厳の大神。
六
皇神の誠の道の栄ゆれば
天地の幸は神都にぞ降る。
第一三五
一
現世はよしや悪魔と変るとも
吾は変らじ神のまにまに。
二
天地は砕け壊るる事あるも
やすくあるべし神の都は。
三
父母の情も友の親しみも
変る御代にも神は変らじ。
四
皇神の恵の露は永久に
かわきし霊に降り濺ぐなり。
五
火に焼かれ水に溺るる苦しさも
心はやすし神の御民は。
第一三六
一
友となり又仇となる国々も
同じ御神の露に霑ふ。
二
御恵の露を降らして世を洗ふ
瑞の大神いとぞ尊し。
三
皇神の珍の御舎仕へてし
清き心を神は愛でなむ。
四
喜びの御歌うたひて御舎を
仕へまつりし人を愛でます。
五
赤心の清き祈りにこたへつつ
たまふ恵のいや広きかな。
六
世の民を瑞の御霊に清めつつ
幸ひたまふ珍の言霊。
七
又も世に現はれまして天の下
知らすよき日にあはせたまはれ。
八
愛善のつくる事なき父の神
瑞の御霊を与へたまへり。
九
此上もなき御栄の永久に
あれよと祈る信徒天晴。
第一三七
一
元津御祖の皇神の恵の露の弥広く
瑞の御霊を世に下し罪に死したる人草を
甦らして神国へ導きたまひ今日よりは
御民の数に入らしめよ。
二
元津御神は瑞御霊下津御国に下しまし
千座の置戸を負はせつつ世人の罪の贖ひの
清めの主となしたまふ仰ぎ敬へ神の恩
慕ひまつれよ瑞御霊。
三
暗き司の魔の手より諸の罪をば贖はれ
世人の為めに千万の艱みをうけし瑞御霊
諸の悪魔は争ひて亡ぼし呉れむと攻め来る
其光景の物凄さ神の御子たる瑞御霊
仁慈の鞭をふり上げて言向和し神の代の
栄光を清く現はして眠をさまし玉ひけり。
四
厳の御霊や瑞御霊清めのきみの御もとに
生きては頼り死りては御側に近く縋りつき
恵に離るる事もなく清く正しく永久に
つかはせたまへ惟神謹みゐやまひ願ぎまつる。
第一三八
一
暗き世の光となりて天降ります
厳の御霊の御稜威かしこし。
二
今よりは命の主の御手のままに
うちまかせつつ神国に進まむ。
三
素盞嗚の神の血潮に洗はれし
人は御国に直に進まむ。
四
罪に死し恵に生きて皇神の
御もとに栄ゆる身こそ嬉しき。
五
皇神の教の御子の数に入る
其御しるしの守神祭かな。
六
許々多久の罪を清むる身の幸は
世に比ぶべきものこそあらめ。
七
吾霊も身体も捧げて皇神の
御名を称へつ月日を送らむ。
第一三九
一
三千年の月日重ねて今もなほ
変りたまはぬ神の御瑞兆。
二
奥深くはかり知られぬ秘事を
やすく覚りぬ神の御文に。
三
蓮華台清き御庭に集まりし
身魂を永久に照させたまへ。
四
永久の誠のみのり結ぶべく
すすがせたまへおのが身魂を。
第一四〇
一
八束髯手足の爪を剥がれつつ
血をもて世をば清めたまひぬ。
二
許々多久の罪も汚れも皇神の
血潮によりて洗はれにける。
三
御恵の教の文を謹みて
味はふ霊魂とならしめたまへ。
四
安河に誓約の業を始めたる
厳と瑞との神ぞ尊き。
五
八衢の醜の大蛇の帯ばせたる
厳の剣を奉りたる君。
第一四一
一
選まれし神の御民よ声高く
瑞の御霊を称へ唱へよ。
二
言霊のあらむ限りを尽すとも
如何でうつし得む瑞の御勲。
三
現世におどろき難儀多けれど
神としあれば撓むことなし。
四
千座なす置戸を負ひて神人の
生命守りしきみぞ尊き。
五
風流なる御歌うたひて瑞御霊
ほめ称へなむ高き勲を。
六
飢ゑ渇く心に生命の糧と水
豊にたまひし瑞の大神。
七
御恵ののどかなりける筵には
掟の影も消えてゆくなり。
八
玉の緒の生命と誠の御光と
輝きたまふ厳の大神。
九
夜は更けて曲の軍の狂ひ立つ
折にも神は安きを賜へり。
(大正一二・五・五旧三・二〇於教主殿加藤明子録)
No.: 2802