第三章神雲〔一五五三〕
第二三
一
皇大神の御めぐみ瑞の御魂の御慈愛
豊に充てる神の家是の御門の限りなき
恵みを受けよ神の愛子溢るる清き真清水を
苦み悩み悲しみも朝日に露と消え失せむ
神の御門にとく来たれたえずに給ふ御めぐみ。
二
雲井に高く聳えたる宇都の宮居も賤の男が
住める伏屋も押並べて憂きに漏れたる人ぞなし
世の人々の運命は草木の花にもさも似たり
あしたの栄えはたちまちに夕べの空に散り失せむ
いや永遠に御幸ある宇都の御門にとく来れ
神は汝を待ちたまふ。
三
教祖の御救ひ世にあまねしはやく来りて悔い改めよ
罪に沈みし涙もかわきちりも清まる愛の御顔
向けさせ玉はむよろこびはいやとこしへに充あふれ
憂ひは失するこの御殿。
第二四
一
清めの神よ瑞霊よ珍の宮居に帰り来て
その御姿を眼のあたり拝みまつる嬉しさよ。
二
神のみいづをほめまつる御子の一人となしたまひ
にぶき沼矛にも大功をうたはせ玉へや神の前。
三
信徒たちの願ぎ事を聞召す時罪ふかき
わが祈言を平かにかへりみまして聞召せ。
四
神の御掟を正しく守り神の御子たる吾等の身魂に
尊き厚き御恵を仰がせたまへ瑞御魂。
五
夕べの空を打仰ぎ今日の吉き日は主と倶に
歩みし吾ぞと心より祝ひよろこばせ玉へかし。
第二五
一
皇大神の大前に鰭伏し祈る吾ねがひ
御心平にやすらかに諾なひたまへや瑞御魂。
二
恵の雨を吾胸に降らせたまひて魂を
充たせ活かせて皇神の御名の栄光を謳はせ玉へ。
三
綾に畏き御教を示し清めの道を宣べたまふ
伊都の言霊まつぶさに深くさとらせ玉へ瑞御魂。
四
憂きをなぐさめ病めるを癒やし身魂を清め許々多久の
罪のなはめを解き捨てたまへ。
五
瑞霊を知るものひたすら頼め神は近づき玉ふべし
至仁至愛の瑞御霊かならず見捨てたまふまじ。
第二六
一
斯世に形あるものも形の見えぬ霊の世も
統守ります大御神よ天津神国に住む民の
いや永久の歌の音に声を合せてほめたたへ
いとも尊く美はしき神の御門に進み得む。
二
島の八十島八十の国青人草は言ふも更なり
山河海野草も樹も禽獣虫魚に至るまで
皇大神の御前に声なき歌をうたひつつ
尊き御名をあがめまつり浄めの御教を賞めたたへ
寄りて仕ふる神の御代。
三
この世に在りとしあるものは元津御祖の御恵を
歓びうたひ仕へまつれば人の子と生出ましし瑞御魂
浄めの瑞霊と吾等は称へましよしや言霊歌の調べ
低くかよわくありとても。
第二七
一
万有のものの主と坐す国常立の大御神が
稜威充たせる教祖の宮は吾等の罪を清めむと
天の八重雲掻別けて綾の聖地のエルサレム
竜の館に天降りましぬ仰ぎ敬へ教祖の徳を。
二
清めの主の瑞御魂慕ひて聖地に登り行く
家族親族は云ふも更親しき友垣世の人の
悩みを浄むるそのためにシオンの道行く楽しさよ。
三
元津御祖の大神の永遠に住みます綾の聖地に
心清けく遊ぶ一日は百千万の日数に勝り
いとも楽しく思ふかな。
四
皇大神はわが日なり瑞の御霊は月の神
サタンを防ぐ盾となり力となりて守ります
恵と栄光に充てる神。
五
万の神人の主なる神に赤き心を捧げつつ
祈る誠のピュリタンは世にも勝れて幸深し。
第二八
一
何国の果も民草の寄りて仕ふる折々を
瑞の御霊は倶にありて厚きめぐみを垂れ玉ふ。
二
飛騨の工匠の造りたる形の宮に住みまさで
心やさしく温順に身を謙だる人々の
清き御魂に住みたまふ。
三
瑞の御魂の仁愛神清き生命の歓喜を
吾等の魂に充たしめて貴の御名をばいと高く
各も各もにほめたたへ仰ぎ敬はしめ玉へ。
四
朝な夕なに御前に祈る善言美詞に力をあたへ
清き望みをかためさせ玉ひ神の坐します楽しき国を
一日も早く来らせ玉へ。
第二九
一
瑞の御霊の御栄光と深き恵を言葉の限り
心きよめて楽しげに朝な夕なに称へま欲しき。
二
厳の御魂よ瑞御魂仁愛の岐美よ雲井の上に
秀でて高き宇豆の御名を拡むる吾身を朝夕に
生かさせ玉へ元津御祖。
三
諸の悲しみ歎きを除き罪の恐れを去りたまふ
瑞の御魂の御名をば称へ仕へまつるぞ楽しけれ。
四
瑞の御魂の命の神は罪の牢獄を打砕き
手足の爪や髭を抜き血をもて償ひ生かさせ玉ふ。
五
亡び行くなる身魂を永遠に蘇生らせて楽しみと
栄光に充てる希望の綱を与へ玉ふなる仁愛の神の
清き御名をば称へ奉らむ。
第三〇
一
神に仕ふる信徒たちよ汝が心の門の戸はやく
神のまにまに開けよひらけよろこび勇みて吾たましひは
瑞の御魂の主を待ちのぞむ。
二
愛善と栄光と平和に充てる瑞の宮居の美はしさ
御前に出でて伏し拝む吾身は実にも慕はしきかな。
三
吾等を守る尊き父よ罪を償ふ仁愛の母よ
珍の御前に謹み出でぬ母もまた下りて吾魂を
伊都の宮居と定めさせ玉へ。
四
瑞の御魂よ神代の基を語らせたまへ畏み聴かむ
生命の泉は母より流れこころの苦痛は瑞御魂
母の御声に癒やされむ。
第三一
一
教の友よいざや進めいさみて進め宝座の御前
言霊調べいやたかく天津御神を嬉しみて
清き御名をば称へまつらむ
(折返)
霊山会場のエルサレム楽しき都へ進み行く。
二
罪に穢れし人草は兎にも角にもあれやあれ
天津御神の世継王山のふもとに集る神の子は
歌はで在るべき溢れ出づる限りも知らぬよろこびを。
三
天津御神の永遠に鎮まり坐す神国へ
旅立ち進む道芝はいとも安けく平けく
薫り床しき望の花は所曼陀羅咲き充ちて
生命の木の果いとしげし。
四
黄金の御門うち仰ぎながむる空に天使
玉の緒琴を奏でつつ遊べる姿の崇高さよ
限りも知らぬ幸福の泉は清く湧き充ちて
溢れ流るる尊さよ。
五
瑞と厳との教の道を踏みて進まむ仁愛の園に
奇しき妙なる栄光に充てる高天原の天国の
神の宝座の御前に勇みて進め躍りて昇れ。
第三二
一
神の御前に教の御子が謹みかしこみ称言
仕へまつるを聞召せ平安を祝ふ神の声
われ等に掛けさせ玉へかし。
二
瑞の御魂の尊き御名を称へまつりし吾言霊や
心を清めさせたまひ神の御国の故郷の
家路にかへる道の辺を守りて平安と幸福を
腕もたわわに与へませ。
三
朝夕べに教の御子に仇なす仇を言向やはし
暗きを明きに照り返し栄光と平安を垂れ玉へ。
四
魔神の猛る現世にありて日夜に道のため
戦ふ力を今われに下させ玉ひ復命
申し上げたる暁はいや永遠に平安をば
わが身の上に与へ玉へ。
第三三
一
伊都の大神美都の神深き恵を吾等に注ぎ
よろこびに充ちて生き返り仁愛の神のはたらきを
広く正しく為さしめ玉へ。
二
神の御手もて斯世の中に植ゑし言葉を御魂の畑に
栄え実らせ結びたる清き果実を天津国の
厳の御倉にいと高く蓄へおかせ玉へかし
三
瑞の御魂の浄めの御手に召されて進む吾精霊は
よろこび勇みて天津国御殿に昇り安らかに
常磐の春を楽しみつ神の誠の御力を
心の限り称へしめ玉へ。
(大正一二・五・一旧三・一六加藤明子録)
No.: 2791