| 番号 (No.) |
書籍 | 巻 | 章 | 内容 |
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21 (224) |
ひふみ神示 | 7_日の出の巻 | 第11帖 | 江戸に道場作れよ、先づ一二三唱へさせよ、神示読みて聞かせよ、鎮魂せよ、鎮神せよ、十回で一通り会得る様にせよ、神祀りて其の前でせよ、神がさすのであるからどしどしと運ぶぞ。誠の益人作るのぞ、此んな事申さんでもやらねばならぬ事ざぞ、神は一人でも多く救ひ度さに夜も昼も総活動してゐる事会得るであろがな、神かかれる人早う作るのぞ、身魂せんだくするぞ、神かかりと申しても狐憑きや天狗憑きや行者の様な神馮りでないぞ、誠の神憑りであるぞ、役員早う取りかかり呉れよ。十二月十一日、一二 |
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22 (228) |
ひふみ神示 | 7_日の出の巻 | 第15帖 | 十柱の神様奥山に祀りて呉れよ、九柱でよいぞ、何れの神々様も世の元からの肉体持たれた生き通しの神様であるぞ、この方合はして十柱となるのざぞ。御神体の石集めさしてあろがな、篤く祀りて、辛酉の日にお祭りして呉れよ。病あるかないか、災難来るか来ないかは、手届くか届かないかで分ると申してあろがな。届くとは注ぐ事ぞ、 手首と 息と 腹の息と 首の息と 頭の息と 足の息と 胸の息と 臍の息と 脊首の息と 手の息と 八所十所の息合ってゐれば病無いのざぞ、災難見ないのざから、毎朝神拝みてから克く合はしてみよ、合ってゐたら其日には災難無いのざぞ、殊に臍の息一番大切ざぞ、若しも息合ってゐない時には一二三唱へよ、唱へ唱へて息合ふ迄祷れよ、何んな難儀も災難も無くしてやるぞ、此の方意富加牟豆美 神であるぞ。神の息と合はされると災難、病無くなるのざぞ、大難小難にしてやるぞ、生命助けてやるぞ、此の事は此の方信ずる人でないと誤るから知らすではないぞ、手二本足二本いれて十柱ぞ、手足一本として八柱ぞ、此の事早う皆に知らしてどしどしと安心して働く様にしてやれよ。飛行機の災難も地震罪穢の禍も、大きい災難ある時には息乱れるのざぞ、一二三祝詞と祓え祝詞と神の息吹と息と一つになりておれば災難逃れるのぞ、信ずる者ばかりに知らしてやりて呉れよ。十二月十八日、ひつ九か三。 |
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23 (231) |
ひふみ神示 | 7_日の出の巻 | 第18帖 | 富士の御用は奥山に祀り呉れよ、カイの御用も続け呉れよ、江戸一の宮作りて呉れよ、道場も同じぞ、 |
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24 (232) |
ひふみ神示 | 7_日の出の巻 | 第19帖 | 海には神の石鎮め祀り呉れよ、山には神の石立てて樹植えて呉れよ、石は神の印つけて祀る処に置いてあるぞ、祀り結構ぞ、富士奥山には十柱の石あるぞ、十柱祀りて呉れよ、祀る処に行けば分る様にしてあるぞ。十二月二十二日、ひつ九のか三。 |
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25 (259) |
ひふみ神示 | 9_キの巻 | 第2帖 | 神示読めば何も彼も判る様になりてゐること分らぬか、おはりの御用御苦労であったぞ、奥の奥のこと仕組通りになりてゐる、臣民心配するでないぞ、一の宮は桜咲く所へつくれよ、わかりたか、天之日津久 神奉賛会でよいぞ、オホカムツミの神と申しても祀り呉れよ、祭典、国民服の左の胸に八たれのシデ二本つけてキヌのシデつけて当分奉仕してよいぞ。道場は一の宮と一つ所でよいぞ、イイヨリの御用タニハの御用御苦労であったぞ。皆の者愈々ざぞ、今から弱音では何も出来んぞ、春マケ、夏マケ、秋マケ、冬マケ、ハルマゲドンと申してあろが、愈々ざぞ、褌しめよ、グレンざぞ。二月二十六日、ひつぐの神。 |
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26 (308) |
ひふみ神示 | 11_松の巻 | 第17帖 | 釈迦祀れ。キリスト祀れ。マホメット祀れ。カイの奥山は五千の山に祀り呉れよ。七月の十と二日に天晴れ祀りて呉れよ。愈々富士晴れるぞ。今の人民よいと思ってゐる事、間違ひだらけざぞ。此処までよくも曇りなされたな。二の山三の山四の山に祀り呉れよ。まだまだ祀る神様あるぞ。七月二日、あめのひつぐのかみ。 |
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27 (320) |
ひふみ神示 | 11_松の巻 | 第29帖 |
豊受の大神様お山の富士に祀り、箸供へてお下げした箸、皆に分けやれよ。饌に難儀せん様 守り下さるぞ。仕組少し早よなったから、かねてみしてあった事八月八日から始め呉れよ。火と水に気付けよ。おろがめよ。キの御用大切ぞ。ケの御用大切ぞ。クの御用大切ぞ。神は気引いた上にも気引くから、とことんためすから、そのつもりで、お蔭落さん様にせよ。二十五柱役員ぞ。慢心すればかへ身魂使ふぞ。この巻松の巻。七月十九日、あめのひつぐのかみ。 |
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28 (345) |
ひふみ神示 | 13_雨の巻 | 第11帖 | 日の出の神様お出ましぞ、日の出はイであるぞ、イの出であるぞ、キの出であるぞ、判りたか。めんめめんめに心改めよと申してあろがな、人民と云ふ者は人に云はれては腹の立つ事あるものぢゃ、腹立つと邪気起るからめんめめんめに改めよと、くどう申すのぢゃぞ、智や学ではどうにもならんと云ふ事よく判りておりながら、未だ智や学でやる積り、神の国の事する積りでゐるのか。判らんと申して余りでないか、何事も判った臣民口に出さずに肚に鎮めておけよ、言ふてよい時は肚の中から人民びっくりする声で申すのざ、神が申さすから心配ないぞ、それまでは気も出すなよ。二十二日の夜に実地が見せてあろうがな、一所だけ清いけがれん所残しておかな足場なく、こうなってはならんぞ、カタ出さねばならんぞ、神国、神の子は元の神の生神が守ってゐるから、愈々となりたら一寸の火水でうでくり返してやる仕組ざぞ、末代の止めの建替であるから、よう腰抜かさん様見て御座れ、長くかかりては一もとらず二もとらさず、国は潰れ、道は滅びてしもうから早う早うと気もない時から気つけてゐるのぢゃが、神の申すこと聞く臣民人民まだまだぞ。此の道難しい道でないからその儘に説いて聞かしてやれよ、難し説くと判らん様になるのぞ。平とう説いてやれよ、難しいのは理屈入るのざぞ、難しい事も臣民にはあるなれど理屈となるなよ、理屈悪ざぞ。霊術も言霊もよいなれど程々に、三分位でよいぞ、中行かな行かれんのざぞ、銭儲けて口さへすごして行けばよい様に今の臣民まだ思ってゐるが、それは四つ足の四つの悪の守護である位判りておろがな。悪とは他を退ける事であるぞ、まつりまつりとくどう申してあること未だ判らんのか、今外国よいと申してゐる臣民は外国へ行っても嫌はれるぞ、外国にも住むところ無くなるぞ、外国も日本もないのざぞ、外国とは我よしの国の事ぞ、神国は大丈夫ざが、外国や日本の国大丈夫とは申されんぞ、と事分けて申してあろがな、日月の集団作り、境界作ってもならんが |
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29 (422) |
ひふみ神示 | 19_まつりの巻 | 第18帖 | 何の身魂も我の強い身魂ばかり、よく集まったものぢゃと思ふであろが、その我の強い者がお互に我を折りて、解け合って物事成就するのぢゃぞ。旧九月八日迄にすっくりとまつりかへてくれよ。
真中に
御三体の大神様、
天之日月の大神々様、
地の日月の大神々様、
雨の神様、
風の神様、
岩の神様、
荒の神様、
地震の神様、弥栄祀り結構ぞ、
其の左に
仏の神様、
基の神様、
マホメットの神様、
世の元からの生神様、
百々の神様、
産土様、よきにまつり結構致し呉れよ、
その右に
地の日月の神々様、
霊の諸々の神様厚く祀り呉れよ。
八月二十九日、一二 |
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30 (429) |
ひふみ神示 | 20_梅の巻 | 第2帖 | 代へ身魂いくらでもつくりあるぞ、心して取違ひせん様に神の心早う汲みとれよ、九の方の仕組人民には判らんから、どうなることかと役員も心配なさるなれど、仕上げりうりう見て御座れ、めったに間違ひないのぢゃぞ、うまい口にのるでないぞ、うまい口を今に持って来るが、うまい口には誠ないから、この方三千世界の御道は誠よりないと申してあろが、真実のマコトは神示読まねば判らんのぢゃぞ。ひつぐの民の家には御神名か御神石か御神体として代表の大神様として、天の日月の大神様地の日月の大神様と称へ斎き祀り結構致し呉れよ、一の宮、二の宮等の祀り天明に知らしてあるぞ。道院殿老祖様は中の宮に、他は道院の神々様として次の宮に結構祀りてよいぞ、いづれも弥栄々々ぞ。九月二十八日、ひつ九の神。 |
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31 (446) |
ひふみ神示 | 20_梅の巻 | 第19帖 | 四十九、天明神示書かす御役ぞ。一二三となる日近づいたぞ、節分迄に皆の守護神同じ宮に祀りくれよ、まつりまつりてまつり合せ、和合して物事成就するのぞ。まつる心なき者誠ないぞ、マコト判らんぞ。靖国のミタマもそれ迄に奥山に祀りくれよ、まつり替へてやりてくれよ。世界の神々様、守護神様、人民のみたま、祀りくれよ、まつり結構ぞ。節分からの誓言変へさすぞ、
大神様には
御三体の大神様
御三体の大神様
と七回くり返せよ、それでよいぞ、
神々様には
弥栄ましませ
と五回くり返せよ、
霊の宮には
弥栄ましませ
と三回繰り返せよ、それでよいぞ、
弥栄ざぞ。十二月四日、ひつ九の |
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32 (452) |
ひふみ神示 | 20_梅の巻 | 第25帖 | 神のそばに引き寄せても、実地に見せても、我が強いから中々に改心致さん臣民ばかり、少しは神の心察して見るがよいぞ。気の毒出来るから、少しは神の身にもなってみるものぢゃ、此の儘では気の毒なことになるから、早う守護神、節分迄に早う祀りくれよ、何事もキリキリキリと云ふ事あるぞ。世治めるは九の花咲耶姫様なり。十二月十四日、一二 |
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33 (469) |
ひふみ神示 | 21_空の巻 | 第14帖 | 御光の輝く御代となりにけり、嬉し嬉しの言答-一八十-明けたり。あなさやけ、三千年の夜は明けて、人、神、となる秋は来にけり。日月-一二-大神、 キリスト大神、 シャカ大神、 マホメット大神、 黒住大神、 天理大神、 金光大神、 大本大神、 老子大神、 孔子大神、 総て十柱の大神は、光の大神として斎き祀り結構致しくれよ、二二晴れるぞ、一八十開けるぞ。御神名書かすぞ、ひかり教会のりとは、 ひかりの大神、弥栄ましませ弥栄ましませ、 ひかりの大神守り給へ、幸へ給へと、申せよ。弥栄弥栄。四月五日、ひつくのかみ。 |
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34 (470) |
ひふみ神示 | 22_青葉の巻 | 第1帖 | 音秘会には別に神祀らいでもよいぞ、光の大神様斎き祀り結構いたしくれよ、皆に音秘様の分霊さずけとらすぞ。お守り、さずけとらすぞ、光の大神様の信者には御神名さずけとらせよ、役員には御神石まつりくれよ、光の大神様の日々の御給仕には十のカワラケにて供へまつれよ。役員七つに分けよ、大道師、権大道師、中道師、権中道師、小道師、権小道師、参道の七段階ぞ、中道師から上は神人共ざぞ。世界の民の会は三千世界に拝み合ふのざぞ、何事も神まつり第一ざと申してあろがな。大き器持ちて御座れよ、小さい心では見当とれんことになるぞ。慢心取違いポキンぞ。ミタマ何時でも変るのざぞ、次々に偉い人出て来るから神示よく読んでグングン行って進めよ、行ふ所神現はれるぞ、光の道弥栄ぞ、なせばなるのざぞ、人民どんどん行はなならんのざぞ、この神示から、ひかり教会から世に出せよ、この巻ア火ハの巻、前の巻は三 |
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35 (472) |
ひふみ神示 | 22_青葉の巻 | 第3帖 | ひかり教の教旨書き知らすぞ、
人民その時、所に通用する様にして説いて知らせよ。
教旨
天地不二、神人合一。天は地なり、地は天なり、不二なり、アメツチなり、神は人なり、人は神なり、一体なり、神人なり。神、幽、現、を通じ、過、現、未、を一貫して神と人との大和合、霊界と現界との大和合をなし、現、幽、神、一体大和楽の光の国実現を以って教旨とせよ。
次に信者の実践のこと書き知らすぞ。三大実践主義
弥栄実践
祓実践
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36 (488) |
ひふみ神示 | 22_青葉の巻 | 第19帖 | 此の度の岩戸開きに御用に立つ身魂ばかり選り抜きて集めて行さして御用に使ふのであるから、他の教会とは天地の違ひであるぞ、今度は人民の心の底まであらためて一々始末せねばならんなり、誰によらん、今迄の様なゼイタクやめて下されよ。せねばする様せなならんなり、世界のハラワタ腐り切って居るのであるから愈々を致さねばならんなり、愈々をすれば人民愈々となるから、神がくどう気つけてゐるのざぞ。此処へは善と悪とどんな身魂も引寄せてコネ廻し練り直す所であるから、チットモ気緩しならん所であるぞ。ここの仕組は天の仕組と地の仕組と、カミとなりホトケとなり結び |
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37 (1040) |
霊界物語 | 01_子_霊界探検/玉の争奪戦 | 43 丹頂の鶴 | 第四三章丹頂の鶴〔四三〕 鶴若は、黄金水の精なる赤色の玉を得てより、信念ますます鞏固となり、ひそかに、シオン山に登りて多年の修業をなし、ある時はシオンの滝に飛び込み、ある時はシオンの谷川に禊身をなし、つひには、神通力を自由自在に発揮し得るやうになつた。鶴若はその名のごとく、鶴と変じて空中を翺翔し、天地間を上下して、神界の天使とならむと、一意専念に苦しき修行をつづけてゐた。 ここに竹熊一派の悪神は、鶴若の神通力を奪ひ、地上に落下せしめむとして苦心してゐた。鶴若は空中を一瀉千里の勢をもつて、諸方を翺けめぐつた。ときに前方にあたつて紫雲棚びく高山が目についた。山頂は雲の上に白く浮出てゐる。鶴若は、その山に引きつけらるる心地していつの間にか、山上に翺けりついた。折しも、山腹の紫雲の中より四方を照らす鮮光あらはれ、光はおひおひ山頂を目がけて立騰つていつた。そして、それが一個の紅色の玉となつた。このとき鶴若は、鶴の姿を変じて、荘厳なる神人と化してゐたのである。その玉は、見るみる左右にわかれて、中より天女が現はれてきた。鶴若はこの天女の美貌に見惚れてゐると、天女はまた鶴若を見て秋波を送り、無言のまま鶴若の側に立寄つてきた。この高山はアルタイ山で、この天女は名を鶴姫といふ。鶴若、鶴姫はここに夫婦の約を結んだ。これと同時に鶴若はたちまち通力を失ひ、空中飛行の術が利かなくなつた。 山の中腹には巨大な岩窟がある。ふたりはこの岩窟を棲所とし、遠近の山々の者を集めて、ここを中心として一つの国を立てた。さうして、広き岩窟の奥には赤玉を安置し、これを無二の神宝と崇め祀つた。ふたりはたがひに相親しみ、相愛し、永き年月をアルタイ山に送つてゐた。 然るにふたりの若き姿は年とともにおひおひ痩せ衰へ、頭には白髪が生えだし、何となく淋しさを感じてきた。ふたりは後継者たる子の生れ出でむことを希求するやうになつた。 ここに竹熊の部下、鶴析姫は、うるはしき天使の姿に変じてアルタイ山の山頂にのぼり、雷鳴を発し大雨を降らしめた。雨は滝の如くにふりしきり、たちまち山の一角を崩壊し、濁水は流れて岩窟の前に溢れいで、少時にして、その雨も歇み、岩窟の前には、一つの柔かき麗しき鮮花色の玉が残されてゐた。鶴若は手にとりてこれを眺むるに、あたかも搗きたての餅のやうな柔かさである。鶴姫はこれを見て、にはかにこの玉を食ひたくなり、鶴若の手より之を奪らむとして、つひに両方よりその玉を引き千切つてしまつた。この引き千切られた玉は、自然にふたりの口に入り腹中に納まつてしまつた。それよりふたりは情欲をさとることになり、鶴姫はつひに妊娠し、月満ちて玉のごとき女子が生れた。これを鶴子姫と名付けた。 二人は鶴子姫を生んで、寵愛斜ならず、這へば立て、立てば歩めの親心、鶴子姫の泣くにつけ、笑ふにつけても心を動かし、子のためには一切を犠牲にしても悔いないといふ態度であつた。鶴子姫は、両親の愛育によりて、追々成長し、言語を発するやうになつて、初めて「ターター」と啼きだした。両親はその啼声が気にかかり「ターター」とは、如何なる意味かと非常に苦心したが、到底その意味はわからなかつた。鶴子姫は、今度は「マーマー」と啼きだした。何の意味か、これも判らなかつた。しばらくすると鶴子姫は「タマ、タマ」と啼きだした。これを聞いて両親は、種々の鳥類の卵を従臣に命じて集めさせたが、鶴子姫はしきりに首を左右に振り、卵を吸ふことを嫌つた。両親は昼夜膝を交へて、その鶴子姫のいふ「タマ」とは、如何なる意味かと首を傾け色々と考へたが、どうしてもわからなかつた。時に両親は万の従臣を集め、赤玉の祀りある玉の宮の祭典をおこなひ、鶴子姫の無事成長せむことを祈つた。その時鶴子姫は、鶴姫に抱かれて祭場に列した。ここに鶴子姫は、はじめて笑顔をつくり「赤玉、々々」といつて喜んだ。両親は目の中へはいつても、痛くは思はぬ愛児の鶴子姫の笑顔に、満腔の喜びをおぼえ、鶴子姫の要求なれば、自分の生命を捨てても惜くはないとまで愛してゐたのである。祭典は無事にすみ、ふたりは広大なる岩窟の居間に帰つた。万の従臣は直会の酒に酔ひ、万歳を連呼し、各自の住所に帰つた。あとに親子三名は奥の一室に入り、やすやすと寝についた。夜半にいたり、鶴子姫はにはかに「タマ、タマ」と啼きだした。鶴姫は之を聞いて始めて其の意をさとり、鶴子姫が「タマ、タマ」といふのは、かの玉を要求してゐるに違ひなしと思ひ浮かべ、その旨を鶴若に話しかけた。鶴若はにはかに床上に起き上り、腕を組み、思案にくれて、一言も発せず伏向いてゐた。鶴子姫の啼き声はますます激しくなり、両親の胸を引き裂かむばかりに聞えた。両親はゐたたまらず、夜中をも顧みず、鶴若は起つて玉の宮に入り、御神体の赤玉を捧持し、恭しく居間の机上に据ゑた。すると鶴子姫の啼き声は頓にやんで笑ひ声と変じ、その玉に手を触れ、玉の周囲を嬉々として飛びまはつた。両親はそのまま玉を床上に据ゑ、鶴子姫の機嫌とりの玩具とした。 鶴子姫はかくてだんだんと成長したが、ある日たちまち其の姿を黒竜と変じ、その玉をとるや否や、黒雲を捲きおこし雷雨をよび、大音響とともに、父母を捨て、西方の空高く姿を隠してしまつた。後に残りしふたりは驚き呆れ、かつ玉と愛児の行方を眺めて長嘆止まなかつた。ふたりは鶴子姫が邪神の霊の変化なりしことを悟りて、姫の身については断念せるものの、断念め切れぬのはかの赤玉である。かつて竹熊らの侮辱圧迫にたへ、生命にかへて守護したる、かの宝玉を敵に奪はれては、大八洲彦命にたいして一言の申訳なしと、天地にむかつて号泣し、その一念凝つて、頭上に赤玉の痕をとどむるにいたつた。これを丹頂の鶴といふのである。焼野の雉子、夜の鶴、児を愛すること鶴に優るものなきも、これが縁由である。 (大正一〇・一〇・二五旧九・二五谷口正治録) |
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38 (1053) |
霊界物語 | 02_丑_常世姫の陰謀/シオン山攻防戦 | 01 攻防両軍の配置 | 第一章攻防両軍の配置〔五一〕 竜宮城の防備は勇猛なる諸神司の守護のため難攻不落の堅城となり、したがつて黄金橋もやや安心することができるやうになつた。しかし敵軍は竜宮城および地の高天原を脅かすには、まづシオン山に根拠を構へるの有利なることを覚つた。さうして敵軍の部将は棒振彦、高虎姫、武熊別、駒山彦、荒熊彦などである。シオン山は今日の地理上よりみれば、きはめて小さき山であるが、神界にては非常に高く秀でたる神嶺であつて、神々の世界経綸の御神業の主要地点である。それゆゑこのシオン山を一時にても早く占領した神が勝利を得るのである。 棒振彦、高虎姫はその消息を知り、神軍を悩ませ、会稽の恥を雪がむとして軍備を整へつつあつた。その消息を窺ひ知つた斎代彦は看過しがたき事件となし、ひそかに天使大八洲彦命に報告した。天使は時をうつさず真鉄彦、谷川彦、谷山彦、宮比彦、康代彦、真言彦、奥山彦、磐樟彦、広足彦、神座彦、香川彦、花照彦、大足彦、道貫彦、吾妻別、花森彦の十六神将をしておのおの神軍を督し、シオン山に逸早く出陣せしめられた。十六神将はただちに神軍を率ゐシオン山の要所々々を固め、ここにいよいよ難攻不落の陣地を獲得し、なほも十分の注意を怠らなかつた。天使大八洲彦命は真鉄彦をして北方の上り口に、吾妻別をして東方の上り口に、磐樟彦をして西方の上り口に、大足彦をして南方の上り口に、各自神軍を率ゐて陣取らしめ、固く敵軍の襲来に備へられた。山頂の中央なる顕国の御玉の出現せし聖跡には、荘厳無比の神宮を建設し天神地祇を祀り、宮比彦をしてこれに奉仕せしめられた。このとき棒振彦、高虎姫、武熊別の邪神の三将は、盤古大神塩長彦を奉じてシオン山を乗取らむと欲し、高虎姫は南方より、棒振彦は東方より、武熊別は西方より攻めかけた。さうして北方は路嶮悪にして進むことができぬ。やむをえず敵の魔軍は三方より一斉に攻め寄せた。 シオン山は前述のごとく大八洲彦命の率ゐる忠勇無比の十六神将によつて堅く守らるることになつた。しかし稚桜姫命は深く慮るところあつて、かの神玉の精霊を秘めおかれるシナイ山を魔軍に占領されなば、千仭の功を一簣に欠くのおそれありとし、ここに八島別を主将とし、八島彦、八島姫、小車彦、小車姫、元照彦、梅若彦、玉栄姫、神山彦の八神将を副へてこれを守護せしめられた。 シオン山およびシナイ山の彼我の勝敗は、神界経綸上に一大影響を及ぼすべき重要なる地点である。ゆゑに、敵も味方も千変万化の秘術をつくして戦ふた。この両山の戦闘開始に先だち、塩長彦を奉ずる魔軍が必死となりて画策したる、その行動の千変万化の経緯を略述することにいたします。 (大正一〇・一〇・二六旧九・二六谷口正治録) |
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霊界物語 | 03_寅_十二の国魂/大道別/天使長の更迭 | 20 晴天白日 | 第二〇章晴天白日〔一二〇〕 青雲山上の黄金の宮は竣工を告げ、いよいよ国魂として、黄金の宝玉を鎮祭することとはなりぬ。神澄彦は玉守彦を招き、 『さきに保管を命じたる宝玉を持参せよ』 と命ずれば玉守彦は、預かりし玉を恭しく奉持してこれを奉り、荘厳なる儀式の下に国魂は祀られけり。ここに玉守彦は、黄金の宮の司となり、厳重に守護することとなりぬ。 玉守彦の侍女に良姫なるものあり。つねに玉守彦夫妻に忠実に仕へ、とくに玉守彦には信任もつとも深ければ玉守彦は、何事も良姫に相談するを常とせり。玉守姫は夫の良姫を深く信ずるを見て、嫉妬心をおこし、自暴自棄となりて、日夜飲酒にふけり、隣人を集め踊り狂ひ、ややもすれば酒気に乗じて、夫の秘密を口ばしるのみならず、玉守彦と良姫の間には汚き関係あるがごとく言ひふらしける。 玉守彦は、妻の日夜の放埒を見るに忍びず厳しく訓戒を加へたるに、玉守姫はたちまち眉を逆立て目を瞋らせ、顔色するどく、狂気のごとくなりて、玉守彦にむかひ、 『貴下は平素妾を疎んじ、侍女の良姫を寵愛し、妾に侮辱を与ふ。もはや堪忍袋の緒も切れたれば、妾はこれより八王神の御前に出で、夫の隠謀の次第を逐一訴へ奉らむ』 といふより早く家を飛びだし、八王神の御前に夫の罪を残らず奏聞したりける。奏聞の次第は、 『玉守彦は大切なる黄金の宝玉を預かりながら、この玉を吾物にせむと謀り、真の宝玉には黒く墨をぬり、別に同形の石の玉を作り、これに金鍍金をかけ、真の玉は宝珠山の奥深くこれを埋め、擬玉を差出して黄金の宮に祀り、後日時を得て真の宝玉を取りだし、玉の神力によりて青雲山の城塞を乗取り、八王、八頭の神を放逐し、おのれとつて代り八王神とならむと、不軌を謀りつつあり。夫ながらも実に恐ろしき悪逆無道の者なり。すみやかに捕へて獄に投じ、国の害を除かせたまへ』 と嫉妬の炎すさまじく、身をゆすりて泣きつ訴へにけり。ここに八王神神澄彦は、八頭神吾妻彦を招きて、玉守姫の訴への次第を物語り、ただちに玉守彦を召し捕へしめたり。 玉守彦は妻の玉守姫とともに、吾妻彦の前に呼び出され、きびしき訊問を受けたるが、玉守彦は、言葉さはやかにその無実を陳弁し、かつ、 『玉守姫は嫉妬ふかく、今は狂者となれり、かならず彼がごとき狂者の言を信じたまふなかれ。至誠は天に通ず。願はくば天地の大神も吾が赤誠を照覧あれ』 と天を拝し地を拝し、涕泣して訴へたり。このとき玉守姫は首を左右に振り吾妻彦にむかひ、 『玉守彦は大胆不敵の曲者なり。彼はたしかに国魂を宝珠山に埋め、この黄金の宮の国魂は擬玉を祀りをれり。その証拠は現在妻の妾とともに山中に匿しおきたり。何時にてもその所在をお知らせ申さむ』 とあわただしく苛ち気味に奏上するにぞ、玉守彦は言辞を荒らげて、妻にむかひ、 『女の姦ましき要らざる讒言、いまに天地の神罰はたちどころに到らむ、慎めよ』 と睨めつけたるに、玉守姫は躍気となり、 『夫は何を呆け顔に弁解するや。宝珠山の谷を渡るとき、川の中にて二匹の兎を生捕にし、また宝珠山の松の大木に大いなる鮭の生りをりたるを妾が見つけ、夫と共にこれをむしり帰りて、その夜兎と鮭を料理し、祝酒を飲みしことをよもや忘れたまふまじ。そのとき宝珠山に玉を埋めおきたるを忘れたるか』 と烈火のごとくなりて述べ立つる。玉守彦は吾妻彦にむかひ、 『ただ今お聞きおよびのとほり、妻の玉守姫は発狂し、取とめなきことを述べたて候。彼がごとき狂人の言は御採用なからむことを乞ひまつる』 と奏上せるに、吾妻彦は玉守姫の狂者たることを知り、ここに玉守彦の疑ひは全く晴れ、許されて家に帰りぬ。 八王大神常世彦は、黄金の宮の国魂を奪はむとし、部下の国足彦、醜熊、玉取彦に命じ、種々の奸策を授けたり。ある日のこと国足彦らは夜陰に乗じ、黄金の宮に入り国魂を首尾よく盗み、遠く常世の国へ逃げ帰りたり。八王神神澄彦は国魂を拝せむと諸神司をしたがへ神殿に進み入りしに、神前の堅牢なる錠前は捻切られ、肝腎の国魂は紛失しゐたりける。 『八王大神の部下国足彦、醜熊、玉取彦、玉を取つて常世の国に立帰る。藻脱の空の宮の神徳弥顕著ならむアハヽヽヽ』 と認めありぬ。八王神は顔色青ざめ、 『吾は貴重なる国魂の守護を命ぜられながら、今これを敵に奪取され、大神にたいして謝すべき辞なし。この玉なきときは八王の聖職を奪はれ、かつ重き罪に問はれむ。いかがはせむか』 と歎きたまふをりしも、玉守彦はすすみ出で、 『八王神よ、必ず神慮を悩ましたまふこと勿れ。我は宝玉の保護を命ぜられてより、今日あることを前知し、擬玉を作りて奉斎し、真正の国魂の宝玉は、宝珠山の奥深く楠樹の下に大切に埋め置きたり。直ちにこれを掘出して更めて鎮祭したまへ』 と誠を色に現はして奏上したり。神澄彦はおほいに喜び、ただちに玉守彦を先頭に、あまたの神司を遣はし、白木の輿を作りて宝玉を納め、青雲山に奉迎せしめ、ここにあらためて立派なる遷座式を挙行し、玉守彦は疑ひ解けて晴天白日となり、かつその注意周到なる行動を激賞され、重く用ゐらるることとなり、天下に盛名を馳せにけり。 (大正一〇・一一・一八旧一〇・一九河津雄録) (第一九章~第二〇章昭和一〇・一・一六於別府・亀の井旅館王仁校正) |
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霊界物語 | 03_寅_十二の国魂/大道別/天使長の更迭 | 22 神前の審判 | 第二二章神前の審判〔一二二〕 天山には黄色の玉を祀り、宮殿を造営してこれを鎮祭し、埴安の宮と名づけられたり。斎代彦を八王神とし、妻神斎代姫をして神業を輔佐せしめ、谷山彦を八頭神となし、谷山姫をして神政を輔助せしめられける。谷山姫は嫉妬猜疑の念ふかく、斎代姫の命令をきくことを非常に不快に感じゐたり。夫婦は、つねに犬猿のごとく、たがひに嫉視反目をつづけ、それがために天山城内の神政は、つねに紛擾絶えざりける。 ここに八王大神は、部下の邪神荒国彦を谷山彦の肉体に憑依せしめ、また荒国姫といふ邪神を谷山姫に憑依せしめたり。これより谷山彦夫妻の性行は俄然一変し、斎代彦夫妻をしりぞけ、みづから八王神たらむことを企てける。斯くのごとく悪心を起したるは全く憑霊の所為なり。ここに谷山彦は妻の使嗾により、埴安の宮司国代彦、国代姫の夫婦を手に入れ、国魂を盗ましめ、八王神の身に失策を招かしめ、その目的を達せむとし、種々の手段をめぐらしゐたりける。 しかるに宮司の国代彦は正義の神司なれば、容易にその心を動かすべからざるを悟り、妻の国代姫を甘言をもつて説得せむと計りぬ。国代姫は谷山彦夫妻に招かれけるが、谷山彦はいふ、 『汝の弁舌をもつて夫国代彦の心を動かし、国魂を盗み出さしめなば、吾はただちに八王神の位に上り、汝ら夫妻を八頭神の地位に据ゑむ』 と言葉たくみに説き立てたり。国代姫はその成功を危ぶみ、かつ天地の律法に背く由を述べ、これを謝絶せむとするとき、何心なく夫の国代彦はこの場に現はれ来りぬ。谷山彦は国代彦にむかひて前述の謀計を打明けたるに、国代彦は一も二もなく賛成の意を表しけり。国代姫は夫の言に驚き、涙とともにその悪行を止めむとて泣きて諫言したりけれども、国代彦は決心の色を面に現はし、今この場において谷山彦の意見に反対を表せむか、いかなる危害の身辺に及ばむも計り難しと、わざと空惚けていふ、 『我は天則違反の行為ならむと察すれども、諺にも勝てば善神、敗れば邪神といふことあり。吾が出世栄達の道を開かせたまふならば、よろこンで貴下の命を奉ぜむ』 と即答したりける。 谷山彦夫妻は大いに喜び、埴安の宮の祭典をおこなひ、これを潮に宮司国代彦をして玉を盗み出さしめむとしたりければ、国代彦は同形同色の偽玉を造り、深く懐に秘めて祭典に列し、みづから鍵を出して宮の扉を開き種々の供物を献じ、ひそかに偽玉を谷山彦に手渡ししたるに、谷山彦は素知らぬ顔を装ひ、これを懐中に秘しゐたりけり。祭典は無事に終了し、八王神斎代彦、斎代姫も列席し、直会の宴は盛ンに開かれ、八百万神司は神酒に酔ひ、歌をうたひ、踊り狂ふ。このとき国代彦はたちて歌をうたひ、しきりに踊りはじめけり。その歌は、 『時世時節は怖いもの深山を越えて谷越えて 常世の国の涯の涯黄が気でならぬ玉の守り。 時世時節は怖いもの谷は変じて山となり 山は代つて谷となる変れば変る世の中よ。 頭は今に尻尾となり尻尾は転げて谷底へ 落ちて苦しむ眼前何の用捨も荒国彦の 霊の憑りし谷と山どこの国代か知らねども 木々(黄々)の木魂に響くなり。埴安宮の玉欲しと 谷と山から攻めてくる谷と山から狙ひをる。 照る日の影は清くとも雲霧たつは山の谷 虎狼も隠れすむ気をつけ守る国世彦[※国代彦の誤記か?] 玉は日に夜に曇るなり。曇る玉こそ替玉よ』 といつて面白く踊り狂ふ。ここに八王神斎代彦はこの歌を聴き、谷山彦の謀叛を悟り、ただちに夫妻を捕へて厳しく詰問したり。谷山彦は答ふるに実をもつてせり。 ここに斎代彦は谷山彦夫妻の職を免じ、国代彦、国代姫をして八頭神の後を襲はしめむと宣言せり。この時謙譲の徳高き国代彦夫妻は、 『命の大命実に有りがたく、身にあまる光栄なれど、われはかかる聖職に任ぜらるるの資格なし。願はくば以前のごとく宮司たらしめられたし。谷山彦夫妻は思ふに元よりかかる悪事を企つるごとき邪神にはあらず。悪霊の憑依によつてかかる無道の行動に出でられしならむ。すみやかに神前にともなひゆきて厳粛なる審神を奉仕し、その上にて裁断あらむことを』 と涙を流し赤心面にあふれて奏上したりける。斎代彦は打ちうなづき、直ちに二人の審神を開始されけるに、たちまち二神は上下左右に身体震動し、邪神荒国彦は谷山彦の体内より、荒国姫は谷山姫の体内より、神威に畏れて脱出し、悪狐の正体を現はし、常世の国にむかつて雲を霞と逃げ去りにけり。 邪神の脱け出でたる後の谷山彦夫妻は、夢から醒めたるごとく前非を悔い、かつ邪神の謀計の恐ろしきを悟り、それより心をあらため、神々を篤く信じ、元の誠心に立ちかへりけり。斎代彦は今までの谷山彦夫妻の行動は、まつたく邪神憑依の結果となし、その罪を赦し、元のごとく八頭神の聖職に就かしめたりける。 (大正一〇・一一・一八旧一〇・一九土井靖都録) |