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書籍 内容
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(337)
ひふみ神示 13_雨の巻 第3帖 草木は身を動物虫けらに捧げるのが嬉しいのであるぞ。種は残して育ててやらねばならんのざぞ、草木の身が動物虫けらの御身となるのざぞ、出世するのざから嬉しいのざぞ、草木から動物虫けら生れると申してあろがな、人の身神に捧げるのざぞ、神の御身となること嬉しいであろがな、惟神のミミとはその事ぞ、神示よく読めば判るのざぞ、此の道は先に行く程広く豊かに光り輝き嬉し嬉しの誠の惟神の道で御座るぞ、神示よく読めよ、何んな事でも人に教へてやれる様に知らしてあるのざぞ、いろはに戻すぞ、一二三に返すぞ、一二三が元ぞ、天からミロク様みづの御守護遊ばすなり、日の大神様は火の御守護なさるなり、此の事魂までよくしみておらぬと御恩判らんのざぞ。悪も善に立ち返りて御用するのざぞ。善も悪もないのざぞと申してあろがな、の国真中に神国になると申してあろがな、日本も外国も神の目からは無いのざと申してあろうが、神の国あるのみざぞ、判りたか。改心すれば・の入れかへ致して其の場からよき方に廻してやるぞ、何事も我がしてゐるなら自由になるのであるぞ。我の自由にならんのはさせられてゐるからざぞ、此の位の事判らんで神の臣民と申されんぞ、国々所々に宮柱太敷キ立てよ、たかしれよ。此の先は神示に出した事もちいんと、我の考へでは何事も一切成就せんのざぞ、まだ我出して居る臣民ばかりであるぞ。従ふ所には従はなならんぞ、従へばその日から楽になって来るのざぞ、高い所から水流れる様にと申して知らしてあろがな。十月の十五日、ひつ九のかみ。
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(401)
ひふみ神示 18_光の巻 第5帖 病神がそこら一面にはびこって、すきさへあれば人民の肉体に飛び込んでしまう計画であるから、余程気付けて居りて下されよ。大臣は火と水と二人でよいぞ、ヤとワと申してあろが、ヤ、ワ、は火の中の水、水の中の火であるぞ、後はその手伝いぞ、手足ざぞ、役人自ら出来るぞ。ヤクはヤクであるぞ、今迄は神国と外国と分れてゐたが、愈々一つにまぜまぜに致してクルクルかき廻してねり直して世界一つにして自ら上下出来て、一つの王で治めるのぢゃぞ。人民はお土でこねて、神の息入れてつくったものであるから、もう、どうにも人間の力では出来ん様になったらお地に呼びかけよ、お地にまつろへよ、お地は親であるから親の懐に帰りて来いよ、嬉し嬉しの元のキよみがへるぞ、百姓から出直せよ。ミロク様とはマコトのアマテラススメラ太神様のことでござるぞ。六月十七日、ひつくの神。
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(444)
ひふみ神示 20_梅の巻 第17帖 今の人民少しは神示判って居らんと恥づかしい事出来て来るぞ、なさけない事出来てくるぞ、くやしさ目の前ぞ。次の世がミロクの世、天の御先祖様なり、地の世界は大国常立の大神様御先祖様なり、天の御先祖様此の世の始まりなり、お手伝いが弥栄のマコトの元の生神様なり、仕上げ見事成就致さすぞ、御安心致されよ。天も晴れるぞ、地も輝くぞ、天地一つとなってマコトの天となりなりマコトの地となりなり、三千世界一度に開く光の御代ぞ楽しけれ、あな爽け、あなすがすがし、あな面白や、いよいよ何も彼も引寄せるからその覚悟よいか、覚悟せよ、あな爽け、あなすがすがし、四十七と四十八と四十九ぢゃ。十二月四日、七つ九のかミしらす。
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(447)
ひふみ神示 20_梅の巻 第20帖 よくもまあ鼻高ばかりになったものぢゃなあ、四足と天狗ばかりぢゃ、まあまあやりたいだけやりて見なされ、神は何もかもみな調べぬいて仕組みてあるのぢゃから、性来だけの事しか出来んから、愈々となりて神にすがらなならんと云ふ事判りたら、今度こそはまこと神にすがれよ、今度神にすがること出来んなれば万劫末代浮ばれんぞ。したいことをやりて見て得心行く迄やりて見て改心早う結構ぞ。ミロクの世のやり方型出して下されよ、一人でも二人でもよいぞ、足場早うつくれと申してある事忘れたのか。尾振る犬を打つ人民あるまいがな、ついて来る人民殺す神はないぞ、ミロク様が月の大神様。十二月四日、一二
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(454)
ひふみ神示 20_梅の巻 第27帖 苦しむと曲るぞ、楽しむと伸びるぞ、此の方苦しむこと嫌ひぢゃ、苦を楽しみて下されよ。此の方に敵とう御力の神、いくらでも早う出て御座れ、敵とう神此の方の御用に使ふぞ、天晴れ御礼申すぞ。世界のどんな偉い人でも、此の方に頭下げて来ねば今度の岩戸開けんぞ、早う神示読んで神の心汲み取って、ミロクの世の礎早う固めくれよ。算盤のケタ違ふ算盤でいくらはじいても出来はせんぞ、素直にいたしてついて御座れ、見事光の岸につれて参って喜ばしてやるぞ。十二月十四日、ひつ九のかミ。
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(464)
ひふみ神示 21_空の巻 第9帖 ミロク世に出づには神の人民お手柄致さなならんぞ、お手柄結構々々、神の人民世界中に居るぞ。この中に早くから来てゐて何も知りませんとは云はれん時来るぞ、神示よく読んでゐて呉れよ。時来たら説き出せよ、潮満ちてゐるぞ、潮時誤るなよ。早う目覚めんと、別の御用に廻らなならんぞ、ウシトラコンジン様、何事も聞き下さるぞ、誠もってお願ひせよ、聞かん事は聞かんぞ、聞かれる事は聞いてやるぞ。神、仏、キリスト、ことごとく人民の世話もしてやるぞ。時節到来してゐるに未だ気付かんか、人民の物と云ふ物は何一つないのざぞ、未だ金や学で行けると思ふてゐるのか、愈々の蓋あいてゐるに未だ判らんか。奥山に参りて来ねば判らんことになって来るぞ。奥山、おく山ぞ、同じ奥山が、その時々により変って来るぞ、身魂磨けば磨いただけ光りできておかげあるぞ、この道理判るであろがな。三月三日、ひつ九のかミしるすぞ。
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(478)
ひふみ神示 22_青葉の巻 第9帖 苦労いたさねば誠分らんなり、人民と云ふ者は苦に弱いから、中々におかげのやり様ないぞよ、欲出すから、心曇るから、我よしになるから中々に改心出来んなり、六ヶ敷いぞよ。慾さっぱり捨てて下されよ、慾出ると判らなくなるぞ。大地の神の声誰も知るまいがな、だまって静かにまつりて清めて、育ててゐるのざぞ、何もかも大地にかへるのざぞ、親のふところに返るのざぞ。次々に不思議出て来るぞ、不思議なくなりたら神の国、ミロクの国となるのぢゃ。八月三日、ひつ九
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(486)
ひふみ神示 22_青葉の巻 第17帖 悪く云はれるとめぐり取って貰へるぞ、悪く云ふとめぐりつくるのぢゃ。今度の建替へは人間智恵の建替へとは大分違ふ大層ざぞ、見当とれんのざぞ、日の神ばかりでは世は持ちては行かれんなり、月の神ばかりでもならず、そこで月の神、日の神が御一体となりなされてミロク様となりなされるなり、日月の神と現はれなさるなり。みろく様が日月の大神様なり、日月の大神様がみろくの大神様なり、千の御先祖様九二の御先祖様と御一体となりなされて大日月の大神様と現はれなさるなり、旧九月八日からは大日月の大神様とおろがみまつれよ。八月五日、一二
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(686)
ひふみ神示 27_春の巻 第29帖 神から出るものは理にきまってゐるぞ。この平凡の理の道理が何故に判らんのぢゃ。得心出来んのぢゃ。それに従へばこそ向上、弥栄するのぢゃ。天狗ざから、慢心するから、理がなくなるから行き詰るのぢゃ。一応は世界一家のカタ出来るのぢゃ。が、それではならん。それを越えて、ねり直してマコトの一家となるのぢゃ。天が上で地が下で、中にあるのぢゃ。それがミロクの世ぢゃ。気長にやれと申してあろう。長い苦心なければよいもの出来ん。この世で出来終らねば、あの世までもちつづけても やりつづけてもよいのぢゃ。そなた達はあまりにも気が短いぞ。それではならんのう。マコトの生活は永遠性もってゐるぞ。これないものは宗道でないぞ。
10

(818)
ひふみ神示 32_碧玉之巻 第15帖 五六七のミロクの代から六六六のミロクの世となるぞ。六六六がマコトのミロクの世であるなれど、六六六では動きないぞ、六六六は天地人の大和の姿であるなれど、動きがないからそのままでは弥栄せんのぢゃ、666となり又六六六とならねばならんぞ、新しき世の姿、よく心得よ。
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(831)
ひふみ神示 33_星座の巻 第9帖 白と黒とを交ぜ合せると灰色となる常識はもう役にたたんぞ。白黒交ぜると鉛となり鉄となり銅となるぞ、更に銀となり黄金となるぞ、これがミロクの世のあり方ぞ、五と五では動きとれん。そなたの足許に、来るべき世界は既に芽生へてゐるでないか。
12

(917)
ひふみ神示 37_五葉之巻 第15帖 今に大き呼吸も出来んことになると知らせてあろうが、その時来たぞ、岩戸がひらけると言ふことは半分のところは天界となることぢゃ、天界の半分は地となることぢゃ、今の肉体、今の想念、今の宗教、今の科学のままでは岩戸はひらけんぞ、今の肉体のままでは、人民生きては行けんぞ、一度は仮死の状態にして魂も肉体も、半分のところは入れかえて、ミロクの世の人民としてよみがへらす仕組、心得なされよ、神様でさへ、この事判らん御方あるぞ、大地も転位、天も転位するぞ。
13

(922)
ひふみ神示 38_紫金之巻 第4帖 豊栄に栄り出でます大地-九二-の太神。 大掃除はげしくなると世界の人民皆、仮四の状態となるのぢゃ、掃除終ってから因縁のミタマのみを神がつまみあげて息吹きかへしてミロクの世の人民と致すのぢゃ、因縁のミタマにはのしるしがつけてあるぞ、仏教によるもののみ救はれると思ってはならんぞ、キリストによるもののみ救はれると思ってはならん、神道によるもののみ救はれると思ってはならん、アラーの神によるもののみ救はれるのでないぞ、その他諸々の神、それぞれの神によるもののみ救はれるのではないぞ、何も彼も皆救はれるのぢゃ、生かすことが救ふこととなる場合と、小呂すことが救ふことになる場合はあるなれど。
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(1042)
霊界物語 01_子_霊界探検/玉の争奪戦 45 黄玉の行衛 第四五章黄玉の行衛〔四五〕 時彦は黄金の玉を生命にかへても、神政成就の暁まで之を保護し奉らねばならぬと決心し、既に竜宮神の不覚不注意より九個の玉を竹熊に奪はれ、無念やるかたなく、せめてはこの玉をわれ一人になるとも保護せむとて竜宮城にいたり、言霊別命[※言霊彦命は第2巻から登場するので、ここにある言霊彦命は大八洲彦命または美山彦命(言霊彦命の旧名)の間違いか?]の許しをえて諸方を逍遥し、つひにヒマラヤ山に立て籠つた。そしてヒマラヤ山に巌窟を掘り、巌中深く之を秘め、その上に神殿を建て時節のいたるを待ちつつあつた。居ること数年たちまち山下におこる鬨の声、不審にたへず殿を立ちいで声するかたを眺むれば、豈計らむや、大八洲彦命は大足彦、玉照彦を両翼となし数多の天津神竜宮の神司と共に、デカタン高原にむかつて錦旗幾百ともなく風に靡かせ、種々の音楽を奏しつつ旗鼓堂々として進行中である。 時彦は山上より遠くこれを見渡せば、十二個の同型同色の神輿をあまたの徒歩の神司が担いで進みくるのである。時彦は直ちに天の鳥船を取出し、従臣をして地上に下り一行の動静を窺はしめた。従臣はその荘厳なる行列と大八洲彦命の盛装を見て肝を潰し、あはただしく鳥船に乗じてヒマラヤ山にその詳細を復命したのである。 時彦は大八洲彦命の一行と聞きて心も心ならず、吾は徒に深山にかくれて、ミロク神政の神業参加に後れたるかと大地を踏んで残念がり、ただちに天の鳥船に打乗りて地上に下り、大八洲彦命の一行の後に出でて恐るおそる扈従した。されども時彦は吾が身の神業に後れたるを恥ぢて、花々しく名乗も得せず、デカタン高原に着いたのである。 デカタン高原には荘厳なる殿堂が幾十とも限りなく建て列べられ、八百万の神司は喜々として神務に奉仕してゐる。四辺は得もいはれぬ香気をはなてる種々の花木に廻らされ、天人天女の歓び狂ふ有様は、実に天国、浄土、地の高天原の光景であつた。 大八洲彦命は中央の荘厳なる殿堂に立ち、八百万の神司らにむかつて宣して曰く、 『ミロクの世は未だ時期尚早なれども、国常立尊の天に嘆願されし結果、地上の神人を救ふため、末法の世を縮めて天の岩戸を開き、完全なる神代を現出せしめ、このデカタンの野を地の高天原と定めたまへり。されど悲しむべし、黄金水より出たる十二個の宝玉はもはや十一個まで悪神の手に占領されたるを、大神の神力によりてこれを敵より奪り還し、ここに十二の神輿を作りて、この地の高天原の治政の重要なる神器として、永遠に保存すべしとの神命なり。されど一個の黄色の玉の行衛は今に判明せず、この玉なきときは折角のミロクの世も再び瓦壊するの恐れあり、かの黄玉を携へたる竜宮城の従臣たりし時彦は、今いづこに在るや、彼が持てる一個の宝玉は、この十一個の玉に匹敵するものなり。もし時彦にして後れ馳せながらも、いづれよりか其の玉を持ちきたらば、神界の殊勲者として吾は之を天神に奏上し、わが地位を譲らむ』 と大声に呼ばはりたまうた。 このとき、時彦思へらく、「われ多年苦心惨憺して此の玉を保護す。しかるに今大八洲彦命の教示を聞き喜びに堪へず、この時こそ吾は花々しく名乗りを上げ、もつて神界の花と謳はれむ」と笑みを満面にたたへ、恐るおそる大八洲彦命の御前に出で九首三拝して、 『時彦ここに在り、黄色の玉を持参仕り候』 と言葉すずしく言上した。あまたの神司は、突如として名告り出たる時彦の様子を見て感に打たれたもののごとく、時彦は神司らの羨望の的となつた。 大八洲彦命は大いに喜び、かつ時彦を招き殿内深く入りたまうた。殿内には十二の同色同型の立派な神輿が奉安されてある。大八洲彦命は正中にある一個の神輿の扉を開き、 『十一個は各色の玉をもつて充たされあり、されど見らるる如くこの神輿は空虚なり。速やかに汝が玉を是に奉安し、ミロクの代のために尽されよ』 と厳命した。この時、時彦は歓天喜地身のおくところを知らず、ただちに玉を取出し神輿の中深くこれを納めた。そこでいよいよ十二の神輿に種々の供へ物を献じ、荘厳なる祭典がおこなはれた。ついで十二の神輿はデカタン国の麗しき原野を神司らによつて担ぎまはされた。実に賑しき得もいはれぬ爽快な祭典であつた。原野の中心に各自神輿を下し神司らの休憩を命じたまうた。 折から天の一方に妖雲おこり、たちまち雲中より種々の鮮光があらはれた。その光景はあたかも花火を数百千ともなく一度に観るやうな壮観であつた。神司らは、皆天の一方に心を惹かれて見つめてゐた。そのあひだに大八洲彦命、大足彦は神輿の位置を変更しておいた。いづれの神輿も同型同色のものである。 にはかに天の一方より黒雲おこり雨は地上に滝のごとく降そそいだ。あまたの神司は狂気のごとく神輿の中より各自に黄色の玉を取りだし四方に解散した。時彦は驚いて吾が奉れる玉を保護すべく神輿に近づき、その玉を懐中に入れむとした。いづれの者も四方八方に四散して、宮殿はいつしか荒涼たる原野に化してゐた。 時彦は夢に夢見る心地してその玉を取りだし点検した。こはそも如何に、容積において光沢において、少しも変化はない。されど重量のはなはだ軽きを訝かり、混雑に紛れて吾が玉を取換られしやと歯がみをなして口惜しがつた。 このとき空中に声あり、 『大馬鹿者!』 と叫ぶ。今まで、大八洲彦命と見えしは武熊別の変身であり、大足彦以下の正神と見えしは彼が部下の邪神であつた。アゝいかに信仰厚く、節を守るとも、時彦のごとく少しにても野心を抱く時は、ただちに邪神のために誑らかされ、呑臍の悔を遺すことあり。注意すべきは、執着心と功名心である。 花と見て来たであらうか火取虫 (大正一〇・一〇・二五旧九・二五桜井重雄録)
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(1096)
霊界物語 02_丑_常世姫の陰謀/シオン山攻防戦 44 魔風恋風 第四四章魔風恋風〔九四〕 言霊別命は思はざる濡衣を着せられ、如何にもしてこの疑を晴らし、身の潔白を示さむと焦慮し、かつ常世姫を悔い改めしめむとした。されど狐独の身となりし命はいかんとも策の施すべき道がなかつた。そこでいよいよ意を決し、万寿山に落ち延びた。 言霊別命の境遇に同情したる数多の神司は、命の後をおふて万寿山に馳集まつた。 重なる神将は、吾妻別、鷹松別、河原林、玉照彦、有国彦、森鷹彦らの諸神将であつた。勇猛なる神軍は期せずして日に月に集まりきたつた。このこと常世姫の耳に雷のごとく響いてきた。常世姫はおほいに驚き、八王大神常世彦をして万寿山を攻撃せしめむとした。時しも竜宮城は常世姫のために陥落し、稚桜姫命は神国別命以下の神将とともに、言霊別命の駐屯せる万寿山に逃れたまうた。 ここに言霊別命は、礼をつくしてこれを迎へ奉り、竜宮城を回復せむとし、かつ言霊別命以下の清廉潔白にして、至誠至実の神たることが初めて悟られた。 稚桜姫命の来臨とともに万寿山はますます開拓され、つひには堅城を造り、鉄壁をめぐらし、実に難攻不落の城塞となつた。 この時、智勇兼備の勇将にして、紅葉別といふ軍神があつた。この神司あまたの神軍を率ゐて来り、言霊別命に面謁せむことを申込んだ。言霊別命はまづ吾妻別に面会せしめ、その来意を尋ねさせた。紅葉別は常世姫の奸策を聞き義憤をおこし、自ら進んで万寿山に参加し、彼を亡ぼし天下を太平に治めむと欲し、協心戮力もつてミロク神政の神業に参加せむと、殊勝にも誠意を表にあらはして参加せむ事を申込んだ。吾妻別はおほいに喜び、これを言霊別命に委細進言した。紅葉別は戦闘に妙をえたる武神である。言霊別命は稚桜姫命とはかり、紅葉別をして万寿山の主将たらしめむとした。このとき竜宮城はすでに常世姫の占領するところとなり、ついで地の高天原も、橄欖山も敵手に落ちてゐた。シオン山の総大将大八洲彦命は、逃れきたれる大足彦の国の真澄の鏡をもつて、敵軍を山上より射照した。たちまち山頂より幾十万とも知れぬ巨巌湧出して中空に飛び、美山彦、国照姫、武熊別の魔軍の集団めがけて雨のごとく落下し、一方鏡に射照されてその正体を露はし、たちまち悪鬼、大蛇、悪狐の姿と変じ、鬼城山めがけて逃げ散つた。 ここに大八洲彦命は宮比彦を祭祀の長とし、安世彦を主将とし、一部の神軍をもつてこれを守らしめ、ただちにその勢をもつて竜宮城に攻め寄せ回復戦を試みた。真鉄彦は地の高天原にむかひ、磐樟彦は橄欖山にむかひ、吾妻別、大足彦は竜宮城にむかひ、国の真澄の鏡を取り出し、敵軍を照し、かつ大八洲彦命の神言を奏上するや、たちまち暴風吹きおこり、浪は山の如く立荒び、城はほとんど水中に没した。常世姫の身体よりは異様の光現はれ、金毛八尾の悪狐と化し、黒雲を巻きおこし、常世城めがけて遁走し、部下の魔軍は諸方に散乱して、竜宮城も地の高天原も再び神軍の手に帰つた。ここに稚桜姫命は、言霊別命、吾妻別らを率ゐてふたたび竜宮城に帰還したまうた。万寿山は鷹松別、有国別らの諸神将をしてこれを守備せしむることとなつた。 話かはつて天稚彦は、唐子姫に心を奪はれ、壇山を捨ててなほも山奥深くわけいり、 『お前と一緒に暮すなら、たとへ野の末山の奥、虎狼の住家にて、竹の柱に茅の屋根、手鍋提げてもかまやせぬ』 といふやうな状態にて、わづかの庵を結び夫婦きどりで暫く暮してゐた。 ある時天稚彦は近辺の山に分け入りて、兎を狩つて帰つてきた。唐子姫は夫の留守に気を許し、辺りに響く鼾声を発し、よく寝入つてゐた。天稚彦はひそかに外より覗いて見た。唐子姫の姿はどこへ行つたか影もなく、寝間には銀毛八尾白面の悪狐が睡つてゐる。天稚彦はおほいに驚き、かつ怒り、 『この邪神奴、わが不在を窺ひ、最愛の唐子姫を喰ひ殺し腹膨らせ、安閑と仮眠りをるとは心憎し。妻の敵、思ひ知れよ』 と弓に矢をつがひ、悪狐をめがけて発止と射かけた。この時遅く、かの時速く、悪狐はたちまち白煙となつて消え失せた。いづこともなく唐子姫の声として、 『われは常世姫の部下の魔神なり。竜宮城を占領せむために花森彦を誘き出し、今また汝をこの山奥に誘ひ、その通力を失はしめたり。吾はこれより常世の国に馳帰り賞賜に預からむ。汝はすみやかに竜宮城に還り、この失敗を包み隠さず物語り、唐子姫に眉毛をよまれ、尻の毛も一本も残らず引抜かれたり。悔し残念を耐りこばりてここまで還りきました。今までの罪はお許し下さいと、女房の稚桜姫命に頭を下げて、三拝九拝せよ』 と言葉途切るとともに、カラカラと嘲笑ひの声次第に遠くなりゆくのであつた。命は大いに怒り、声する方を中空目がけて矢を射つた。矢は危くも命の肩先をすれずれにうなりを立てて落ちきたり、実に危機一髪の間であつた。天稚彦はこれより諸方を流浪し、種々の艱苦を嘗めつつすごすごと竜宮城に帰ることとなつた。 (大正一〇・一一・八旧一〇・九加藤明子録)
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霊界物語 03_寅_十二の国魂/大道別/天使長の更迭 06 籠の鳥 第六章籠の鳥〔一〇六〕 国直姫命は靖国姫とともにロツキー山の諸神将卒を集め、高天原の惨状を物語り、かつ、……我は天の御三体の大神の命を奉じ、ロツキー山に地の高天原を建設し、国治立命を迎へたてまつり、天地の律法を厳守し、もつて至善至美なるミロクの神政を布かむとす。汝ら諸神将卒心を合せ我が命を奉じ、力を一にして、もつて神政成就のために努力せよ……と宣示したり。 諸神将卒は一点の疑ひもなく、この宣示を遵守し、ますます結束を固くし、各城門には勇猛なる神将を配置し、固くこれを守らしめたり。このとき東天をとどろかし、天の磐船に乗りてきたる神あり、靖国別に面談せむと、眉目清秀威厳犯すべからざる言霊別命がこの場に現はれたまひける。東門の神将玉国別は、この旨を国直姫命に奏上しければ、命はただちに大広間に諸神将を集め、列座せる中央に言霊別命を招き、その来意を尋ねける。 ここに言霊別命は、 『貴治彦の使者国彦の進言により、高天原の混乱状態に陥り、国直姫命は身をもつて免れ、大八洲彦命は昇天し、国治立命は行衛不明となりたまひたりとの密使ロツキー山に来れりと聞き、不審にたへず、事の実否を調査せむために、我は大八洲彦命の使神として出向せり。今日の地の高天原はきはめて平穏無事なり。したがつて国治立命をはじめ、国直姫命、大八洲彦命はすこぶる健全にして神務に鞅掌せられ、天地の律法は完全に行はれつつあり。しかるに何者の奸策にや、当城にむけ虚偽の密告をなし当山を攪乱せむとはする、貴下は何者なるぞ』 と国直姫命にむかつて詰問せり。このとき国直姫命は容色をあらため威儀を正し、 『汝言霊別命と自称するも我はこれを信ぜず。現に国直姫命は我なるぞ。しかるに国直姫命高天原にあり、大八洲彦命も健全に神務に従事せりとは虚偽もまた甚だしからずや、汝は「詐るなかれ」といふ天地の律法を破りたる邪神なり、国直姫命あに二柱あらむや』 と色をなして言ひ放ちけるにぞ、ここに諸神将は、……我らをいつはる不届至極の邪神、贋言霊別命を厳罰に処せむ……と、いふより早く目と目を見合せ、ただちに立つて命を後手に縛りあげ、口に猿轡をはませ、神卒をして泥深き堀の中に投棄し、凱歌を奏しふたたび国直姫命の御前に出で鼻高々とこの顛末を奏上したり。国直姫命は賞詞を賜はるかと思ひきや、……汝らは『殺すなかれ』との天則に違反せり。すみやかに根の国に退去を命ず……と厳かに言ひわたしければ、案に相違の神司らは梟の夜食に外れたるごとき不平面にて、神将に引立てられ牢獄に投げ込まれける。一方言霊別命は辛うじて泥中より這ひ上りしところを番卒に見つけられ、高手小手に縛められて牢獄に投げこまれ、無限の苦痛をなめたまひける。 折しもどこともなく微妙の音楽聞え、紺碧の蒼空より五色の雲に乗り、あまたの神将をしたがへ十曜の神旗を幾十ともなく押したてて、ロツキー山にむかつて下りきたる、栄光と権威の具はれる大神現はれましぬ。国直姫命は恭敬礼拝拍手してこれを迎へ、……国治立命様御苦労に存じ奉る……と大声に奏上したれば、あまたの神司は命の声を聞くと斉しく恭敬礼拝低頭平身、礼の限りをつくして奉迎し、歓喜の涙にくれにける。 ここに国直姫命は国治立命を奥殿に案内し奉り、かつ諸神司を集めて地の高天原を天の大神の命により、ロツキー山に遷されしことを宣示しける。諸神将卒は欣喜雀躍手の舞ひ足の踏むところを知らざりし。時しも天の鳥船に乗りて、地の高天原より八王神なる貴治彦、八頭神なる靖国別帰りきたり、東門に降下し、番卒にむかつて開門を命じたり。番卒はおほいに驚き、唯々として門を開き二神将を通したり。二神将はただちに奥殿に気色をかへて進み入り、靖国姫を一間に招き、高天原の実況を物語り、かつ、当山に逃げきたりしといふ国治立命は、その実常世姫の部下の邪神なりと語れば、靖国姫はおほいに驚き、かつ、その真偽に迷はざるを得ざりける。 ここに貴治彦、靖国別は城内の諸神司を集め、地の高天原の実況を伝達せむとし城内一般に令を発したるに、偽国直姫命は陰謀の露見せむことを恐れ、みづからも諸神将に令を発し、大広前に集まらしめける。諸神将卒は一柱として国直姫命を偽神と信ずる者なく、かつ偽の国治立命を一層深く信頼しゐたりける。このとき貴治彦、靖国別は正座になほり、偽の国直姫にむかつて、貴治彦は、 『汝はいづれより来りし邪神なるか、有体に白状せよ。返答次第によりては容赦はならじ』 と双方より詰めかけけるを、国直姫命はカラカラとうち笑ひ、 『汝は主神にむかつて無礼の雑言、「長上を敬へ」との律法を破る反逆者ならずや。また汝は地の高天原にいたりてその惨状を見きはめ帰りしにもかかはらず、吾にむかつて何れの邪神ぞと口をきはめて罵るは、これはまた律法違反に非ずや。我はただちに奥殿に入り、国治立命に汝が無礼の次第を逐一奏上し奉らむ、しばらく控へよ』 と、足音荒く奥殿に急ぎ進入したりしが、城内の諸神将はこの光景を見てやや不審の雲に包まれゐたり。貴治彦、靖国別は怒心頭に達し、二神司は共に刀の柄に手をかけ、国直姫命を一刀の下に切り付けむと決心したりしが、たちまち天地の律法を思ひ出し……「怒る勿れ、殺す勿れ」いま我短慮を起しなばみづから天則を破る者なり、ああ如何にせむ……と思案にくるるをりしも、奥殿より国治立命あまたの侍神を従へ、悠然と立ち現はれ、 『国治立命これに在り、汝何ゆゑなれば天地の大命を拝持する国直姫命にむかつて暴言を吐くや、汝は天地の律法を破壊する邪神なり、一時も早くこの場を立去れ。万一吾が言に違背せば、やむを得ず汝ら二人を、根の国に退去を命ず』 と、言辞おごそかに伝へければ、城内の諸神将卒はいづれも真正の国治立命と信じ、この二人を天則違反者となして、ロツキー山を退去せしめたりける。ここに貴治彦はモスコーに逃れ、蟄居して時期を待つこととなりぬ。また靖国別夫婦は何処ともなく落ちのび、行衛不明となれり。 附言この国治立命といふは六面八臂の邪鬼の変化にして、国直姫命は常世姫の部下醜玉姫なり。かくしてロツキー山は悪魔の手におちいり、諸神将卒は、その邪神たることを覚る者なく、ここに偽高天原はある時期まで、建設されゐたりしなり。 (大正一〇・一一・一四旧一〇・一五河津雄録)
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霊界物語 03_寅_十二の国魂/大道別/天使長の更迭 16 玉ノ井の宮 第一六章玉ノ井の宮〔一一六〕 玉ノ井の邑は、玉ノ井の湖の中央に浮かべる清き一つ島なり。玉ノ井湖の水は深く清く、常に紺碧の波漂ひ、金銀色の諸善竜神の安住所なりと伝ふ。湖の外は、大小高低、千変万化の霊山をもつて囲らされ、万寿山は東方に位し、霊鷲山は西方に位し、その他の山々には諸々の神鎮まり、春は諸々の花咲きみだれ、山は雲か霞かと疑はるるばかり。夏は新緑諸山に栄え、老松処々に点綴し得もいはれぬ風景なり。秋は諸山錦の衣を織り、冬は満山銀色に変じ、霊鳥は四季ともに悠々として舞ひ遊び、山々の谷を流るる大河小川の水清く、玉ノ井の湖水に潺々として注ぎをれり。 国治立命は世界の中心に地の高天原を建設し、今また東方の霊地を選み、この地点を第二の高天原となし、東西相応じて、陰陽のごとく、日月のごとく、経と緯との神策を定められたるなり。常世姫は地の高天原なる蓮華台および竜宮城を占領せむとして、千変万化の奸策を弄し、苦心焦慮すれども、神威赫々として冒すべからざるに落胆し、第二の経綸なる玉ノ井の湖を占領せむとし、大自在天にその意を通じ、東西呼応して大神の経綸を破壊し、盤古大神の神政に覆へさむと焦心せり。 万寿山は第二の地の高天原に擬すべき霊地にして、玉ノ井の邑は竜宮城に比すべき大切なる霊地なり。ゆゑに万寿山を占領するに先だち、玉ノ井湖を占領するの必要起りしなり。玉ノ井湖は前述のごとく四方霊山に囲まれ、神司の守護強く容易にこれを突破すること能はざる要害堅固の霊地なり。 ここに大自在天の部下蟹雲別は、あまたの神卒をことごとく蟹と化せしめ、東南の山々の谷をつたひて玉の井湖に這ひ込みきたり、また牛雲別は、数万の部下を残らず牛に変化せしめ、東北の山々の谷をつたひて湖水に近寄り来たり、また蚊取別は数万の魔を幾百万の蚊軍と化せしめ、西南より山々の谷をつたひて玉ノ井の邑にすすましめ、玉取別は数万の魔を、残らず瑪瑙の玉と化せしめ、西北の山の頂に登り、玉ノ井の邑を目がけて雨のごとく降り下らしめたりける。あまたの蟹はたちまち悪竜と変じ湖水に飛び込みしが、ここに湖水の諸善竜神と悪竜とは、巨浪を起し、飛沫を天に高く飛ばし、死力をつくして争ひ、さしもに清き紺碧の湖水の水もまたたくうちに赤色と変じ、得もいはれぬ血腥き風は四方に吹きまくりける。一方牛雲別の部下は、たちまち水牛と変じ湖水に飛びいり蟹雲別に加勢し、戦闘はますます激烈となり、湖水はすでに敵軍のために、占領されむとしたりけり。 ここに真道姫[※御校正本・愛世版では「天道姫」だが、第15章後半で「真道姫」が玉ノ井の宮で奉仕している旨記されているいるので「天道姫」は誤字だと思われる]は玉ノ井の宮に、敵軍降伏の祈願をこめられしが、三ツ葉彦命は旗輝彦[※「旗輝彦」は第3巻第18章では「旗照彦」になっている。]、久方彦を部将とし、湖水の敵軍に向つて天津祝詞を奏し、金色の大幣を打ち振り打ち振りおほいに敵を悩ましゐたる。時しも西北の高山より石玉の雨しきりに降りそそぎ、味方の神軍の頭上を目がけて打ち悩ましたり。西南の敵軍は、億兆無数の巨大なる蚊群となりて、味方の身体に迫り、その声は暴風の荒れ狂ふがごとく、咫尺を弁ぜざるばかり立塞がり、暗黒無明の天地と化しぬ。三ツ葉彦命は天にむかつて救援の神軍を遣はされむことを祈願しけるに、たちまち天上の三ツ星より東雲別命、白雲別命、青雲別命の三柱の軍神、雲に乗りて万寿山に降りきたり、大地を踏みたて、三柱一度に雄健びしたまへば、玉ノ井の湖水の水は一滴も残らず中空に舞ひのぼり、遠く東西に分れて降りきたり、一大湖水を現出したり。このとき石玉も、蚊軍も、共に湖水の水に浚はれて中天に舞ひのぼり、影を潜めけり。 東に分れし湖水の水は地上に停留してふたたび湖水を形成したり。これを牛の湖水といふ。今日の地理学上の裏海にして、また西に分れ降りて湖水を形成したるを、唐の湖といふ。現今地理学上の黒海なり。ここに東雲別命、青雲別命、白雲別命は、湖水を清め、新しき清泉を湛へられ、永遠に玉ノ井の湖の守護神となり、白竜と変化したまひぬ。かくして三ツ葉彦命とともに神政成就ミロクの世を待たせたまひける。 (大正一〇・一一・一七旧一〇・一八河津雄録)
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霊界物語 04_卯_常世会議/国祖隠退/神示の宇宙 25 燕返し 第二五章燕返し〔一七五〕 八王大神は病気まつたく恢復し、ふたたび会議を続行すべきことを八百八十八柱の神司に、常世姫より一々叮嚀に通知したれば、諸神司は先を争ひて大広間に参集し、例のごとく八王大神はじめ常世姫、春日姫、八島姫、その他の常世城の神司らは、中央の高座に、花を飾りたるごとく立派なる姿をあらはしたり。この時行成彦はたちまち登壇して八王大神の急病まつたく癒え、ふたたびこの大切なる会議に出席されたることを、口を極めて慶賀し、諸神司とともに万歳を唱へ、かつ猿田姫、出雲姫、春日姫、八島姫をして祝意を表するため、壇上に、優美にして高尚なる舞曲を演ぜしめたり。四女性の艶麗優美なる姿は、あたかも柳の枝に桜の花を咲かせ、白梅の薫りを添へたるごとくなりけり。頭には金色の烏帽子を戴き、衣服は揃ひの桃色、緋の袴を長くひきずりながら、四女は一度に手拍子、足拍子をそろへて、春の野の草花に蝶の戯むれ飛び交ひ遊ぶごとくなりける。諸神司は、この長閑なる光景に心魂を奪はれ、吾を忘れて眺めゐたり。 行成彦は壇上に立ち、優雅な声調にて謳ひはじめたるが、鶯の春陽に逢ひ谷の戸開いて、白梅の梢に春を謳ひ、鈴虫の秋の野の夕に、涼しき声にて鳴くにも似たる床しき声調に、四辺の空気をたちまち清鮮ならしめたり。 その歌、 『千早振る神の御心かしこみてチーバブリカンヨミコモトカスクミテ 天地四方の国魂やアメツツヨシノコキシタマ 八王の司や八頭ヤツコスヨツカスヨヤツカムロ ももの神たち八百万モモロカムタチヤモヨロヅ 常世の国に神集ひトコヨヨクシイカムツトヒ 虎狼や獅子大蛇トツオオカムヨシスオロミ 鬼も探女も曲津見もオヌモサヨメヨマトツミヨ 伊寄り集ひて村肝のイヨキクルミテムロイコヨ 心の雲を吹き払ひコモトヨコモヨフチハロチ 払ひ清めて神の世のハロチコソメテカムホヨヨ 目出度き光照妙のメロトチフカリテロトオヨ 綾と錦の大御機アヨヨヌスコヨオオムホト 織りて神世のまつりごとオリテカムヨヨマツイコヨ 堅磐常磐にたてよこのカコハトコハイタトヨコヨ 神の任さしの神みたまカムヨヨサイヨカムミトモ 世に出でまして美はしきヨニウテモステウロホスク 栄えみろくの大神のサコエミロクヨオオカムヨ 安けき国を守らむとヨソケシコモヨモモロムト 心めでたき常世国コモトメテトキトコヨクシ うしはぎ坐すとこよひこオソフクイモストコヨホコ とこよの姫の世をなげきトコヨヨホメヨヨヨノゲク ももの千草のあら風にモモヨツクソヨアロコセイ 倒れ苦しむわざはひをトヨレコロスムワロワイヨ 救はむためのもよほしはスクホムトメイモヨホスヨ この天地の開けてゆコヨアメツツヨフロケトヨ ためしあらしのしづまりてトモスアロスヨスヅモリテ 常世の春の常永にトコヨヨホロヨトコスヱイ 千代万世も動きなくトヨヨロヅヨヨヨロギノク 高天原も賑はしくタコオモホロヨヌグホスク 千歳の松の色あせずトツセヨマツヨウロアセズ 枝葉も繁るくはし世にエロホヨスゲリクホスヨイ 立直さむと身を忘れトチノヨソムヨムヨワスリ 家を忘れて朝夕にウヘヨワスレテアソヨベイ 心を尽し身を尽しコモトヨツクイモヨツクイ 四方の雲霧吹払ひヨモヨコモクリホキホロヒ 国治立の大神のクシホロトチヨオオカムヨ いかしき御世を守らむとウカスキムヨヨモモラムト 開きたまひしこの集ひフロキトモイスコヨツドイ 集ひ来たりし行成彦もツドヒコモステユキノリホコモ もろてをあげてこのたびのモロテヨアゲテコヨトヒヨ 常世の彦の御こころにトコヨヨホコヨミコモトイ まつろひまつり常暗のマツロイマツイトコヨミヨ 世をとこしへに照しなむヨヨトコシエイテラスノム 百の神たちみともたちモモヨカムトチミトモトチ 一日も早くかた時もヒツカモホヨクカトトキヨ いと速やかにかたりあひイトスムヨコイカトリアイ けふのつどひをうれしみてケフヨツドイヨウロスミテ むなしく過すことなかれムノスクスゴスコトノコレ 国治立の神のまへクシホロトチヨカムヨミエ 常世の神のうるはしきトコヨヨカムヨウロホスキ 赤き心をうべなひてアコキコモトヨウベノイテ 四方の神人草や木のヨモヨカムフトクサヨコヨ さやぎの声を静めかしサヨギヨコエヨスズメカス 救ひの神とあれませるスクイヨカムヨアレモセル 国治立の神ごころクシホロトチヨカムコモト ただに受けます常世彦トドイウケモストコヨホコ とこよの姫のひらきてしトコヨヨホメヨホロキテス これのもよほしいときよしコレヨモヨホスイトキヨス きよきこころの百の神キヨキコモトヨモモヨカム 八王の神やつはもののヤツコスカムヨツホモヨヨ 猛きうつはをとりのぞきトケキウツホヨトリヨゾキ その根底よりあらためてソヨネトコヨイアロトメテ はやとりのぞき大神にホヨトリヨゾキオオカムイ 叶ひまつれよ松の世のカノイモツリテマツヨヨヨ 神のこころの神ぞ目出度くカムヨコモトヨカムゾメデトキ 松の心の神ぞ目出度けれマツヨコモトヨカムゾメデトケレ』 行成彦は、以前の極力反対的の態度に打つて変り、八王大神賛成の歌を作り、その豹変的態度に諸神司を驚異せしめたり。八王大神は欣然として、無言のまま行成彦の讃美の歌を、耳を澄まして聞き入りぬ。 常世姫は、行成彦の行動に合点ゆかず、首をしきりにかたむけ、思案に暮るるもののごとくなりける。 行成彦の豹変的態度をとりたるは、八王大神の偽物たることを、よく知悉しゐたるが故なり。四柱の女性は満座に一礼し、得もいはれぬ愛嬌を振りまきながら静々と降壇したり。このとき末席より発言権を請求して登壇する神司あり。 これは長白山の八王有国彦にして、その神格は温和にして至誠一貫の神司なり。やや頭の頂に禿を現はし、背丈はスラリと高く、どこともなく威徳具はりて見へけり。いまや行成彦の豹変的歌を聞きて、平素の温柔なる性質にも似合ず、猛然として立上り登壇したるなり。諸神司は彼の顔色のただならざるを見て、その発言のいかんを気遣ひける。彼は口を開いて、 『満座の諸神司よ、吾々は今回の大会議については、許多の疑問胸中に山積せり。第一に泥田の中の失態といひ、同じ姿の女性の続出せる怪といひ、八王大神の急病といひ、森鷹彦の異変といひ、数へきたれば限りなき怪事の続出すること、あたかも妖怪変化の巣窟ともいふべき有様ならずや。しかのみならず聖地ヱルサレムの天使長広宗彦の代理たる行成彦の軟化豹変、燕返しの曲芸的行動の不審千万にして逆睹すべからざるに非ずや。思ふに行成彦も、連日の疲労の結果精神に異状をきたせしにはあらざるか。ただしは前日来議場を攪乱しつつありし邪神悪鬼に憑依され、誑惑されて、その大切なる使命を忘却し、かかる変説改論の醜を演じたるには非ざるか。熟考すればするにつけ腑に落ちぬことのみ、如何にしても、吾らは何処までも疑はざるを得ぬ。要するに、今回の会議は怪より始まりて怪に終るにあらざるか。吾々は国祖国治立命の聖慮に背き、神界の御制定になれる八王神の聖座を撤廃し、野武士的神政を樹立せむとする悪平等主義の、反逆的目的を根底より破壊せむとの、国祖大神の御心に出づる諸神人への厳しき懲戒の鞭を加へさせたまひしものと断ぜざるを得ず。ゆゑに吾々は失礼ながら今日かぎり本会議を脱退せむ。諸神司よろしく吾々の行動をもつて本会議を乱すものとなす勿れ』 と声に力をこめて述べをはり、降壇せむとするや、 『暫く、しばらく』 と大声に呼ばはる神司ありける。 (大正一〇・一二・二三旧一一・二五出口瑞月)
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霊界物語 04_卯_常世会議/国祖隠退/神示の宇宙 余白歌 余白歌 大江山王仁の口より吐き出す夢物語恐ろしきかな〈序〉 弥勒の代早近づきて彼方此方に山霊明光放ち初めたり〈総説〉 霊光は霊山霊地に暉けど見る人稀なる暗世忌々しき〈総説〉 千早振る神代の謎をことごとくつばらに説きし神の書かな〈目次後〉 面白く神世の謎をときさとすみろく胎蔵の物語かな〈目次後〉 天地の広きが中に只一人淋しく立ちて世を思ふかな〈第1章〉 御開祖は国常立の御命もてこの天地に生れましにけり〈第1章〉 朝日刺す夕日かがやく高熊の峰に救世の鼓響けり〈第1章〉 五十鈴川水の流れの清ければわが神国は千代に移らじ〈第1章〉 五十鈴川流れに霊魂洗ひたる人は神代の光りなりけり〈第2章〉 古の隠れし神を世に上げて国ををさむる貴の神子かな〈第2章〉 汚れたる人のみたまも玉水の鏡のぞけば清く晴るべし〈第6章〉 嘘ばかりつき通したる世の中に今に大きい穴が現はる〈第8章(初版)〉 詐りのなきよなりせば是ほどに神は心を砕かざらまし〈第8章(初版)〉 曲津見の醜の荒びの忌々しけれとこ夜のやみのやみ雲の空〈第9章〉 神の橋渡れば安く往くものを迷ふて落つる曲の八ツ橋〈第9章〉 美しき神の御国に生れきて神いつかざる曲ぞ忌々しき〈第10章〉 産土の神の御魂を顕はして御国を守る大本の教〈第10章〉 天地の誠の親を知らぬ子に説き諭せども聞く人稀なり〈第11章〉 父母の外には親はなきものと思へる人に知らすおや神〈第11章〉 目を覚せ一日も早く国人よ三五の月は天に冲せり〈第12章〉 朝夕に神の御前に太祝詞となふる家は安らかなりけり〈第12章〉 松生ふる青山巡らす日の本は神のまします神苑なりけり〈第14章〉 世を救ふ真実の神は和衣の綾部の里に天降りましけり〈第14章〉 曲神のときめく此世を言向けて神国をたつる三五の神〈第14章〉 天地のおやの御船に見を任せ高天原へ安く渡らむ〈第15章〉 神の子の罪引受けて苦しむも神は世界の親なればなり〈第15章〉 死に替り生き替りして世のために悩みたまひし教祖かしこし〈第15章〉 しわがきの秀妻の国に住む人の神知らぬこそゆゆしかりける〈第17章〉 思想界波たち狂ふ闇の世もしづめてぞゆく三五の道〈第17章〉 百八十の国悉く言向けて神の御国に救ひ行かばや〈第17章〉 山川も清くさやけき神国の人の心は曇りけるかな〈第18章〉 さまざまとよこさの教はびこりて神の御国をけがしけるかな〈第18章〉 日に月に曇りゆく世の有様を歎きてここに伊都能売の神〈第18章〉 邪津神人の衣をまとひつつきよき神世を汚し行くなり〈第20章〉 空蝉の世人助くる神ごころ今や積りて世に出でませり〈第21章〉 千早ふる神代ながらの神業を学ぶは神子の務めなるべし〈第21章〉 水清き和知の流れにみそぎして道開かせり教御祖は〈第22章〉 竜宮の館の底の池水に常磐の松の影はうつれり〈第23章〉 生命あるうちに神国をさとらずば魂八衢に迷ふなるらむ〈第24章〉 元の神人の初まりつばらかに知りたる者は神の外なし〈第25章〉 厳霊瑞の霊のなかりせば此の世の闇は永遠に晴れまじ〈第26章〉 石の上古き神代のみまつりに世を直さむと伊都能売の神〈第26章〉 栄枯盛衰常ならむ世も皇神の教の道は永久なりけり〈第27章〉 鳥けもの草の片葉に至るまで神の御魂の籠らぬは無し〈第28章〉 ミロクの世はや来よかしと祈りつつ身欲に迷ふ人ぞ可笑しき〈第31章〉 身の欲に心の鏡曇らされ此世乍らに地獄の旅する〈第31章〉 野に山に花は香へど日は照れど恵みを知らぬ人の多かり〈第36章〉 根の国の姿なりけり神知らぬ人と人との争ふ此の世は〈第36章〉 けがれたる此の世の泥をすすがむと瑞の大神天降りましけり〈第36章〉 世の中の鬼や大蛇を言向平て世を治めます神の御心〈第38章〉 神の世の審判に今やあふ坂の人は知らずに日を送りをり〈第39章〉 西東南も北も天地も担ふて立てるかみの御柱〈第45章〉 この柱今は隠れて見えざれば世の大方は知るものもなし〈第45章〉 第九篇宇宙真相研究し神示の世界を悟るべきなり〈第46章〉 火と水の二つのはしら世に出てこれが誠の火水與とぞなる〈第46章〉[この余白歌は八幡書店版霊界物語収録の余白歌を参考に他の資料と付き合わせて作成しました]
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霊界物語 05_辰_顕恩郷/天の浮橋/言触神 48 弥勒塔 第四八章弥勒塔〔二四八〕 国治立尊の退隠せられ、天使長大八洲彦命以下の神人もその責を負ひて各自配所の月を眺め給ふ事になり、後には八王大神天下の諸神人を集めて神政を樹立し栄華を誇りたるも、槿花一朝の夢の間、注意周到なるその神政も天地神明の怒りに触れて怪事百出し、遂には居たたまらなくなつて、アーメニヤの野に神都を移したのは既に前に述べた通りである。それより聖地ヱルサレムは統率者なく、殆ど荒廃に帰し、僅に昔の名残を留むるのみの薄野となり変りたる聖地は、武蔵野の哀を秋の虫の音に止め、雪の晨霜の夕べ、炉辺わずかに物語りを残すのみであつた。 ここに真心彦命の従神なりし国彦、国姫より生れ出でたる真道知彦、青森彦、梅ケ香彦は、天教山の神の教を宣伝使祝部神より聞き伝へ、ここにいよいよ意を決し、聖地ヱルサレムに神政を復古せむとし、その兄弟三神の男神は心を協せ、力を一にして神政の端緒を開き、父母二神をして聖地の主管者と仰ぎ、三柱の兄弟のみがその神政を補佐する事となつた。諸方に散乱したる神人は、この吉報を聞きて山の谷々、野の末より雲霞の如く集まり来り、国彦、国姫の神政に再生の思ひをなして奉仕したのである。しかるに国彦、国姫は第三巻に略述して置たるが如く、放縦にして節制なく、三柱の神人の諫言をも聞かず、再び聖地は混沌の域に立ち帰つてしまつた。 三重の金殿は、前述の如く、際限なきまでに金色の両刃の剣となつて天上に延長してしまつた。これを天の浮橋といひ、その両刃の剣の形をなして天に冲するときをミロク塔といふ。 天教山の宣伝使祝部神は、昼夜の区別なくヱルサレムを中心に、遠近の山河原野を跋渉して盛に宣伝歌を伝へ、かつ非常に備ふるため、各自に方船を造らしむる事を命じた。諸神人はあるひは信じ或は疑ひ、宣伝使の教を心底より信ずるものは、殆ど千中の一にも当たらぬ程の少数であつた。真道知彦は二柱の弟と共に、橄欖山の大樹を伐り、神人を救はむために数多の方船を造り始めた。国彦、国姫の二神司は、極力これに反対し、怪乱狂暴の詭言となし、方船政策を厳禁してしまつた。 この時ウラル山を逃れ、山野河海を跋渉して漸くここに辿り着きたる盤古神王始め日の出神の一行は、欣然として数多の正しき神々を引率して聖地に到着した。さしも閑寂なりし聖地ヱルサレムは、ここに殷盛を極る事となつた。時しも天地は震動し、星は空中に乱れ散り、怪しき音響は昼夜間断なく四方に響き、雨は沛然として滝のごとく連日連夜降り頻り、さしもに高き蓮華台上の聖地も半水中に没せむとした。あゝこの結果は果してどうなるのであらうか。 (大正一一・一・一四旧大正一〇・一二・一七加藤明子録)