第二三章神導(しんだう)〔一五九八〕 第四七二 一 身体(からたま)霊魂(たましひ)までに祖神(おやがみ)()るべきものを(あた)(たま)ひぬ。 二 (はな)(かを)野辺(のべ)(あそ)ばせ(いき)(やす)(みぎは)(きよ)()まはせ(たま)ふ。 三 わが(たま)()かし(たふと)御名(みな)(ゆゑ)(ただ)しき(みち)(みちび)(たま)ふ。 四 皇神(すめかみ)(めぐ)みの(しもと)(つゑ)をもて (よわ)身魂(みたま)()たせ(たま)ひぬ。 五 御恵(みめぐ)みの(つゆ)(あふ)るる(さかづき)は わが(たましひ)(うるほ)(たま)ふ。 六 御恵(みめぐ)みの(はな)()(あや)花園(はなぞの)(つど)身魂(みたま)(たの)しかりけり。 第四七三 一 皇神(すめかみ)(さだ)(たま)ひし大神教(おほみのり)(まも)らせ(たま)(あさ)(ゆふ)なに。 二 皇神(すめかみ)言葉(ことば)(まま)にわが(たま)(みちび)(たま)(うづ)宮居(みやゐ)に。 三 (きよ)まりし(まなこ)(うつ)神姿(みすがた)東雲(しののめ)(そら)(あふ)(ごと)くなり。 四 外国(とつくに)(ひと)身魂(みたま)(てら)します (かみ)(ひかり)(あが)めまつれよ。 五 皇神(すめかみ)(えら)(たま)ひし至聖地(しせいち)(ひろ)御恵(みめぐみ)(いづみ)なりけり。 六 大前(おほまへ)(ささ)ぐる(もも)種子物(たなつもの)(みな)皇神(すめかみ)(つく)らししもの。 七 さり(なが)(われ)()(きよ)真心(まごころ)()けさせ(たま)へいと(たひら)かに。 第四七四 一 御恵(みめぐ)みの(きよ)御顔(みかほ)をわが(うへ)(てら)させ(たま)(さち)はひ(たま)へ。 二 大道(おほみち)(あまね)(つち)のはしばしに (すく)ひの(のり)()らさむ(ため)に。 三 朝夕(あさゆふ)感謝(かんしや)祈願(きぐわん)太祝詞(ふとのりと) ()(うぢ)()(めぐ)ませ(たま)へ。 四 皇神(すめかみ)(あらは)れまして善悪(よしあし)(さば)(たま)はむ(とき)()にけり。 五 (つち)()けて(たから)(あらは)(うづ)もれし 御玉(みたま)(きよ)(たか)(さか)えむ。 六 山川(やまかは)もよりて(つか)ふる(かみ)()(うま)()でたる(ひと)(さち)かも。 第四七五 一 瑞御霊(みづみたま)(あら)はれ(たま)(とき)()れば 荒野(あらの)沙漠(さばく)(かは)(なが)れむ。 二 (うるほ)ひを()らぬ国土(くぬち)御功績(みいさを)(きよ)清水(しみづ)(みなもと)(かは)らむ。 三 山犬(やまいぬ)棲処(すみか)(かみ)()とならば よしあし(しげ)(ぬま)(かは)らむ。 四 丹波(あかなみ)(やま)(おく)にも皇神(すめかみ)(きよ)大道(おほぢ)(ひら)かれにけり。 五 (けが)れたる(ひと)聖地(せいち)()るを()(まよ)ひの(くも)()れやらぬ(うち)は。 六 さり(なが)(めぐ)みの(かみ)(けが)れをも (あは)れみ(たま)(すす)がせ(たま)ふ。 七 ()()せし獅子(しし)(きた)らず(おに)大蛇(をろち) (ふたた)(おそ)(こと)もあるまじ。 八 醜虎(しことら)(つめ)()ぎすまし(うしろ)より 不意(ふい)(かか)へぬ(みづ)御霊(みたま)を。 九 (まが)ものも(みづ)御霊(みたま)(きよ)められ 姿(すがた)()へて(あふ)ぎけるかな。 一〇 (みち)()(ふか)穿(うが)ちし陥穽(おとしあな)(たふ)れむとして()(あが)りけり。 一一 皇神(すめかみ)(いづ)御守(みまも)りある(うへ)(しこ)枉津(まがつ)(おそ)(すべ)なし。 一二 勝鬨(かちどき)(こゑ)(そろ)へて(かみ)のます (うづ)(みやこ)(かへ)()(いさ)まし。 一三 (うた)ひつつ栄光(さかえ)(くも)(うち)()りて 永久(とは)栄光(さかえ)聖地(せいち)(かへ)る。 一四 (かな)しみも(なげ)きも(あと)(かく)しけり 獄舎(ひとや)(なか)(かみ)栄光(さかえ)に。 一五 元津(もとつ)(かみ)(いづ)御霊(みたま)瑞御霊(みづみたま) (すく)ひの(ぬし)御栄光(みさかえ)あれや。 第四七六 一 天津国(あまつくに)(うづ)(みやこ)()(うへ)に うつし(たま)ひし大本(おほもと)大神(おほかみ)。 二 (あめ)になる日毎(ひごと)(かて)()(うへ)(めぐ)(たま)ひぬ(あや)高天原(たかま)に。 三 われに(つみ)()はせしものを(ゆる)(ごと)(ゆる)させ(たま)世人(よびと)(つみ)を。 四 試練(こころみ)()はせ(たま)はずわが(たま)(あく)より(すく)(いだ)させ(たま)へ。 五 (かみ)(くに)御稜威(みいづ)御栄光(みさかえ)御権力(みちから)堅磐(かきは)常磐(ときは)(かみ)のものなれ。 第四七七 あゝ(われ)天地(てんち)(つく)(ぬし)全智(ぜんち)全能(ぜんのう)(まこと)御祖神(みおや)大国常立(おほくにとこたち)()大神(おほかみ)(しん)ず。その(きよ)(うる)はしき大御霊(おほみたま)より(あら)はれ(たま)(いづ)御霊(みたま)(みづ)御霊(みたま)二柱(ふたはしら)聖霊(せいれい)(みちび)かれて(あや)高天原(たかあまはら)(くだ)らせ(たま)ひ、現世(うつしよ)のあらゆる苦患(くるしみ)()け、(いづ)御霊(みたま)奥津城(おくつき)(かく)(たま)ひ、稚姫君(わかひめぎみ)御霊(みたま)(とも)天津国(あまつくに)(のぼ)りまし、()(うへ)(すべ)てを(あはれ)(めぐ)ませ(たま)ひ、(また)(みづ)御霊(みたま)千座(ちくら)置戸(おきど)()ひて黄泉(よみ)(くだ)り、(もも)二十日(はつか)あまり六日(むゆか)(あひだ)(しひた)げられ、(ふたた)(よみがへ)りて(あや)高天原(たかあまはら)(のぼ)り、無限(むげん)絶対(ぜつたい)無始(むし)無終(むしう)(すめ)大御神(おほみかみ)大御恵(おほみめぐみ)(つた)へ、(また)()ける(ひと)(まか)れる(ひと)(みたま)(きよ)めむが()めに、(かみ)御使(みつかひ)として(いそし)(たま)(みづ)御霊(みたま)神柱(かむばしら)(しん)ず。(また)(われ)大神(おほかみ)聖霊(せいれい)()たされたる精霊(せいれい)変性男子(いづのみたま)変性女子(みづのみたま)(にく)(みや)(くだ)り、(をしへ)(には)信徒(まめひと)(ため)(かぎ)りなき歓喜(よろこび)栄光(さかえ)生命(いのち)(あた)(たま)(こと)(かた)(しん)ず。惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)。 第四七八 一 天津(あまつ)(かみ)大国常立(おほくにとこたち)()大神(おほかみ)(ほか)(まこと)(かみ)ありと(おも)はじ。 二 ()()えぬ(かみ)(まこと)(かみ)として (うやま)ひまつれ諸々(もろもろ)(たみ)。 三 (いたづら)(かみ)御名(みな)をば(たた)へまじ (けが)()てたる言霊(ことたま)をもて。 四 (きよ)()(すべ)ての(わざ)(やす)らひて (かみ)(いつ)きて(うた)()へかし。 五 ()(うへ)(なれ)生命(いのち)(なが)かれと (ちち)(はは)との(かみ)(うやま)へ。 六 よしもなき(こと)生物(いきもの)(ころ)すなよ (みな)天地(あめつち)身霊(みたま)なりせば。 七 (いたづら)白日床組(しらひとこくみ)なす(なか)(かみ)御業(みわざ)(つと)(わす)れて。 八 ()(ぬす)(たから)(ぬす)()(ぬす)(ひと)こそ(かみ)罪人(つみびと)()れ。 九 (いつは)りの(あかし)()ててわが(つみ)(となり)(ひと)(ゆめ)なきせまじ。 一〇 仁愛(じんあい)(こころ)(わす)れて()(ひと)(すべ)ての(わざ)(さまた)げなすな。 第四七九 一 小雲(こくも)(かは)波枕(なみまくら)(もも)(さまた)(なや)みをも 直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)(なん)(はばか)(ところ)なく 暗路(やみぢ)()らす(かみ)()(くし)(たふと)物語(ものがたり) 言霊車(ことたまぐるま)(ころ)ぶまに(みづ)(なが)るる(おと)()き いと(やす)らかに()べて()く。 二 (かみ)のかかりて(もの)されし(みづ)言霊(ことたま)()(ひと)は なやみも(つみ)速川(はやかは)(なみ)(うづ)めて(くも)りなき (ひかり)(かみ)御恵(みめぐみ)()らされ(なが)正道(まさみち)(かみ)諸共(もろとも)(あゆ)むべし。 三 (いづ)御霊(みたま)御言(みこと)もて()(はじ)めたる(かみ)物語(ふみ) (けが)()てたる現世(うつしよ)(たふと)(きよ)(かみ)()立直(たてなほ)さむと朝夕(あさゆふ)(もも)(つかさ)(さまた)げも (こころ)にかけずスクスクと川瀬(かはせ)(なみ)(よど)みなく (かみ)のまにまに()べて()く。 四 高天原(たかあまはら)(あらは)れし(すめ)大神(おほかみ)御栄光(みさかえ)(かむり)(いただ)(いさ)()(しろ)(ころも)をまとひつつ (みづ)聖霊(みたま)()たされて天津(あまつ)御神(みかみ)(うた)(こゑ)(ふし)(あは)せて()べて()(この)物語(ものがたり)(ひろ)ごりて 堅磐(かきは)常磐(ときは)(さか)()(かみ)仕組(しぐみ)(たふと)けれ。 第四八〇 一 (あさ)(ゆふ)なに(つも)りてし数多(あまた)罪科(つみとが)(けが)れをば ()てて高天原(たかま)参上(まゐのぼ)(こころ)(いろ)(あたら)しく ()(にほ)ひたるわが身魂(みたま)(いづ)御霊(みたま)瑞御霊(みづみたま) (きよ)(たふと)御名(みな)により(むかし)(かみ)のふまれたる 御跡(みあと)(した)詳細(まつぶさ)にその経緯(いきさつ)()べて()く あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)恩頼(みたまのふゆ)をたまへかし。 二 八十(やそ)枉津(まがつ)醜魂(しこたま)(けが)され()てし烏羽玉(うばたま)(くろ)(きたな)身体(からたま)(しほ)八百路(やほぢ)八潮路(やしほぢ)千尋(ちひろ)(うみ)藻屑(もくづ)とし(めぐ)(あまね)皇神(すめかみ)御跡(みあと)()()(たてまつ)根底(ねそこ)(くに)中有界(ちううかい) (かみ)御国(みくに)有様(ありさま)をいと細々(こまごま)()べて()(くし)霊界(れいかい)物語(ものがたり)(ひら)かせ(たま)四方(よも)(くに)。 三 (みづ)御霊(みたま)(すく)ひより天津(あまつ)御国(みくに)(のぼ)りなば いと(あたら)しき(かみ)()御霊(みたま)()けて(よみがへ)浸染(しみ)なく(きず)なき日本魂(やまとだま)(あか)血潮(ちしほ)道筋(みちすぢ)(ただ)一条(ひとすぢ)(あゆ)()くあゝ惟神(かむながら)々々(かむながら) 恩頼(みたまのふゆ)(たふと)けれ。 第四八一 一 和知川(わちがは)(なが)れに(つみ)(なが)()(あたら)しき(かみ)御園(みその)(すす)む。 二 御園(みその)には宣伝使(みつかひ)数多(あまた)(あつま)りて 天津(あまつ)御国(みくに)(のり)(つた)ふる。 三 (ふる)びたるわが()(あら)(きよ)めつつ ()かせ(たま)ひぬ(あたら)しき(いのち)に。 四 現界(うつしよ)今日(けふ)(をは)りと(おも)ひなして (よみがへ)りてむ(かみ)大道(おほぢ)に。 五 ()(ころ)(つみ)(なか)をば(うか)()でて (いのち)(みぎは)(いま)()ちぬる。 六 現界(うつしよ)(ゆめ)水泡(みなわ)()()てて ()かむ(はな)()(にほ)神国(みくに)に。 (大正一二・五・一四旧三・二九隆光録)