第一七章神月〔一五六七〕
第一六二
一
あな尊あな美はしき綾の里に
珍の光の照りそめにける。
二
常暗に迷ひ苦しむ民草も
此みしるしをことほぎ奉れ。
三
あな尊あな美はしき聖地の朝
心楽しき日は来りけり。
四
日の本の日の出の島も諸国も
今こそ神の幸を受けなむ。
五
山も野も花咲き匂ひ永久の
泉湧き出る神代来にけり。
六
ミロクの代喜び祝ふ声々は
山の尾上にも響き渡れり。
七
スメールの山より高く皇神の
御稜威を清く称へまつれよ。
八
三五の教の道の輝きて
遍く闇を照しゆくなり。
第一六三
一
秋の田の黄金の浪は益人の
齢をわたす御船とぞ知れ。
二
八束穂の足穂は色づき満ちにけり
いざ苅り取れよ秋の最中に。
三
苅り入るる稲穂は多く苅る人は
少なし下僕いそしみ仕へよ。
四
東雲と共に起き出で八束穂を
苅らしめ給へ夕暮るるまで。
五
苅入れの終りし上は天津国の
御倉に納めて祝ひまつらむ。
第一六四
一
心傲れる国人達もいづの御神によく仕へ
瑞の御霊に頼り来るよき日を早く来らせたまへ。
二
栄えの夢に酔ひ果てし泡なすきみも村肝の
心おどろき馳せ来り命の主を世柱と
仰ぐ神代を速に来らせたまへ惟神
御前に平伏し願ぎまつる。
三
剣も太刀も大砲も軍の艦も武夫も
用なき御代にかへしまし平和と栄光と歓喜を
此世に来たす瑞御霊ミロクの神の大神に
心清めて願ぎまつる。
四
いとも尊き奇なる神の御業を畏みて
栄えつきせぬ大御名を国人各称へあげ
恵の教を完全に語り広めさせたまへかし。
第一六五
一
瑞の御霊の恵の雨の普く下界に降りそそぐ
清き御音を今ぞ聞く濺がせたまへ村肝の
心汚き吾身にも。
二
乾きし地も潤ひぬ瑞の御霊の御恵
命の雨の一滴下させたまへ吾身にも。
三
厳の御霊の御父よ瑞の御霊の母神よ
吾等を捨てさせたまふなく此地の上に永久に
留まりたまひて人草を守り恵まひたまへかし。
四
命の主の瑞御霊清き御名をば慕はしめ
御神と共に永久に尽きぬ生命を長らへて
希望と栄光と歓喜に弱き身魂を生かしませ
心静かに大前に謹み敬ひ願ぎまつる。
五
厳の御霊や瑞御霊月日の如き御光に
眩みし眼を押し開き神の御国の有様を
吾にも見させたまへかしあゝ惟神々々
神の稜威を仰ぐなり。
第一六六
一
瑞の御霊の御恵は堅磐常磐に湧き出でて
流れも清きヨルダンの水永久に現世を
潤し生かし衰へし世の民草に真清水を
与へて千代に栄えしめ其御勲を口々に
讃めつ称へつ謳はしめよ。
二
神の恵のなかりせば人は此世に如何にして
生きて栄ゆる事を得む瑞の御霊の命の主に
まつろひ奉り仕へつつ弱き吾身に御力を
乞ひ願ぎまつる赤心を諾ひまして天津御国まで
導きたまへと願ぎまつる。
第一六七
一
瑞御霊世に賜ひたる皇神の
御稜威畏く仰ぎ見るかな。
二
皇神は栄光にみちて吾魂を
生かしたまはむ仰ぎ敬へ。
三
厳御霊降したまひし月神の
瑞の御霊の恵みかしこし。
四
天津火を豊葦原の民草に
燃やして希望を抱かせたまへ。
五
日の下に降らせたまふ生命の主は
日の出の島に輝きたまふ。
第一六八
一
瑞御霊厳の清めにもらさじと
導きたまへ安き神国へ。
二
朽ち果てし心の家をたてなほし
安く御国に住まはせたまへ。
三
大前に平伏し悔ゆる吾罪の
嘆きを赦し力をたまへ。
四
いと弱き吾身は神の御力に
生かさるるより外に道なし。
五
久方の天にも地にも一柱
吾等を生かす神はまします。
第一六九
一
厳の御声を天地に響かせたまへ角笛を
吹き立て世人に隈もなく平和と栄光と歓喜に
充てる神の代来ること知らしめたまへ惟神
畏み畏み願ぎまつる。
二
千座の置戸の贖罪に洗はれたりし諸人よ
神の大道に従ひて喜び勇みて久方の
天津国なる故郷へ疾く疾く急ぎ立ち帰れ
神は汝と倶にあり。
三
誠の道の信徒よいとも尊き皇神の
畏き罪の贖罪に死したる御霊は甦り
笑ひ栄へつ天津国喜び尽きぬ故郷に
帰りて神に仕ふべきよき日はもはや近づきぬ
仰ぎ敬へ諸人よ神は吾等の御親なり。
四
ミロクの御代は近づきぬ千座の置戸の麻柱に
清められたる人々よ喜び勇みて久方の
天津御国の故郷へ疾く疾く急ぎ立ち帰れ
神は汝と倶にあり
第一七〇
一
起てよ奮へよ勇めよ醒めよ神に受けたる吾等が精霊
罪も汚れも恐れも知らず此世の欲を打ち捨てて
夜なき厳の故郷へ帰らせたまへと願ぎまつれ
瑞の御霊は汝が為めに天津御神の御言もて
此世に下りたまひけり。
二
元津御祖の皇神の右にまします瑞御霊
世の罪人を神直日見直しまして吾名をも
生命の文に記しまし永久の栄光と御恵を
下したまふぞ尊けれ仰ぎゐやまへ諸人よ
神は汝と倶にあり。
三
誠一つの言霊に天津御神の御心は
いとも穏にやはらぎて赦しの御声をかけたまふ
人は神の子神の宮父と母との皇神を
慕ひまつりて恐れずに近づき仕へまつるべし
神の御名は恵なり。
第一七一
一
何事も我に任せと宣りたまふ
瑞の御霊のこころ尊き。
二
罪深き吾身の幸も唯神の
御霊の中にあるぞ畏き。
三
黒鉄のたゆまぬ堅き心をも
砕く力は神にまします。
四
何一つ世に功績はなけれども
岐美の力に栄えゆくかな。
五
滅びたる吾魂も甦る
岐美の恵の露に霑ひて。
(大正一二・五・六旧三・二一於教主殿加藤明子録)
No.: 2805