あらしの
中の
捨小船と
申してあるが、
今その
通りとなりて
居ろうがな、
何うすることも
出来まいがな、
船頭どの、
苦しい
時の
神頼みでもよいぞ、
神まつりて
呉れよ、
神にまつはりて
呉れよ、
神はそれを
待ってゐるのざぞ、それでもせぬよりはましぞ、そこに
光あらはれるぞ。
光現はれると
道はハッキリと
判りて
来るのぞ、この
方にだまされたと
思うて、
言ふ
通りにして
見なされ、
自分でもビックリする
様に
結構が
出来てるのにビックリするぞ。
富士の
御山に
腰かけて、この
方世界中まもるぞ。かのととり、
結構な
日と
申してあるが、
結構な
日は
恐い
日であるぞ。
天から
人が
降る、
人が
天に
昇ること、
昇り
降りでいそがしくなるぞ。てんし
様御遷り
願ふ
時近づいて
来たぞよ。
奥山に
紅葉ある
内にと
思へども、いつまで
紅葉ないぞ。
九月の
二日、ひつく

。
No.: 115